Galaxy Z Fold 6 中期レビュー。コンテンツ消費に最適な進化を遂げた機種に

先日よりSamsungさんよりGalaxy Z Fold 6をお借りして使ってきましたが想定以上に使いやすく僅かとはいえサブディスプレイの操作性が改善したことで満足度も改善しています。

今回はお借りしているGalaxy Z Fold 6を約2週間ガッツリ使ってきたので中期レビューを主観的にまとめたいと思います。

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電池持ちは「平凡」に。

まず先日公開させて頂いた開封動画に短期レビューの時には間に合わなかったのですが今回いつも参考にしているGSM Arenaが各種テストの結果を公開したので確認したいと思います。

まず一つ目として電池持ちですが使い始めた当初の電池持ちの印象はあまり良くないでした。ただバッテリーの最適化が終了していなかったので今後最適化の進行に合わせて改善することに期待していましたがここ最近で見るとむしろ設定当初と比較すると電池持ちは悪くなった印象です。

原因の一つとしては使っている時間が増えるにつれ使っているアプリの幅が広がっていることだと思います。そのためバックグランドにおける消費電力が増え徐々に電池持ちが悪化している可能性もあります。

あくまでも平日の使い方になりますがカメラはほとんど使わず動画もあまり見ない状態です。その上で寝る前の電池残量が50%以下になることが増えていつもより遅くまで起きていると40%以下になることもあるので自分の使い方でも正直電池持ちがいいとは言えない状況です。

カメラを使わず動画をほとんど見ずにスクリーンオンタイムは1日あたり平均で4時間前後です。なので自分の使い方だと単純に8時間近く持つことになるので時間で見れば悪くはないです。

ただ繰り返しになりますが動画やカメラなど負荷が高いタスクをしていないと考えると微妙です。ちなみに自分は使っている時のほとんどの時間はメインディスプレイなので注意が必要です。

そして今回海外サイトが公開したバッテリーテストの結果を参考にすると11時間31分です。ちなみにGalaxy Z Fold 5は12時間1分なのでスコアで見れば電池持ちは大幅に悪化しています。

バッテリー スコア
Galaxy S24 Ultra 13時間49分
Galaxy Z Fold 5 12時間01分
OnePlus Open 11時間59分
Galaxy Z Fold 6 11時間31分
HONOR Magic V2 10時間35分

同サイトがライバル機種全てのスコアを公開している訳ではないため何ともですが同じブック型のスコアを見ると12時間前後のことが多いのでGalaxy Z Fold 6のスコアは普通という感じです。

ただ最近の通常のフラッグシップモデルの電池持ちが良すぎということもありギャップをすごく感じてしまいます。ちなみにGalaxy S24 Ultraは13時間49分でiPhone 15 Pro Maxは16時間オーバーでフラッグシップモデルの中でもトップクラスとなるXperia 1Ⅵは17時間オーバーと大きな差です。

Galaxy Z Fold 6と同程度のスコアを獲得している機種でみるとXiaomi 14 UltraやPixel 8a含めたPixel 8シリーズという感じで電池持ちが悪いと評価されている機種と同等です。

正直ここはユーザーの使い方次第でサブディスプレイの使用比率が高ければ印象が変わると思います。自分は屋内でメインディスプレイで使っていることがほとんどで今回のスコアは納得という感じで折畳式機種であればこのくらいの電池持ちになるのは仕方ないかなと思います。

ただ電池持ちが良いとは言えるスコアではないのでユーザーによっては対策が必要だと思います。

アプリのリロードとWi-Fi。

次に2つ目としてはアプリのリロードがちょっと気になります。正直どの機種を基準にしていいのか不明という感じで普段自分はvivo X Fold 3 Proなど中華系の折畳式機種を触っている頻度が多いことも影響している可能性があるのかもしれません。

中華系は設定しておけば本当にリロードされにくくなるのでGalaxy Z Fold 6は割と高頻度でリロードがかかる印象でXperia 1Ⅵなどと比較してもちょっと多いかなと思います。

ちなみに自分はメインディスプレイでアプリを使って本体を閉じて触るのをやめます。オプションで見るとメインディスプレイからサブディスプレイへの連携性を設定することが可能です。

ただ自分はサブディスプレイで継続させたい時はないので連携性のオプションは設定せず一方で閉じた際に何かしらでサブディスプレイで開こうとリロードをしている途中でタスクがストップして次に使う時にメインディスプレイに切り替わるのでリロードしている可能性も考えられます。

ちょっとよく分からないですが中華系と比較するとリロードはかなり多い印象を受けます。またアプリによってはメインディスプレイを開いている状態で途中で落ちることもあります。

この辺はチューニングの問題なのかもしれませんが今後の動向をちょっと見ていきたいと思います。そして3つ目として自宅のWi-Fi環境が終わっており夜中に勝手にエラーが発生していることが地味にあります。

なので機種によってはWi-Fiエラーの状態のままで一度オン/オフを切り替える必要がありますがGalaxy Z Fold 6は自宅の最悪のWi-Fiの環境でもエラーなく使えているのが逆にすごいです。

割とWi-Fiのオン/オフはストレスに感じる中で安定して使えているのでは嬉しいところです。自分はあまりマルチタスクで使わないため見えていない部分も多いのかもしれませんがアプリのリロードが気になる感じであとは特段不具合という不具合に遭遇しておらず快適に感じます。

ディスプレイ輝度が強い。

そして実際に使っていて良さを実感していましたが4つ目として海外サイトのテスト結果からも圧倒的な長所の一つとなっているのがディスプレイ輝度で公式スペックでは2600nitsに強化されています。

一方でテスト結果を確認するとメインディスプレイは自動調節で1630nitsのスコアを獲得しています。

メインディスプレイ 自動調節の場合
Galaxy Z Fold 6 1630nit
Xiaomi Mix Fold 3 1277nits
Galaxy Z Fold 5 1257nits
OnePlus Open 1238nits
HONOR Magic V2 933nits

ちなみにGalaxy Z Fold 5が1257nitsで個人的にかなり明るい印象があったOppo Find N3は1238nitsであることを考えるとGalaxy Z Fold 6のディスプレイはかなり明るいと言えます。

少なくとも同サイトが全ての折畳式機種のテスト結果を公開しているわけではありませんが直近のブック型の中で見るとGalaxy Z Fold 6はトップクラスの明るさを実現しています。

また通常のスマホとしての側面もあるサブディスプレイを確認すると1559nitsを獲得しています。

iPhone 15 Pro Max 1787nits
Pixel 8 Pro 1600nits
Galaxy Z Fold 6 1559nits
Galaxy S24 Ultra 1447nits
Xperia 1Ⅵ 1310nits
Galaxy Z Fold 5 1143nits

Galaxy Z Fold 5が1143nitsであったことを考えると大幅に改善していることに違いはなく最上位モデルであるGalaxy S24 Ultraの1447nitsを超えた明るさを実現しているのがすごいです。

現状だとiPhone 15 Pro Maxやvivo X100 Ultraの1800nits前後が世界トップです。

その中でGalaxy Z Fold 6のサブディスプレイは1500nitsを超えているのでかなり上位です。少なくとも折畳式機種の中でも通常のストレートタイプと比較してもトップクラスの明るさです。

実際に使っていてもむしろ明るすぎるなと思っていましたがスコアも文句なしという感じです。サブディスプレイはアスペクト比の変更も合わせて視認性が大幅に改善したとも言えます。

中華系と比較するとディスプレイ自体はそこまで大きいというわけではありませんがディスプレイの見やすさは折畳式機種の中でもトップクラスであることに違いはなく大きな特徴の一つです。

スピーカーが強い。

Samsungによると折畳式機種ユーザーの多くは既存機種からの買い替えが大多数としています。その中でシェア1位を守り続けてきたSamsungだからこそ既存ユーザーの満足度を改善させるための進化を中心にしており他社のようにスペックで勝負していないと考えることが出来ます。

ただここはユーザーによって捉え方が違うところでもありスペックで見れば単純に物足りないです。特にカメラに関してはチューニング不足もあるのか個人的には大きなデメリットに感じます。

やはりフラッグシップモデルだからこそカメラもしっかり進化させてほしいところですがGalaxy Z Fold 6ではほぼ変わっておらず個人的にはほぼGalaxy Z Fold 6で撮ることはないです。

当たり前の話ですがGalaxy Z Fold 6は完璧ではなく他社と比較すると物足りない部分が多いです。ただその中でもソフトを中心として安定性を重視しているので安心して使える機種だと思います。

少なくとも折畳式機種を初めて使う人にとってGalaxy Z Fold 6はおすすめしやすいです。最後に5つ目に他社と比較して安定しているのがスピーカーで少なくとも折畳式機種の中ではトップクラスでスピーカーが安定するからこそ映像に臨場感が出ます。

スピーカーにディスプレイの視認性が安定しているからこそコンテンツを消費する上での満足度が高いんだと思います。

まとめ。

今回はGalaxy Z Fold 6を約2週間使ってきたので気になる部分について海外サイトの各種テストと合わせてまとめてみましたがこの安心感で25万円は個人的に全然ありだと思います。

やはり折畳式機種はその特殊性からもユーザーを選ぶ感じで使ってみないと良さが分かりにくいと思います。その中でGalaxy Z Fold 6はまずは使ってみたいという人に安心を提供してくれると思います。

そして折畳式機種にハマったらGalaxy Z Foldをベンチマークに機種選びするのがおすすめです。

製品貸与:Samsung Japan

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