Xperia 1Ⅵや10Ⅵ。2024年にSonyは大きなチャンスを逃したのか

ガラケー時代は多くのメーカーが国内でも発売していましたがスマホ黎明期に多くの国内メーカーは「グローバル化」に失敗したことから売り上げを確保することが厳しく撤退したと言われています。

その状況の中でかなり頑張ってくれているのがSonyですが厳しい状況であることに違いはなく、先日の発表からも収益性/成長性も悪いXperiaは今後利益率改善のためにラインナップが削減される可能性があります。

今回RedditにおいてSonyは2024年において大きなチャンスを逃したと投稿されていることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

搭載SoCの問題。

特にXperia 5シリーズによくあった批判の一つとして搭載SoCをミドルレンジ向けにすることで本体価格をもっと抑えるべきだとの声。その上で今回以下のように投稿されていることが判明しました。

Xperia 8s Gen 3携帯電話なし – Xperia 5 VIに最適なチップ、良い価格:パフォーマンス比ですが、彼らは5シリーズをキャンセルしました

ちなみにSnapdragon 8s Gen 3はSnapdragon 8 Gen 3の「廉価版」という感じでメインコアなど共通の部分も多くベンチマークで見ても「170万点」近くでるのでXperia 5シリーズとの相性がいいのかもしれません。

ただこの場合あくまでもSnapdragon 8s Gen 3を搭載することでしっかりコストを抑制できる場合のみです。Sonyは2023年において日本市場向けに150万台近く出荷したと言われておりグローバル全体ではおそらく200万台を超えてくる感じです。

ただ他社と比較すると圧倒的に少ない上にXperia 1シリーズでSnapdragon 8 Gen 3でXperia 5シリーズでSnapdragon 8 8s Gen 3と分けた場合それぞれの発注量が減るため規模の経済が効きにくくなる可能性が高いです。

実際にはどの程度の効果があるのか不明ですがXperia 1シリーズとXperia 5シリーズで別々のSoCを採用するよりも統一した方が結果コストを上手く抑制できている可能性があります。

またSoCが違うとなればチューニングも変わってくるので余計にコストが増す可能性があります。このことを考えるとコストの安いSoCを採用したところで本体価格も劇的に安くなるとはイメージしにくいです。

望遠センサーが弱い。

Xperia 1Ⅵの望遠センサーは厳密に言えば前モデルから変更されているみたいですがほぼ一緒といっても過言ではないとされています。その上で以下のように投稿されていることが判明しました。

望遠センサーは2024年に非常に弱く、写真やビデオはほとんどの場合ぼやけて見えます。ソニーが時折しか使用しないシャープなマクロではなく、通常の日常使用のためにシャープな望遠を使用すれば、ほとんどの人は喜ぶでしょう。

ソニーは、今年倉庫内に設置されている残りの弱いセンサー在庫を仕上げ、来年のフラッグシップの潜望鏡ズームに少なくともLYT-600センサーを配置した方が良い

Xperia 1Ⅵの望遠にはIMX650を採用しているのでセンサーサイズは1/3.5インチでフラッグシップモデルとして見ればセンサーサイズはかなり小さいです。ただSonyによるとデザイン性とセンサー自体の処理速度を優先した結果望遠機構のみ強化した上で光学ズームを強化したとしています。

少なくとも前モデルと比較すると改善していることに違いはないですが他社と比較すると見劣りする部分が多く、個人的にはズーム倍率を変えずにそのまま画質だけ底上げして欲しかったようにも感じます。

ちなみに今回の投稿にあるLYT-600を今後望遠センサーとして採用するメーカーが増えると言われています。ただ中華メーカーが好んで採用しているOV64Bには画質が劣ると言われているのでカメラソフトによる画質の底上げが必要不可欠とも言われています。

何よりズームに物足りなさを感じることに違いはありませんがセンサーを変えれば改善できると単純な話でもないように思えます。

Xperia 10Ⅵの動作性。

SoCのコストが増加しているのか2年連続でSnapdragon695を採用した機種も地味に多くXperia 10Ⅵではようやく刷新されてSnapdragon 6 Gen 1を採用していますが動作性が快適かと言われると微妙なところです。

その上で以下のように投稿されていることが判明しました。

Xperia 7/7+ Gen 3の携帯電話はありません – Xperia 10 VIに最適なチップですが、代わりに彼らは悪い価格でパワー不足の6gen1を使用しました:性能比

中華メーカーがSnapdragon 7 Genシリーズを採用しても本体価格を抑えることができるのは規模の経済の恩恵を受けているから。Xperia 10シリーズはほぼ日本市場が中心で販売台数はかなり限定的です。

このことを考えると動作性のためにSnapdragon 7 Genを搭載した結果本体価格が10万円近くになるなんてこともあるかもしれません。そうなると本末転倒で現行モデルよりもコスパが悪いと評価されるかもしれません。

中華メーカーは「コスパ」がよく見えるようにしている一方でXperia 10シリーズはライト層をターゲットにしており、ターゲット層が明確に異なるように見えます。

今回の投稿主の気持ちもわかりますが価格とのバランスを考えると難しいところなのかもしれません。ただ個人的にはキャリアモデルもRAM8GBに強化してほしかったところです。

何より2024年のXperiaはスペックから見てわかりやすくコスパがいい機種だとは思いません。ただXperia 1Ⅵでの大きな方向転換などこれからが勝負所になるのかもしれません。少なくともチャンスを逃したようには見えないです。

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