デザインが刷新されたことが大きく影響したのか折畳式機種に興味を持つ人が単純に増えたのか。それとも販売地域が拡大したことで一カ国ごとの割り当て数がそこまで多くなかったのか不明。
何よりGoogle StoreにおいてPixel 9 Pro Foldの在庫状況が壊滅的でひどいと3ヶ月待ちになっています。今回はGoogleさんからPixel 9 Pro Foldをお借りしたので開封レビューをしつつPixel Foldと比較レビューをしたいと思います。
開封。
まず開封をしていきたいと思いますがPixel 9シリーズからはプラスチックフリーとなっており化粧箱自体のデザインが刷新されていますが本体の梱包の仕方も変更されており個人的にはありです。
今まで様々な折畳式機種を購入してきましたが折り畳んだ状態で梱包されていたのはPixel Foldくらいでやはり折り畳んでいる時間が増えればディスプレイの折目は濃くなります。
いずれ使っていけば仕方ないですが梱包が原因で最初から折目が濃くなる原因があるのはなしです。一方でPixel 9 Pro Foldは本体が開いた状態で梱包されており化粧箱自体も薄型化しました。
他社と同じになっただけなので特別というわけではありませんが最初からこうして欲しかった所です。
付属品を確認するとUSB-Cケーブルに説明書にSIMピンと変換アダプターはカットされています。移行するデータ容量がよほど多くない限りはワイヤレスでやった方が手軽なのでアダプターがなくても問題ないです。
ガラスフィルムを確認。
そして開封と合わせて確認したいのがガラスフィルムでSpigenさんにご提供して頂きました。Pixel 9シリーズ用は共通してガラスフィルムと専用ガイド枠が一体化したEZ Fitです。
正直不器用な人全てにおすすめしたいガラスフィルムでほとんどの人が失敗することなく貼れると思います。不器用な自分ですら失敗しないことを考えるとこれで失敗する人はほぼいないのかなと思います。
ケース次第ですが折畳式機種はサブディスプレイが地味に傷がつきやすいからころそしっかり保護したいところです。
今回のフィルムは3000円と安くないですが2枚入りなので割れた時にすぐに貼り替えが可能で個人的には装着する際に失敗するリスクがないことに加え2枚入りなのでコスパがよく感じます。
一方でメインディスプレイに関しては表面にTPUフィルムのようなものが貼ってあります。ただこれは保護フィルムというよりはディスプレイの一部と捉えてもらった方がいいと思います。
なのでフィルムを貼り替える際は修理扱いになり自分で貼り替える場合は自己責任になるので注意が必要です。
デザインを確認。
そしてデザインを確認していきたいと思いますがPixel Foldの面影がほぼないくらいの刷新です。
まず閉じた状態で本体上部を確認していくとスピーカーグリルにマイクにミリ波用アンテナを搭載しています。ちなみにPixel 9シリーズの中で唯一ミリ波に対応しており必須の人はこの時点で一択です。
次に本体側面を確認するとアンテナスリットに音量ボタンに指紋認証が統合された電源ボタンを搭載しています。
最後に本体下部を確認するとマイクにスピーカーグリルにUSB-CにSIMトレイを搭載しています。まず持った時の最初の印象としては259gとスペックほど重く感じないことでむしろ軽く感じます。
そしてどのようにデザインが変わったのか前モデルと比較しながら確認していきたいと思います。
Pixel Foldと比較。
物理ボタンの搭載位置に関しては大きな変更はありませんが開いた状態で比較してみると0.6mmと僅かですがしっかりと薄型化していることを確認でき何よりPixel 9 Pro Foldはデカいです。
ざっくり言ってしまえば特徴的な横長のサイズをそのまま縦に伸ばしたことで正方形に近づいた感じです。
最近自分が触ってきた折畳式機種でも開いた時の横幅150mm以上の機種はPixel以外いません。それくらい横幅がデカいことに加え縦幅は他社と同程度になっているので単純にデカいです。
なので他社より筐体サイズが単純にデカいからこそ重くなっていても仕方ないと思います。
サイドフレームにおいて地味な違いとしてPixel 9 Pro Foldはフラット化をした上でマット仕上げを採用したことでデザイン全体がより引き締まった印象で個人的にカッコいいです。
またPixel 9 Pro Foldは本体を開いた時にヒンジ部分が完全に隠れる構造に変更されています。
そのため意識していませんでしたが両機種とも光沢仕上げは共通でも材質は変更されています。Pixel FoldはステンレススチールですがPixel 9 Pro Foldはスチールに変更されています。
耐久性にどこまでの影響が出ているのか不明ですがステンレスをやめたことで軽量化に貢献している可能性があります。
次に本体を閉じた状態で比較してみると1.6mmということもありそこまで薄型化した印象はないです。少なくとも本体を開いた時の方が薄くなったという印象が個人的には強いと思っちゃいます。
何よりPixel Foldは初代にしては他社と比較して地味に頑張っていた感じなのでこれ以上の薄型化となるとなかなか大変でむしろPixel 9 Pro Foldでここまで絞ると思わなかったです。
そして本体を閉じた状態で背面を確認するとPixel 9 Pro Foldが一般的なサイズ感に近いです。カメラデザインがスクエア型に変更されたことも影響したのかかなり縦長に感じます。
スペックで見れば閉じた時の横幅は2mm程度しか差ががありませんがそれ以上にあるように見えます。
ちなみにバックパネルはガラスにマット仕上げは共通ですがPixel 9 Pro FoldはGorilla Galass Victus 2を採用しているので耐久性が僅かに改善してよりエコになった印象です。
カメラデザインは完全に好みという感じで個人的にはスクエア型の方がスッキリ見えます。何より本体を開いた時は薄くなったと思う一方でかなりデカいという印象をうけ自分の手だと開いた状態で片手で持つのはかなり厳しいと他の機種であまり感じないからこそただただデカいです。
一方でPixel Foldに関しては改めて比較すると持ちにくくてめちゃくちゃ重いという感じです。折畳式機種の進化が著しいので仕方ないですがPixel Foldのデザインがかなり時代遅れに感じます。
個人的には閉じた状態において持ちやすくなった上に軽くなったので嬉しい進化です。
メインディスプレイを確認。
次にメインディスプレイを確認していきたいと思いますが単純にディスプレイが大きくなりました。表示解像度でみるとPixel 9 Pro Foldはディスプレイサイズが大きくなった分底上げされた感じです。
ただ画素密度で見ればほとんど一緒なので肉眼で識別できるような差があるわけではありません。
それよりスペックで地味に嬉しい部分としてPixel 9 Pro Foldは1Hzからの可変式に対応しました。リフレッシュレートがより最適化されていることからもディスプレイの電力効率が改善されます。
またGoogleによるとGoogle Tensor G4をチューニングからもアプリの応答速度が17%改善した上でウェブパフォーマンスが20%改善しているとの話ですが明らかに滑らかに動作する感じです。
正直1Hzからの可変式よりもGoogle Tensor G4のチューニングの方がよほど恩恵を感じます。
ただ開封初日に触った印象としては他のPixel 9シリーズほど滑らかという印象を受けないです。Pixel Foldと比較するとかなり改善していますがPixel 9 Pro Foldはサクサク感が強めで何方かと言えばPixel 8シリーズに近い印象を受けシリーズの中でも最適化が不十分なのかもしれません。
コンテンツの表示を確認。
そしてかなり気になっていた部分としてコンテンツの表示で最初に本体縦向きでyoutubeを再生してみるとコンテンツ部分はPixel 9 Pro Foldの方が僅かに大きい印象を受けます。
一方で関連コンテンツ部分がより小さく表示されていますが情報量は少し多いという印象です。
そして全画面表示にするとPixel Foldの方が横幅がある分僅かに大きく表示される印象です。
次に本体を横向きにした状態にしてみるとPixel 9 Pro Foldは本体がより縦長の分関連コンテンツまで表示されていますがPixel Foldは表示されていないので情報量に差があります。
ただその分Piel Foldは単純にコンテンツが大きく表示されておりフレックスモードでの差に繋がります。
そのまま全画面表示にすると流石にPixel 9 Pro Foldの方がコンテンツは大きく表示されます。またPixel 9 Pro Foldは200万:1のコントラスト比やHDRに24bitのフルカラーをサポートしています。
そのためディスプレイ自体が底上げされており発色よく見えるのは正直当たり前なのかもです。ただ分かりやすく進化しているからこそディスプレイが綺麗になったとテンションが上がります。
次に少年ジャンプ+において推しの子の無料で読める範囲を本体縦向きで表示してみましたが懸念していた通りPixel Foldは見開き表示に対してPixel 9 Pro Foldは拡大表示です。
正直ここは好みが分かれる部分で個人的には見開き表示の方が楽だったのでちょっと残念です。
またPixel 9 Pro Foldを本体を横向きにしても見開き表示にはならない感じでPixel Foldは逆に本体を横向きにするとPixel 9 Pro Foldのように一枚表示になります。
ちょっと現時点では全てのアプリで試せていないので何ともですが懸念した通りでした。
ディスプレイ輝度を比較。
また他のPixel 9シリーズと同様にしっかり進化した部分としてディスプレイ輝度です。これがPixel 8シリーズとの比較であればめちゃくちゃ分かりやすい進化ではなかったのかもしれません。
ただ実質Pixel 7シリーズの世代と同じPixel Foldと比較すると改善していることを実感します。撮影したタイミングが天気も悪かったこともあり屋内だと違いが分かりにくいですが屋外でサンプルを撮影してきた時はしっかりと差を実感することができたのでこれだけでも嬉しいところです。
ちょっと試し切れていない部分があるので何ともですが漫画の表示は様子見をしたいところです。一方でディスプレイの発色ははっきりと改善しており輝度と合わせて視認性が底上げされました。
サブディスプレイを確認。
次に折畳式機種において個人的にかなり重要だと思っているサブディスプレイを確認したいと思いますがアスペクト比が変更されたことで縦長になりインチ表示で大型化してます。
またメインディスプレイと同じですが表示解像度はディスプレイサイズの変更に合わせて微調整しています。
リフレッシュレートレートに関してはメインディスプレイと異なり60Hzからと進化はないです。ただメインディスプレイと同じくGoogle Tensor G4のチューニングにより滑らかに表示されるようになりました。
そのためリフレッシュレートに変化はなくても操作性に関しては印象がかなり違います。
コンテンツの表示を比較。
そしてYouTubeを表示してみると本体が縦長の分Pixel 9 Pro Foldの方が情報量が多いです。
次に全画面表示にすると横幅の差からPixel Foldの方がコンテンツをより大きく表示しています。少なくともスマホとして使う場合は一度に表示できる情報量が多い方がユーザビリティが改善すると思います。
コンテンツの大きさは及びませんがよりスマホらしく使えるようになったのは嬉しいところです。
メインディスプレイはディスプレイ全体が大きく改善していますがサブディスプレイはそもそもHDRや24bitフルカラーに対応していたこともありコントラストがより強化されたくらいです。
そのため発色の良さという部分ではメインディスプレイほどの感動はないという印象を受けます。
次に少年ジャンプ+で漫画を表示してみると横幅があるPixel Foldの方がコンテンツが大きいです。そのためメインディスプレイもサブディスプレイもコンテンツはPixel Foldの方が強いです。
ディスプレイ輝度を比較。
またメインディスプレイと同様にディスプレイ輝度が大幅改善されたことで視認性が良くなりました。HDR表示で1800nitsまでくるとPixel 8 Pro以上の明るさになるので十分という感じです。
最新世代でみればPixel 9と同じで屋内においても屋外においても十分な視認性を確保しています。Pixel Foldも当時で見ればそれなりに頑張っていましたが明るさにかなりの違いを感じます。
ちなみにサブディスプレイはGorilla Galss Victus 2を採用しているので僅かに耐久性が改善しています。
何よりPixel Foldはアスペクト比がちょい異質でしたがPixel 9 Pro Foldは20:9と標準的なアスペクト比になったことでコンテンツの表示に違和感なく使えるのがいいです。
折畳式機種のサブディスプレイは20:9か21:9あたりがちょうどいいのかなと思っています。
折畳式機種特有機能を確認。
そして折畳式機種特有の機能を確認したいと思いますが最初にベゼルを確認したいと思います。Pixel Foldは本体を出来るだけ薄型化するためにディスプレイ下にヒンジのコンポーネントを配置しなかったことから上下ベゼルが太いと不均等だったからこそ余計に評判が良くなかったです。
一方でPixel 9 Pro Foldはベゼルがめっちゃスリムではありませんが均一化されたことで全体的にスッキリしたなという印象でベゼルだけでもユーザーの印象が変わると思います。
ディスプレイの折目。
そしてディスプレイの折目ですが事前情報通りならSamsungのUTGを採用しているとの話です。実際に比較してみると一年使用したPixel Foldと比較すると目立ちにくいという印象です。
ただPixel 9 Pro Fold単体で見た時に中華系と比較すると割と目立つ方かなという印象です。何より折目は今後使っていかないと分からない部分ですが普通に使っている時は気にならずです。
ヒンジを比較。
そしてPixel Foldの時はフレックスモードを実現する上で流体摩擦技術を採用していました。その弊害として本体が180度に開かない仕様になっていましたがPixel 9 Pro Foldでは改善しています。
一方で気になる部分として本体の開閉ですが実際に比較してみるとPixel 9 Pro Foldの方が僅かに緩いかなという印象を受けますが120度以上でもしっかり角度調整ができる感じです。
少なくともヒンジ構造が変わったからと言ってフレックスモードに影響は出ていない印象です。
ソフトはかなり残念。
また個人的にかなり気になっていた部分としてソフト面ですが個人的にはかなり残念です。
まずアプリのアスペクト比の設定ですが全画面/3:2/画面半分のみ/アプリのデフォルトから選択することが可能で例えば先ほどの少年ジャンプ+はどのオプションにしても見開き表示にならない一方でKindleでみると見開きで表示されますが全画面表示だと両端が僅かにきれます。
だからといって3:2にしてしまうと一枚表示になるのでアプリの最適化を待つしかないと思います。
ちなみにKindleの全画面表示だと小説であれば問題なく見開き表示になります。
そしてPixelでみれば新機能として外部ディスプレイへの継続性が追加されています。本体を折りたたんだ時に作業を継続するかのオプションで常時/スワイプで継続/オフの3択です。
ただこれは他の折畳式機種ならすでに実装していることがほとんどなので特別感はありません。一方で自分が見逃しているだけなのかもしれませんがフレックスモードなどの設定はないです。
これはPixel Foldの時と一緒ですがPixel FoldでAmazonプライムビデオをフレックスモードで表示した時は自動で分割されますがPixel 9 Pro Foldは分割されずです。
少なくとも自分がよく使うAmazonプライムビデオで見た場合はむしろ退化した感じです。
今後Android15で本格的に強化されるのか不明ですが現時点だと折畳機種特有機能はあまりないという感じでソフト面は他社と比較すれば大きく遅れている印象を受けます。
ただ何より見逃している部分がある可能性があるので今後じっくり触っていきたいと思います。
基礎スペックを確認。
次にPixel 9 Pro Foldは発売時期が違うことからもAndroid14を標準搭載しています。また単純にアップデートサポート期間に大きな違いがありPixel Foldは不遇という感じです。
当時最も高い機種が僅か4ヶ月後に発売されたPixel 8シリーズと比較してかなり短めです。少なくともアップデートサポート期間に関してはどうしようもないですが気になる部分としてPixel 9 Pro FoldはGemini Nanoを統合しておりおそらく3GB分のRAMがロックされています。
これはAI Coreを常駐さている感じでTPUにすぐ指令を出せる状態にすることでAIを素早く動作させることに加え迅速な処理を行うための仕様とAIのためにRAMを贅沢に使っています。
何よりPixel FoldはGemini Nanoに非対応であることからも今後アップデートにおいてAI関連の機能はどんどん差別化される可能性があり結局あとで追加されたのはかこって検索くらいです。
自分の周りでみるとほぼいませんが長く使いたい人ほどPixel Foldを選ばない方がいいです。
容量構成を確認。
そして容量構成に関してPixel 9 Pro FoldはRAM16GBと底上げされていますがRAMが結局ロックされているので実質的な容量としてはめちゃくちゃ変わるわけではありません。
ストレージオプションにストレージ規格もSDカードスロット非搭載も一緒です。ちなみにPixel 9 Pro Foldの512GBモデルはオブシディアンに限定されているので注意が必要です。
そして肝心なSoCですがPixel 9 Pro Foldを2世代分一気にジャンプアップしている感じです。そのため同じSamsung製ですがアーキテクチャやプロセスノードにかなりの違いがあります。
とりあえず発熱を調べるために本体を開いた状態でベンチマークを3回連続で回してみました。
パフォーマンスの持続性と発熱。
スコアに関しては相変わらずという感じですが今まで自分が試してきたPixel 9シリーズの中で最もスコアが高いという感じですが内部温度を確認すると38度前後で制御をかけている印象です。
逆に言えばPixel 9シリーズの中で最も余裕のあるパフォーマンスを実現している可能性があります。また計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがPixel Foldは35.5/35.2/35.3度でPixel 9 Pro Foldは34.1/35.1/35.7度と実際に持ち比べても同程度という感じです。
Pixel Fold自体は発熱しやすかったので様子見が必要ですがかなり頑張っている印象です。そしてパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをやってみました。
最近見てきた折畳式機種の一部は完走できなかった機種もいるので完走できるだけでもマシです。何より安定率が80%オーバーとかなり高めでここまでパフォーマンスが安定するとは思わずです。
一方で計測終了後に外部温度を計測したところPixel Foldは38.5度に対してPixel 9 Pro Foldは40.1度なので長時間負荷をかけた時にPixel 9 Pro Foldの方がまだ安定しやすい一方で発熱はしやすいのでここはユーザーの使い方によって評価が分かれそうです。
バッテリー関連を確認。
バッテリー関連を確認すると本体の薄型化を優先した結果なのかバッテリー容量は減少しています。電池持ちは現時点で評価できませんが公式サイトを参考にするとスーパーバッテリーセーバーを利用した場合に最大72時間となっておりGoogleの表現通りなら電池持ちは改善していないです。
ちなみに他のPixel 9シリーズは同じ条件で最大100時間となっていることからもPixel 9 Pro Foldはシリーズの中で最も電池持ちが悪い感じでPixel Foldと一緒ならヤバいと思います。
今後しっかり試していきたいと思いますが電池持ちは正直最初から期待しない方がいいです。一応開封から各種テストをしてみたところ50%近くの電池を消費したという感じで簡単になくなります。
一方で最適化は終了しているPixel Foldは50%弱だったので今のところ同程度の印象です。
充電速度に関して調べても完全にでてこないため何ともですが充電速度自体は変わっていないかもしれません。Pixel Stand 2を使っても最大で7.5Wなので充電速度で見ればaシリーズと同等です。
あとPixel 9 Proシリーズの中で唯一バッテリーシェアに非対応なので注意が必要です。またPixel 9 Pro Foldは充電コイルの搭載位置の問題からPixel Standは対象外です。
その他を比較。
その他IPX8に対応にイヤホンジャックに非対応も一緒で特段変更はないという感じです。また生体認証に関してPixel Foldはサブディスプレイ側のみ顔認証に対応していましたがPixel 9 Pro Foldは両面で対応した上でクラス3への対応とセキュリティが強化された感じです。
指紋認証に関しても正直変わらないですがボタンの形状からもPixel Foldの方が押しやすいかもです。ただ認証速度に大きな違いもなくやはり側面に電源ボタンを搭載していると認証がしやすいです。
そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが自分の耳だと音量は僅かに小さくなった一方でステレオ感が強化され音質が安定した印象です。
劇的な改善でもなく分かりやすい改善でもありませんが地味に進化したのは嬉しいところです。
カメラを確認。
次にカメラを確認していきたいと思いますが薄型化の影響からカメラセンサーが小型化しています。事前情報通りであればメインカメラセンサーはIMX787をクロップして搭載しているとの話です。
それ以外に関してはインカメラ含めてセンサーサイズが小型化しているのでちょっと残念です。ただ超広角やインカメラはDPAFに対応したことでマクロ撮影や顔認証に対応したという感じです。
少なくともハードで見れば残念ですが動画機能でみれば新たに24fpsでの撮影が可能になっています。またソフト面は2世代分違うため一緒に写るやベストテイクにズーム画質向上などに対応しています。
さらにビデオ夜景モードや音声消しゴムマジックに対応などハード自体はあまり強くないですがカメラソフトでかなりカバーできるようになったのはユーザーによっては嬉しいところだと思います。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはPixel Fold/Pixel 9 Pro Foldの順番になっているので予めご了承下さい。
やはりセンサーが変わったことが影響しているのかフォーカスの問題なのか色味が違うのを確認することが出来ます。
広角で撮影。
次に広角で撮影してみましたがセンサーは一緒です。
僅かにPixel 9 Pro Foldの方が明るく補正されている印象を受けます。
接写をしてみましたがPixel 9 Pro Foldの方が僅かに寄りやすい印象を受けます。
ポートレートで撮影。
注意点としてPixel 9 Pro Foldは最低倍率が1.5倍となっておりフォーカス精度がちょい甘めに感じます。
今回のサンプルでみるとフォーカス精度などにそこまで差が出ている印象は受けません。
次に2倍で撮影してみましたがPixel 9 Pro Foldはフォーカスがずれてしまっています。
一方で2倍になるとPixel Foldは一気にノイズが増える印象です。
望遠で撮影。
最初に2倍で撮影してみました。
次に3倍で撮影してみましたがPixel Foldの方が僅かにノイズが多い印象を受けます。
そして光学となる5倍で撮影してみました。
次に10倍で撮影してみましたがPixel 9 Pro Foldの方が僅かにノイズが少ない印象を受けます。
そして15倍で撮影してみました。
最後に20倍で撮影してみましたがPixel 9 Pro Foldの方がベタ塗り感がまだましです。
ズームで接写。
最初に2倍で撮影してみましたがポートレートの時と違いPixel Foldにそこまでノイズがないです。
次に3倍で撮影してみました。
そして5倍で撮影してみましたがPixel 9 Pro Foldの方がやはりノイズが少ないです。
最後に10倍で撮影してみましたが遠くを撮るにしろ近場を撮るにしろ3倍程度からPixel Foldの方がノイズが増える印象を受けます。
またPixel 9 Pro Foldは超広角を利用したマクロ撮影に対応しました。
超広角(低照度)で撮影。
次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。
センサーサイズの差はほとんど感じない印象を受けます。
広角(低照度)で撮影。
両機種とも照明の色にちょっと引っ張られている印象を受けます。
相変わらず白飛びはしやすい印象です。
良くも悪くも広角はほとんどかわらないという印象です。
望遠(低照度)で撮影。
次に2倍で撮影してみました。
そして3倍で撮影してみました。
最後に5倍で撮影してみましたがPixel 9 Pro Foldの方がノイズが少ない印象を受けます。ちなみに動画に関して高照度の環境では動画ブーストを使えませんがビデオ夜景モードとして動画ブーストが利用可能という感じです。
ケースを確認。
最後に今回SpigenさんからPixel 9 Pro Fold用のケースをご提供頂いたので確認していきたいと思いますがシンプルなクリアケースかつセパレートタイプとなっています。
背面部分に関してはシールなしでも固定できる感じですがサブディスプレイ側は厳しいです。なのでシールが必須となってきますがシールタイプだからこそユーザーを選ぶと思います。
一方でケース単体で重さを計測してみると32gなので折畳式機種用と考えると重くはないです。
そして本体+ガラス+フィルムで重さを計測してみると299gなのでギリギリという感じです。
ただ折畳式機種で最低限のアクセサリーをつけるとこのくらいの重さにはなっちゃいます。
何より出来るだけ取り回しに影響を与えずしっかりと保護したい人におすすめです。
そして今回はもう1種類ご提供頂いておりヒンジ含めてガチで守りたい人向けです。折畳式機種の生命線とも言えるのがヒンジでディスプレイの方が貧弱に思うかもしれませんがヒンジが何かの衝撃とかで故障してしまったりするとディスプレイも合わせて故障する可能性があります。
なので取り回しに影響を与えますがヒンジ部分までしっかり保護するのが本当は理想です。
ケース単体で重さを計測してみると53gなのでこのくらいになってくるとやはり重いです。
さらに本体+ガラスフィルム+ケースで重さを計測すると319gなので取り回しは悪いです。
また先ほどのクリアケースと同じくセパレートタイプかつシールで固定するタイプです。フロント部分はシールでしっかり固定しないとヒンジ部分に押されて簡単にはずれます。
なのでシールタイプが好きじゃない人にはおすすめ出来ませんがかなりガチのケースです。
価格も約1万円と高いですが本体が壊れた時の修理代と比較すれば圧倒的に安いです。このことを考えると逆に1万円程度で少しでも安心感が増すのであれば安いかなと思います。
まとめ。
今回はPixel 9 Pro Foldをお借りすることができたので開封レビューをしつつPixel Foldと比較してみましたがPixel 9 Pro Foldを使った後にPixel Foldを触ると今までPixel Foldを褒めていたことが本当にすみませんでしたという感じになります。
それくらい僅か1世代とはいえPixel 9 Pro Foldは別次元の進化を遂げたという感じです。本体価格は約26万円と安くないですが前モデルと比較すればコスパは大幅に改善しました。
一方でコンテンツの表示に関しては進化したのか退化したのかはユーザー次第です。少なくとも動画や漫画はよく使うアプリによっては悪化したという感じになるのかもしれません。
ただ自分が調べきれていない部分があるだけかもしれないので今後しっかり使いたいと思います。何より自分はPixel 9 Pro Foldを2台購入してあるので手元に届くのが楽しみです。
製品提供: Spigen Japan
製品貸与: Google Japan