カメラデザインの変更やバックパネルやサイドフレームのフラット化からもPixel 9シリーズは従来の「Pixel」らしさを残しつつデザインはしっかりとブラッシュアップされていることを確認することが出来ます。
先日海外サイトが行ったGoogleへのインタビューからも「デザインの刷新」には慎重になるべきだとしており、何よりGoogleの発言通りの進化を遂げています。一方でデザインも重要ですが近年のPixelを見ていると最も重要なのは「安定性」です。
今回リークしたディスプレイスペックからもGoogle Pixel 9シリーズの電池持ちはヤバい可能性があるのでまとめたいと思います。
ディスプレイが進化したタイミングは危険。
現行モデルの大きな特徴として「Actua Display」を搭載したことでディスプレイスペックが大幅強化されています。
Pixel 7 | Pixel 8 | Pixel 7 Pro | Pixel 8 Pro | |
サイズ | 6.3インチ | 6.2インチ | 6.7インチ | |
表示解像度 | 2400×1080 | 3120×1440 | 2992×1344 | |
画素密度 | 416ppi | 428ppi | 512ppi | 489ppi |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz | 120Hz | 120Hz(1Hz~) |
輝度(HDR) | 1000nits | 1400nits | 1000nits | 1600nits |
輝度(ピーク) | 1400nits | 2000nits | 1500nits | 2400nits |
SoC | Google Tensor G2 | Google Tensor G3 | Google Tensor G2 | Google Tensor G3 |
バッテリー容量 | 4355mAh | 4575mAh | 5000mAh | 5050mAh |
バッテリーテスト | 96 | 83 | 84 | 90 |
少なくともPixel 8 Proに関しては表示解像度が僅かに下がった上で1Hzからの可変式に対応するなどディスプレイ輝度を強化して結果的に電池持ちが改善しています。
一方で進化幅が大きかったPixel 8に関しては電池持ちが大幅悪化しています。少なくともアーキテクチャ含めてGoogle Tensor G3はパフォーマンスに電力効率など大幅に改善しているはずなのにディスプレイで増えた消費電力をカバーしきれていない状態になっています。
このことからもディスプレイが強化されたタイミングはちょっと危険です。
Pixel 9シリーズのディスプレイスペック。
次にPixel 9とPixel 9 Pro XLのディスプレイスペックを確認すると以下のようになります。
スペック | Pixel 8 | Pixel 9 | Pixel 8 Pro | Pixel 9 Pro XL |
サイズ | 6.2インチ | 6.24インチ | 6.7インチ | 6.73インチ |
表示解像度 | 2400×1080 | 2424×1080 | 2992×1344 | 2992×1344 |
画素密度 | 428ppi | ? | 489ppi | ? |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz | 120Hz(1Hz~) | 120Hz |
輝度(HDR) | 1400nits | 1800nits | 1600nits | 2050nits |
輝度(ピーク) | 2400nits | ? | 2400nits | ? |
SoC | Google Tensor G3 | Google Tensor G4 | Google Tensor G3 | Google Tensor G4 |
ディスプレイの主な進化点としては「輝度」になりますが正直不安がかなり強めです。Google Tensor G4はアーキテクチャ含めて刷新される可能性が高くExynos5400の統合で消費電力をより抑制される可能性があります。
ただ実際のところディスプレイ輝度を強化する分どこまでカバーできるのか気になるところです。少なくともPixel 7 Proの時は高輝度モードにおいて燃費がかなり悪かったのでPixel 8 Proでは徹底的にチューニングした結果電池持ち改善に貢献したのかもしれません。
一方でPixel 9シリーズではどうなるのか不明ですがGoogle Tensor G4が心許ない存在だからこそ電池持ちはヤバいかもしれません。
スペック | Pixel Fold | Pixel 9 Pro Fold | |
メインディスプレイ | サイズ | 7.6インチ | 8.0インチ |
表示解像度 | 2208×1840 | 2152×2076 | |
画素密度 | 380ppi | 374ppi | |
アスペクト比 | 6:5 | ? | |
輝度(HDR) | 1000nits | 1600nits | |
輝度(ピーク) | 1450nits | ? | |
サブディスプレイ | サイズ | 5.8インチ | 6.24インチ |
表示解像度 | 2092×1080 | 2424×1080 | |
画素密度 | 408ppi | 425ppi | |
アスペクト比 | 17.4:9 | ? | |
輝度(HDR) | 1200nits | 1800nits | |
輝度(ピーク) | 1550nits | ? |
ちなみにPixel 9 Pro Foldも現行モデル対比でディスプレイが大型化した上でディスプレイ輝度が大幅強化されることからも燃費はかなり悪化する可能性があります。
直近の情報だとバッテリー容量が減少する可能性があり現行モデルよりも電池持ちが悪化してしまうと絶望的な電池持ちになるのかもしれません。スペック的にはめっちゃ良いのですがチューニング不足が目立つGoogleだからこそGoogle Pixel 9シリーズの電池持ちはかなり不安です。