すでに大量生産開始。Pixel 9は逆に初期ロットの方が品質が安定かも?

Googleはコストカットのためなのか政治的なリスクを回避するためなのかGoogle Pixel 4aの頃から一部モデルは中国産からベトナム産に切り替えられたとされていますが、パンデミックの影響などもあり現地の人材が上手く育たず中国からの移行がスムーズにいっていないとの話もあります。

一方で先日にGoogleは「インド」が今後重要な市場になることを明言した上で生産拠点も今後インドに移行するとの話があります。今回Android AuthorityによるとGoogleはインドでGoogle Pixelの試験生産を始めたと報告しているのでまとめたいと思います。

試験生産を開始した可能性。

Googleは2023年に合計で1000万台以上のPixelを出荷したと言われていますが直近の情報において2024年も同様に1000万台以上の出荷を目標としています。SamsungやAppleなど2億台以上出荷しているメーカーと比較すればしょぼく見えますがこれだけの台数を生産するのはなかなか大変なこと。

またSamsungやAppleにおいても生産拠点を分けて製造しており、Googleも今後生産台数を増加させた上で安定化させるためにも生産拠点の拡充は重要になってくるのかもしれません。

そして今回の情報によるとGoogleはインドにFoxconnの助けを借りた上で試験生産を開始した可能性があるとしています。また今回の試験生産はFoxconnに加えてDixon Technologiesの子会社である「Padget Electronics」も参加しています。

今回の情報では言及がありませんが事前情報通りであればPixel 8シリーズをまず試験生産している可能性があります。ただインドにおいてDixon Technologiesが「Pixel 9」を生産した上でFoxconnがPixel 9 ProとPixel 9 Pro XLの生産を行う計画だとしています。

おそらく生産効率や品質からもPixel 9 ProシリーズはFoxconnが行い、今後Dixon Technologiesがより安定的な生産が可能になればProモデルの生産も請け負う可能性があります。

逆に言えば中国などではすでにPixel 9シリーズの大量生産は開始している可能性が高いということになります。

品質は正直不安。

また今回の情報によるとインドにおいての本格的な生産は9月頃から開始する可能性があるとしており、Pixel 9シリーズの初期在庫は「中国製」で年末頃に出荷される在庫は「インド製」の可能性があることに。

またGoogleはインド向けの生産を行いつつ、今後はヨーロッパ向けのモデルがインド製に切り替わる可能性があり最終的にはアメリカ含めた多くの地域でインド製に切り替わる可能性があるとしています。

何よりGoogleの生産拠点に関する話は錯綜しておりよく分からないです。

生産拠点に関する噂
Pixel 4aなど一部モデルの生産拠点をベトナムに移行した
2023年には「Pixel Fold」以外の生産拠点はベトナムに完全に移行した
2024年の上半期にはPixel Fold含めてベトナムで生産している

ただ今回の情報によるとPixel 9シリーズの初期ロットは中国製の可能性があると指摘しており、またPixel 9 Pro Foldは今回の情報ではインドで生産されない可能性があり、中国なのかベトナムなのかも不明です。

そのため日本向けのロットはどの国から出荷されるのか不明で単純に考えれば中国もしくはベトナムという感じになります。また今年の後半にインドで本格的に生産を開始した場合に、日本などアジア圏がどうなるのかも不明です。

ただ最悪の想定としては中国で製造される可能性がある「初期ロット」の方が品質が安定している可能性があり、逆にインド製が日本向けに出荷されるのであれば品質は気になるところ。

今回の情報によるとGoogleの厳格な品質管理からもハードの品質を気にする必要はないとしていますがAppleですらインド製の品質管理に苦労していることを考えるとGoogleはもっと不安です。

一般的に不具合が多いとされている初期ロットの方が逆に安定しているなんてことにならないようにしてほしいです。何より中国もしくはベトナムでは来月に発表を控えていることを考えると大量生産はすでに開始していると思われます。

最新情報をチェックしよう!