事前情報からもGoogle Pixel 9 ProシリーズはSamsung製最後となるGoogle Tensor G4を搭載する可能性が高いこと。メインコアにCortex-X4を搭載するなどアーキテクチャに加えSamsungの4nmプロセスルールに新しいパッケージング技術の採用などExynos2400に近いパフォーマンスに向上する可能性がある。
一方でGoogleにとってやはり重要なのはベンチマークスコアよりもAI性能でありユーザーとしてはSamsung製の継続は仕方ないとしても何より改善してほしいのは「通信状況」や「電池持ち」だと思います。
今回9To5GoogleによるとGoogle Pixel 9 ProはExynos5400を統合していると報告しているのでまとめたいと思います。
Exynos5400を統合へ。
今回の情報によるとGoogle Pixel 9 Proのプロトタイプを撮影した画像がリークしたとしています。上記の画像からもトリプルレンズカメラを搭載していることからもPixel 9 Proである可能性が高い。
一方で背面のロゴが「G」でないことからもプロトタイプであると断定することが出来ます。
少なくともGoogle自身がPixel 9 Proのプレス画像を公開している以上今回の情報でデザインは重要ではありません。一方で重要になってくるのが内部構成で今回の情報からも「EVT1.1」となっていることからもだいぶ初期のプロトタイプだと判断することが出来ます。
そのため製品版では仕様が変更されている可能性がありますが「RAM16GB」であることを確認出来ます。以前の情報では「RAM12GB」と言われていましたが直近の情報からもRAM16GBに対応している可能性が高いことに。
これでPixel 9のみRAM8GBでPixel 9 Proシリーズは共通してRAM16GBとイメージしておくの方がいいかもしれません。またROMは256GBでSamsung製であることを確認することが出来ますが規格までは確認出来ず。
Pixel 9 Pro FoldはUFS4.0に対応すると予測されている中でどうなるのか非常に気になるところです。そして何より重要なのが5GモデムでGoogle Tensor G3では「g5300」となっていた部分が「g5400」に変更されていることを確認できます。
つまり事前情報通りGoogle Tensor G4ではExynos5400に刷新されている可能性が高いと判断することができます。
通信状況が安定してほしいところ。
少なくとも今回の情報通りであればExynos5400はGoogle Tensor G4に統合されている可能性が高いのでPixel 9シリーズで共通対応している可能性が高いことに。
Exynos5400 | Exynos5300 | |
5G NR | 3GPP Rel. 17 Sub-6GHz, mmWave NSA/SA | 3GPP Rel. 16, Sub-6GHz, mmWave, NSA/SA |
サポートされているモード | LTE-FDD, LTE-TDD, HSPA, WCDMA, GSM/EDGE, NB-IoT NTN | LTE-FDD, LTE-TDD, HSPA, TD-SCDMA, WCDMA, CDMA, GSM/EDGE |
ダウンロード機能 | NR DL aggregated bandwidth 380 MHz for sub-6GHz 1000MHz for mmWave 4×4 MIMO in sub-6GHz 2×2 MIMO in mmWave Up to 1024-QAM in sub-6GHz Up to 256-QAM in mmWave | Capable of NR DL max 9CC, 4×4 MIMO in sub-6GHz, 2×2 MIMO in mmWave, Up to 256-QAM in sub-6GHz, Up to 64-QAM in mmWave |
アップリンク機能 | NR UL aggregated bandwidth 400 MHz for sub-6GHz 800MHz for mmWave Up to 256-QAM in sub-6GHz Up to 64-QAM in mmWave | Capable of NR UL max 9CC 2×2 MIMO, Up to 256-QAM in sub-6GHz, Up to 64-QAM in mmWave |
プロセスルール | 4nm EUV |
Exynos5400の大きな特徴の一つ目としては最大データスループットが14.79Gbpsの最新の3GPPリリース17規格に基づいていること。そして2つ目としては「衛星通信」に対応していることです。
少なくともAndroid15の内部コードからもPixelが衛星通信に対応する記述が見つかっているのでシリーズ全部でなくても一部機種は対応している可能性があること。そしてユーザー目線で見れば通信状況が安定することに期待したい。
さらにExyno5300は他社の5Gモデムと比較して消費電力が多いため発熱しやすく電池持ちの悪化に影響しているためExynos5400で改善されることに期待したいと思います。