ちょっと売れすぎ。Pixel 9 Pro Foldはなぜここまで売れたのか

少なくともアメリカのGoogle Storeにおいて「Google Pixel 9 Pro Fold」は即日完売となっており、先日の情報からもオブシディアンのみは予約可能になったみたいですが約3ヶ月待ちと納期はかなり長めとなっています。

Googleがどの程度の初期在庫を確保していたのか不明ですが販売地域が大幅に増加したことからも1つの国あたりの割り当て数が前モデルより多いのか少ないのかまでは判断することは出来ません。

今回は国内でも初期在庫が完売しているGoogle Pixel 9 Pro Foldがなぜここまで人気が出たのか超主観的にまとめたいと思います。

初代のデメリットがしっかり改善された。

まず単純な話ですが「Pixel 9 Pro Fold」は初代でよく言われていたデメリット部分がしっかり改善されていることで、より興味を持つユーザーが増えた可能性があります。

Pixel 9 Pro Foldで改善された初代のデメリット
280gオーバーと本体が重すぎること(259gまで軽量化)
本体が180度にしっかり開くことが可能に
メインディスプレイのベゼルのスリム化

どんな製品もそうですが「初代」は不安定な部分が多いことから避けるユーザーも多いです。その中でPixel 9 Pro Foldはデザインを大幅刷新した上で初代のデメリット部分をしっかり改善してきているからこそ好意的に捉えたユーザーが多い可能性があります。

Galaxyより興味がある。

そして国内において「ブック型」でみるとGalaxy Z Fold 6とPixel 9 Pro Foldの2択となっています。海外スマホに興味がある人は「中華系」などより多くの選択肢がありますが国内市場において最新世代でみれば2択となります。

そのため単純にGalaxy Z Fold 6とPixel 9 Pro Foldのどちらがいいかとなる可能性が高くPixel 9 Pro Foldの方が興味を持ったユーザーが地味に多いのかもしれません。

とりあえず両機種で比較した場合にそれぞれのメリットをざっくりとまとめると以下のようになります。

Pixel 9 Pro Fold Galaxy Z Fold 6
メリット
  • ディスプレイサイズが大きい(コンテンツの視認性)
  • 単純に薄くてデザイン性に優れている
  • カメラソフトは圧倒的に優秀な可能性
  • 折り畳んだ時の取り回しが優れている
  • 高級感のある質感とデザイン
  • 何より優れたカスタマイズ性

実際のところは比較してみないと分からないですがスペックから見ても良し悪しがはっきりしています。特に大画面でコンテンツを楽しみたいと考えているユーザーにとってディスプレイサイズが大きい「Pixel 9 Pro Fold」の方が魅力的に感じるかもしれません。

一方で初めて折畳式機種を使う人にとっては細かなカスタマイズができるGalaxy Z Fold 6の方が気持ちよく使えるかもしれません。

単純に安い

執筆時点で予約することが困難なので予約/購入特典の恩恵を受けることは厳しいですが「実質負担金」が安いことも大きな魅力の一つになります。

下取りに出す機種 ストアクレジット 下取り(最大) 実質価格
Pixel Fold 5万7700円 10万円 9万9800円
iPhone 15 Pro Max 10万5000円 9万4800円

あくまでも「実質価格」になっていますが条件をうまく満たすことで10万円以下で購入できるので、この価格になってくると正直そこまで高くないかなと思います。最新の折畳式機種がこの価格なら悪くないと判断したユーザーもいるかもしれません。

また賛否がある「ストアクレジット」ですが約6万円分ももらえるのでPixel Watch 3シリーズやPixel Buds Pro 2と合わせて購入するのもあり。またGoogle Storeはサポートが弱いので盤石の体制にするためにも「Preferred Care」に課金するのもありという感じです。

少なくともAppleやSamsungの直販版だとここまで実質負担金を抑制するのが難しいからこそGoogle Storeの販促はより魅力的に見える可能性。

iPhoneに飽きた。

最後に自分の妻とかそうですがストレートタイプのスマホを使うなら「iPhone」がいい。ただiPhoneに飽きて何か面白いスマホが欲しいとなった時に「折畳式機種」が欲しいとなったみたいです。

オタクから見れば違いが分かりますがAppleはデザインの刷新を好まないとされていることからも近年のiPhoneはデザインがほとんど一緒です。さらに最新機種を購入したからといって多くのユーザーは「使い方」自体は大きく変わらない。

そのため最新機種に買い替えるメリットもどんどん減って機種変更サイクルが長期化している可能性もあります。一方で折畳式機種はほぼ強制的に使い方が変わってきます。

ここに魅力を感じる人が増えたのかもしれません。何より今後発売されて市場の評価がどうなるのか非常に楽しみです。

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