例年より現行モデルの在庫状況がなくなるのは異常に早いかなと思っていましたがまさかのPixel 9シリーズが例年より約2ヶ月前倒しの正式発表と従来と異なる流れになっています。
今回はGoogleがGoogle Pixel 9シリーズなど多数の新製品を発表したので気になるポイントについてまとめたいと思います。
Google Pixel Watch 3
とりあえず全部まとめるとかなりのボリュームになってしまうのでポイントのみ確認します。一つ目として初の大型モデルが追加されたPixel Watch 3シリーズから確認したいと思います。
前モデル対比でデザイン自体は大きく変わっていませんがベゼルがスリム化されています。その結果Pixel Watch 3は前モデル対比でディスプレイが40%大型化したのが特徴の一つです。
またスペックでみれば前モデルは40mmというサイズ感でしたがPixel Watch 3は41mmです。さらに大型モデルは45mmというサイズ感となっており41mmモデルより一回り近く大きい感じです。
カラバリとしてシルバーとブラックは共通ですが41mmモデルには従来通りゴールドがあり45mmモデルには新色としてヘーゼルが用意されており個人的には45mmモデルがかなり気になります。
ちなみに筐体はアルミを採用しておりマット仕上げを採用しているのは両機種ともブラックのみです。
そして2つ目の特徴としてはActua Displayを搭載しており最大2000nitsのピーク輝度に対応しています。前モデルが1000nitsだったので2倍の明るさとなっておりワークアウト時の視認性が改善しています。
またGoogleによるとPixel Watch 2対比でPixel Watch 3/45mmモデルは35%以上大きいバッテリーを搭載しているとアピールしていますが41mmモデルと比較すると僅かに増量です。
ちなみに常時表示ディスプレイをオンにした状態で最大36時間となっているので電池持ちは僅かに改善しています。ただPixel Watch 2の時は炎天下の中で常時表示ディスプレイに高輝度モードをオンの状態だと発熱ですぐに挙動が不安定になった上で電池持ちも4時間くらいできれたので油断大敵です。
電池持ちに関しては使い方次第ですが過度の期待はしない方がよくSoCが一緒で輝度が2倍に強化されたことを考えると電池持ちが維持されただけでもまだ良かったかなと思います。
その他ランニング機能が強化されており自分だけのカスタムメニューを作成した上で実行する。そうすると目標達成のためにリアルタイムガイダンスに対応しておりランニングが終了した後はモーション検知機能でランニングフォームの改善などを提案してくれることが可能になっています。
またFitbit premiumに加入することでAIが生成する毎日のランニングプランも提案してくれます。さらにBluetooth LE Audioの対応やGoogle TVのリモコン代わりに使うことも可能です。
そして新しいFind My Device機能からPixel Watchの場所を検索可能になっています。またレコーダー機能やスクリーニングコールをPixel Watch 3上で使えるのも便利だと思います。
何より分かりやすい特徴としては45mmモデルが追加されたことに加えディスプレイ輝度の強化です。価格に関してGoogle Storeにおいて41mmモデルのWi-Fiは5万2800円と価格が据え置きになっています。
そして45mmモデルは5万9800円と為替を考えると45mmはかなり頑張ってくれた印象です。その他LTEモデルも用意されており9月10日よりGoogle Storeにおいて発売予定です。
また41mmモデルを購入することで1万800円分で45mmを購入することで1万2800円分のストアクレジットが貰えるでの欲しいと思う人は9月2日までに購入するのがおすすめです。
Google Pixel Buds Pro 2
次に2つ目の新製品としてGoogle Pixel Buds Pro 2でフィット感を重視した進化です。イヤホン自体は27%小型化しておりテーバードデザインを採用したことが大きな特徴です。
何よりGoogleによると膨大なユーザーの耳の形状をデータ収集した上で最適なデザインを決定しています。その上で本体をねじることでフィット感を調節することが可能となっているのは面白いです。
また驚きだったのがGoogle TensorをGoogle Pixel Budsシリーズで初めて搭載しています。ノイズキャンセリング機能に加え外部音取り込み機能が強化されているのが特徴です。
これは実際に試してみないと分からないですが音質周りがしっかり強化されたのは嬉しいところです。また地味に嬉しい部分としてノイズキャンセリングありの状態で最大8時間の電池持ちを実現しています。
さらにケースは前モデルより大型化したこともあり最大30時間の電池持ちを実現しています。あまり話題とならなかったですがPixel Buds Proの電池持ちはワイヤレスイヤホンの中ではかなり優秀でPixel Buds Pro 2ではしっかり強化されてきたのは非常に嬉しいところです。
カラバリはポーセリン/オブシディアン/ウインターグリーン/ピオニーの4色展開となっています。ただケースはホワイトで共通化されているのは個人的に残念な感じで一目で分かるようにしてほしいです。
本体価格はGoogle Storeにおいて3万6800円と前モデルから8000円近く高くなっています。ただイヤホンは本当に使ってみないと分からないのでコスパがどうなのか現時点で判断できずです。
そしてGoogle Storeにおいて9月26日より発売予定で6800円分のストアクレジットが貰えます。
Google Pixel 9シリーズ。
次にPixel 9シリーズを確認していきたいと思いますがリーク情報通りの部分が多いです。そのため気になる部分を中心に見ていきたいと思いますが一つ目として本体の重さです。
前モデルと比較してPixel 9シリーズの共通点としてはバックパネルにサイドフレームがフラット化しています。
バックパネルに関しては湾曲している部分が減っているので例えばPixel 9 Pro XLは前モデルと同じGorilla Galass Victus 2を採用しているとはいえ耐久性が改善した可能性があります。
一方でPixel 9とPixel 9 Proは本体サイズが一緒でPixel 8対比で大型化しています。さらにPixel 9 Pro XLも本当に僅かにですが大型化したことに加えサイドフレームのフラット化で手にフィットしにくくなっているので重さはやはり重要になってくると思います。
ちなみに実機をみる限りサイドフレームは本当に僅かですが湾曲しており最低限の配慮はあります。その上でPixel 9とPixel 9 Proはギリギリ200g以下となっていますが軽いとは言えないです。
またPixel 9 Pro XLに関しても前モデル対比で10gも重くなっているのでそれなりの重さになっています。少なくともシリーズでみるとPixel 9 Pro Foldのみが前モデル対比で軽量化されています。
実際に実機を触れた印象では持ちにくくなったことも影響したのかスペックほど重く感じません。少なくとも実機を触ったタイミングで重さを把握していなかったので想定よりは軽く感じます。
ただこれはユーザーの手の大きさによって大きく印象が変わるので気になる人は店頭で確認すべきです。カラバリに関してはPixel 9のみが唯一光沢仕上げですが変にテカテカしていない印象です。
一方でPixel 9 Proシリーズだと個人的にはヘーゼルもしくはポーセリンがかなり良かったです。特にティザーに採用されるだけがあるなというくらいポーセリンの質感はかなり良かったです。
今後6.3インチが標準的なサイズ感になると言われている中でPixel 9シリーズのサイズ感は絶妙だと思います。個人的にはそこまで重く感じませんでしたがスペック上では重いのでしっかり確認した方がいいです。
輝度の大幅強化。
次にディスプレイですが大きな特徴としてはディスプレイ輝度が大幅に強化されたことです。前モデルでActua Displayが搭載されていましたがPixel 9シリーズではさらに底上げされました。
例えばPixel 8 Proは海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にするとHDR表示で1600nitsとかなり明るめでしたが平均値はそこまで高くないのか明るいと感じたことはあまりないです。
高照度の環境でも暗くて見えないということもないのでオールシーンで暗く感じることはないです。ただ逆にGalaxyやiPhoneのようにめちゃくちゃ明るいと感じることもない感じでした。
一方でPixel 9シリーズに関してはスペック上でも強化されていますが実機を触れた印象では特にPixel 9 Proシリーズが明るいという感じで平均値がもしかしたら改善された可能性があります。
これは自分の環境でも試してみる必要がありますが見やすさはスペック以上に進化した印象です。
あとPixel 9 Pro Foldのメインディスプレイに関して折目はそれなりに改善された印象です。ただOppo Find N3など世界トップクラスの機種と比較すると目立ちやすいかなという印象です。
一方で実機で比較してみる必要がありますがGalaxy Z Fold 6やXiaomi Mix Fold 4と比較すると折目は目立ちにくい感じで前モデルと比較しても改善されている印象を受けます。
ディスプレイに関してはスペック差がつきにくいからこそ見やすさは単純に重要な要素です。その中でPixel 9シリーズは見やすさという部分はしっかり底上げしてきたのは嬉しいところです。
本番はAndroid15から
そして基礎スペックに関してアップデートサポート期間は最大7年と前モデルと同じですが発表時期を前倒ししたのが大きく影響したのかAndroid14を標準搭載していることはリスクです。
結局のところAndroid15へのアップデートで不具合やバグに遭遇するリスクが高いかなと印象なので発売直後は安定していたとしてもAndroid15へのアップデートでどこまで安定するのか気になるところです。
おそらくGoogleもAndroid15を基準にPixel 9シリーズの開発を進めていた可能性があります。このことを考えるとAndroid15の配信が開始するまで様子見をするのもありかなと思います。
容量構成の底上げ。
地味に嬉しい部分としてはRAMが底上げされていることでGoogleとしてはAIのオフライン処理をより強化するためだと思いますがAIをあまり使わなくてもパフォーマンスに余裕が出ると思います。
やはりRAMがギリギリの使い方だとアプリが不安定になったりアプリが落ちたりする可能性があります。また大容量のRAMを必要とするアプリも増えているので長く使うことを想定している人ほどRAMは多めの方がよく特にPixel 9 ProシリーズのRAM16GBは心強いかなと思います。
ストレージに関しても同様で自分が今足りるかで考えるのではなく今後使う期間を想定した上で余裕を持った方がいいかなと思っており個人的には少しでも快適に使いたいのであればPixel 9 Proの256GBモデルあたりを起点に考えるのが非常に分かりやすいのかなと思います。
そして通信関連でみるとアメリカ版に関しては衛星通信に対応していますが国内モデルは非対応です。また意外だったのがミリ波で前モデルと異なりこの世代はPixel 9 Pro Foldのみ対応です。
ただ現時点で確認はとれていませんがキャリアモデルに関してはまた別の可能性があります。
ゲーム性能に期待するべきではない。
そしてGoogle Tensor G4ですがリーク通りであればベンチマークは130万点弱になります。少なくともSnapdragon 8 Gen 3搭載機種としてもベンチマークスコアはかなり物足りないです。
単純にベンチマークスコアが高い=ゲームをがっつりできるわけではありませんがPixel 9シリーズはゲームをより快適にプレイするためのチューニングをしていないと思います。
アーキテクチャ自体はSnapdragon 8 Gen 3にかなり似ていることを考えればゲームよりもAIを重視していると判断することができるのでゲームをがっつりやりたい人にはおすすめしないです。
そしてかなり気になる部分としては電池持ちでバッテリー容量に関しては増加傾向にあります。
電池持ちは僅かに改善?
ただディスプレイ輝度が強化されたことやディスプレイサイズが大型化したことで不安しかないです。少なくともGoogleによるとPixel 9シリーズはスーバーバッテリーセーバーモードで最大100時間の電池持ちを実現したとアピールしているので前モデルの72時間より改善しています。
おそらく電池持ち自体は改善していると思いますが前モデルの電池持ちが良かった感じではないなので電池持ちが改善したとしてもかなり悪いから悪い程度にしか改善していない可能性があります。
これは公式サイトの表記やバッテリー容量だけで判断することは出来ないので続報に期待です。またPixel 9 Proシリーズに関しては純正の45W電源アダプターを使うことで最大37Wの充電に対応と電池持ちが悪くても充電速度が改善したのでより柔軟にカバーはしやすくなっています。
一方で残念なのがQi 2という感じで公式サイトで記載を確認出来ないことから非対応の可能性があります。結局は前モデルと同様にとアクセサリーで擬似的に使うしかないのがちょっと残念です。
生体認証はしっかり底上げ。
一方で嬉しい部分としてはPixel 9 Pro Fold以外は超音波式画面内指紋センサーを採用しています。今後実機で確認する必要がありますがリーク通りならQualcomm製を採用と品質も高めです。
あとはGoogleのチューニング次第で実際に試してみたいところですがセキュリティは強化されたことになります。またクラス3の顔認証にも対応しているので支払い時などの本人認証に使うことも可能です。
ちなみにPixel 9 Pro Foldに関しては公式サイトのインカメラのスペックをみるとDPAFに対応しているためメインもサブもおそらくですがクラス3の顔認証に対応しているかもしれません。
これは後日しっかりと確認したいところですが対応している可能性が高いかなと思います。
Geminiをどんどん使え。
そしてPixel 9シリーズで追加された新機能でGoogleからのメッセージだと思いますがどんどんGeminiを使って欲しいということでPixel 9 Proシリーズに関しては
Google One AI premiumプランが予約購入特典に入っていると判断することができます。
GoogleとしてはGemini Liveを使って欲しいところでGeminiとシームレスな会話が可能になります。その上でGeminiを使った分かりやすい新機能としてPixelスクリーンショットです。
例えばにんじんとキャベツを撮影した上でその写真をGeminiに読み込ませた上で写真の材料を使ったおすすめのレシピを教えてと質問すればGeminiがおすめのレシピを教えてくれる感じです。
そして2つ目の分かりやすい新機能として一緒に写るでベストテイクの派生系に感じます。集合写真を撮る際にセルフィーを使うかリアカメラでタイマーを使うか撮影者は写らないの3択です。
一緒に写るは最初に撮影者以外を撮影した後に今度は撮影者を同じ場所で撮影することであたかも最初から一枚の写真であったかのように合成する機能で最初の撮影は普通に撮るだけです。
そして撮影者を撮る時はフレームでアシスタントしてくれるので非常に撮影しやすい感じです。また3つ目としてPixel 9シリーズで共通して動画ブーストに対応していますがPixel 9 ProとPixel 9 Pro XLに関しては動画ブーストで8K相当の画質にアップコンバードしてくれる機能です。
また編集マジックも進化しており簡単に言えばもっと引いて撮れば良かったと思うシーンにおいてあたかも最初からひいて撮ったかのように足りなかった部分をAIを使って合成するオートフレーム機能にも対応しており今までより写真や動画を撮るのが楽しい感じになっています。
カメラの詳細。
最後にカメラを確認していきたいと思いますがカメラセンサーに関してGoogleは正式発表をしていないためリークを参考にしていますが超広角の刷新が大きな特徴になるかなと思います。
Pixel 9 Proシリーズで見ると超広角/望遠/インカメラと同じIMX858を採用しているとの話です。ただIMX858は50MPに対して超広角と望遠は48MPになっているのでクロップしている可能性があります。
またインカメラに関しても同様にクロップしている可能性があるので後日詳細を待つ必要があります。ちなみにPixel 9 Proシリーズは光学5倍にデジタル30倍ズームと前モデルから変わらずです。
ただズームエンハンス機能にようやく対応したことでズーム時の画質は底上げされています。またProなので当たり前かもしれませんがPixel 9 Proもマニュアル撮影に対応しています。
予約購入特典。
最後にGoogle Storeにおける予約特典を確認すると従来通りストアクレジットと下取りの強化です。ちなみにPixel 9を購入する場合にPixel 8を下取りに出すことで最大6万4900円の下取りです。
さらに2万4200円のストアクレジットが貰えるので実質3万9800円で購入できるのは魅力です。またPixel 9 Proシリーズのみの購入特典として限定コレクションが貰えますが8月15日までとかなり短めです。
ストアクレジット | 価格 | 発売日 | |
Pixel 9 | 2万4200円 | 12万8900円 | 8月22日 |
Pixel 9 Pro | 3万2100円 | 15万9900円 | 9月4日 |
Pixel 9 Pro XL | 5万100円 | 17万7900円 | 8月22日 |
Pixel 9 Pro Fold | 5万7700円 | 25万7500円 | 9月4日 |
発売日に関してはPixel 9とPixel 9 Pro XLが先行して8月22日より発売予定ですがPixel 9 ProとPixel 9 Pro Foldは9月4日と発売が2回に分かれているので注意が必要です。
まとめ。
今回はPixel 9シリーズが正式発表されたので気になる部分をざっくりとまとめてみました。ちょっと残念な部分もあれど全体的な使い勝手はしっかり進化しているのかなと思います。
何よりしっかりと予約したので今から手元に届くのが非常に楽しみという感じです。