iPhoneより高いからPixel 9は魅力がない?それはただ安いスマホが欲しいだけ

先日よりiPhone 16シリーズの予約が開始しましたが、Apple Storeにおける価格をみると基本は前モデルから据え置きになっています。直近の円高を考えればもっと頑張れたのでは?と思わなくないですが為替がどのように動くか分からないことを考えると難しい値上げされなかっただけでも良かったと思う。

一方でiPhone 16シリーズの価格が据え置きになったからこそ、Google Pixel 9シリーズの価格は叩かれがちです。今回Google Pixel 9シリーズの価格とラインナップについて主観的にまとめたいと思います。

価格はついに逆転した。

まず直販版における価格を比較すると以下のようになります。

iPhone 16 Pixel 9
無印 12万4800円 12万8900円
Plus 13万9800円
Pro 15万9800円 15万9900円
Pro(大型) 18万9800円(256GB) 19万2900円(256GB)

全体的に見るとPixel 9シリーズの方が価格が高いことを確認することができます。ただアメリカの現地価格でみるとPixel 9/Pixel 9 Proは一緒でPixel 9 Pro XLに関しては$100安いという感じですがベースモデルのストレージ容量が違うという感じです。

少なくとも為替の影響からもPixel 9シリーズの方が利益を確保できるように設定している可能性があります。現にどのタイミングで価格を最終決定しているのか不明ですが発表直前で見れば160円近くまで上がっていたPixel 9シリーズの方が安くするのは厳しかったと思います。

一方で円高傾向が続いている中でAppleは無難な価格設定をしてきた印象も受けます。

iPhoneより高いから魅力がない。

またiPhone 16シリーズの価格が発表されたからよく言われることの一つとして「Pixel 9シリーズはiPhoneより高いから魅力がない」という声。実際に比較してみないと詳細は分からないですがPixel 9シリーズの方が優れている部分もあればiPhone 16シリーズの方が優れている部分もあると思います。

つまり「価格」で魅力を判断している人は単純に「安いスマホ」が欲しいだけに見えてしまいます。結局のところPixelの良さを重要視しているわけでもはなく、逆に他社と価格で比較していることからもiPhoneの良さを重要視しているわけでもないように見えてしまいます。

もちろんユーザーがスマホを購入する上で「価格」は重要な要素になってくると思います。とはいえフラッグシップレベルになってくると価格よりも拘りの方が重要になってくると思います。

結局拘りがないのであればフラッグシップを選ぶ必要もなく10万円以下のミドルレンジを選んだ方がいいです。あくまでも主観ですがAndroidを価格優先で選ぶのは一番失敗する可能性があると思っています。

Googleの失敗?

結局のところPixelはシェア拡大のために価格を据え置きにしたのは良かったと思いますが、逆に価格の安さから購入したユーザーが増えたことからも高くすると批判の声がかなり増えてしまう。

何より価格の安さが目立ったことからもPixelに興味があるユーザーが増えたのではなく、安いスマホが欲しいユーザーが増えたことから「ブランドロイヤリティ」の欠如が大きなデメリットになっています。

結局どんなに素晴らしい端末を作ったとしても価格が優先のユーザーにブランドロイヤリティを求めることが難しい。なのでSamsungなどでみるとローエンドやミドルレンジのGalaxy Aシリーズでシェアを拡大してGalaxy SシリーズやGalaxy Zシリーズでブランドロイヤリティを育てている感じです。

一方でGoogleの場合は廉価版のaシリーズはもちろんフラッグシップまで一時期安かったからこそ、ラインナップでの差別化が難しくごちゃごちゃになってしまった印象を受けます。

今後Googleがaシリーズを継続するのか不明ですがAppleにプレミアム部門で勝負するという明確な目的があるからこそブランドロイヤリティの改善を急ピッチで進める必要があるのかなと思います。

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