事前情報からもTSMCの需要のニーズが集中していることからもSnapdragon 8 Gen 4のコストはSnapdragon 8 Gen 3対比で大幅に増加すると予測されています。SoCのコストが増加するとなれば単純に本体価格も値上がりする可能性があり搭載機種はさらに限定される可能性もあります。
今回Ming Chi Kuo氏が来年の1月に正式発表が予測されているGalaxy S25シリーズの搭載SoCに言及しているのでまとめたいと思います。
Exynos2500は発表できず?
今回同氏が以下のようにポストしていることが判明しました。
Qualcomm will likely be the sole SoC supplier for the Samsung Galaxy S25 (vs. 40% for the S24), as the Exynos 2500 may not ship due to Samsung’s lower-than-expected 3nm yield.
In addition to the significant increase in supply share, Qualcomm’s Snapdragon 8 Gen 4 will see a price…
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) June 17, 2024
今回のポストを確認するとGalaxy S25シリーズのSoCのサプライヤーはTSMCのみになる可能性があるとしています。その理由としてはSamsungは3nmプロセスノードを採用したSoCの歩留率が悪いことが原因でExynos2500が出荷出来ない可能性があるとしています。
事前情報からもExynos2500はSamsungの第2世代3nmプロセスノードを採用していると予測されており、さらにGalaxyとの最適化を強化するために別途開発チームまで新設されたと言われています。
ただ今回の情報通りそもそも安定した製造が出来ないのであれば話にならないという感じです。Snapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1の時にまともに生産できなかったことを考えると3nmが安定供給できるようになるのは当面先の話になるのかもしれません。
またSamsungは3nmの製造に手こずっている間はSnapdragonのサプライヤーにまたSamsungが選ばれることもないと思います。
結局本体価格は値上がり。
現時点だとSnapdragon 8 Gen 2 for GalaxyのようにSnapdragon 8 Gen 4で専用のチューニングが採用されるのか不明ですが仮に専用のチューニングが採用されるのであればコストはかなり高くなる可能性があります。
ちなみに通常のSnapdragon 8 Gen 4ですらSnapdragon 8 Gen 3対比で30%近く値上げされる可能性があると予測されており$250前後のコストになる可能性があるとの予測もあります。
最適化という面では発売地域関係なくSnapdragon 8 Gen 4に統一されることでプラスに作用すると思いますが、一方でExynosを採用出来ないならコストカットが難しくなるので本体価格の値上げは避けられない可能性があります。
一部噂によるとGalaxy S25 Ultraは$1499程度になるとの話もありますがSoCのコストが爆増と考えただけでもあながち間違いではないのかもしれません。