正式発表が近づいてきたこともありGoogle Pixel 9シリーズのスペックに関する情報が増えてきています。もちろん不安な部分もあれば期待できる部分もあるなど非常に楽しみな感じになってきた。
一方でやはり最大のネックとなるのが「Google Tensor G4」の可能性もあります。今回はGoogle Pixel 9シリーズが他社と比較して特段優れている部分について主観的にまとめたいと思います。
周回遅れとは言い難い。
従来Pixelはハードよりもソフトを主軸とした設計でしたがGoogle Tensorに移行したPixel 6シリーズからはハードもそれなりに強化してきた印象です。その中で事前情報通りであればPixel 9シリーズはハード品質が底上げされる可能性が高いことに。
なので直近の情報においてPixel 9シリーズが他社と比較して優れている可能性が高い部分をまとめると以下のようになります。
Pixel 9 | Galaxy S24 | iPhone 15 | |
ディスプレイ | M14 | M12? | M12? |
ディスプレイ輝度(HDR) | 1800nits | 1500nits? | 1600nits |
ディスプレイ輝度(ピーク) | ? | 2600nits | 2000nits |
サポート期間 | 最大7年 | 最大7年 | 最低5年 |
RAM | 12GB | 8GB | 6GB |
バッテリー容量 | 4780mAh? | 4000mAh | 3349mAh |
生体認証 | 指紋(超音波)+顔(クラス3) | 指紋(超音波)+顔(2D) | 顔(3D) |
本体サイズ | 152.8×71.9×8.5mm | 147x71x7.6mm | 147.6×71.6×7.8mm |
少なくとも今回比較した中でPixel 9は縦幅で大きな差があり現時点で詳細は不明ですがそれなりに重い可能性があります。何よりデカいということはその分スペックも強化しやすくなりますがPixel 9は多くのユーザーにとって標準的なサイズ感の可能性が高くそこまでデカいというわけではありません。
その上でディスプレイ関連をみるとPixel 9は世界初の「M14」を搭載した機種になると予測されておりディスプレイの品質は事前情報通りであればiPhone 16 Proシリーズが登場するまでは世界トップクラスになります。
そしてディスプレイ輝度に関してもスペック上では最も明るく、ピーク輝度は現時点で不明ですが2600nitsを超えてくる可能性は十分にある。あとは平均値がどの程度改善しているかという感じでディスプレイの見え方が変わってくると思いますがスペック的に見れば見劣りしない可能性が高い。
そしてバッテリー容量はこの3機種の中では最も多い可能性があります。あと地味に生体認証も優秀で超音波式画面内指紋センサーを搭載することで指紋認証のユーザビリティとセキュリティが強化に。
さらに顔認証はクラス3に対応している可能性が高いので支払い時などにも使える可能性。ここはGalaxy S24との大きな違いで顔認証単体で見ればFace IDを搭載したiPhoneには劣りますが指紋認証と合わせることでよりセキュリティを強化した感じになります。
少なくとも以前のようにスペックが周回遅れという感じではなく部分的に見ればトップクラスになることもあります。
Google Tensor G4がネックに。
ただそれでもGoogle Pixel 9シリーズが周回遅れと言われるとすれば「Google Tensor G4」が原因の可能性があり、何よりベンチマークスコアで大したスコアが出ない可能性が高いです。
正直ベンチマークスコアでその機種の良し悪し全てを判断すること自体が周回遅れというか時代遅れになってきた感も否めません。少なくともGoogleは他社と差別化するためにPixel 9シリーズでは第2世代のGemini Nanoを統合すると言われておりRAM12GBに底上げ。
Pixel 9 ProシリーズはRAM16GBとAIのオフライン処理を強化している可能性があることからもAI関連のパフォーマンスを正確に計測することが出来ないベンチマークでハイスコアを獲得するようなチューニングをしても意味がないことになります。
個人的にはベンチマークはどうでもいいと思っている一方で電池持ちや発熱は気になるところです。他社より大容量バッテリーを搭載していても電池持ちが悪ければ意味がないという感じで発熱がしやすくでパフォーマンスがすぐに不安定になるのであればAIも上手く処理出来ない可能性。
逆に言えば安定性の部分をしっかり改善することが出来れば周回遅れなんてもう言われないようになるのかもしれません。