Google I/O 2023においてGoogleは同社初の折畳式機種であるPixel Foldを正式発表しましたが、流石に様子見ということもあったのか日米含めて世界で4カ国限定と販売地域はかなり限定的でした。
また現時点ではアップデートサイクルが不明のため何ともですが直近の情報からも後継機種である「Pixel 9 Pro Fold」は命名規則が変更された上で今年の後半にPixel 9シリーズとして正式発表される可能性があります。
今回はGoogle Pixel 9 Pro Foldが国内で発売される可能性があるブック型折畳式機種の中で唯一の希望だと思うのでまとめたいと思います。
デザインは割と先進的。
Googleの幹部によると2019年頃から「折畳式機種」の開発を進めていたみたいですが実際に製品を発表できたのは2023年とSamsungや中華メーカーと比較すると折畳式機種市場ではだいぶ後発です。
ただ初代から割とチャレンジしている印象で、Pixel 9 Pro Foldに関してはデザインをさらにブラッシュアップしてくる可能性があります。
開いた状態 | Galaxy Z Fold 6 | Pixel 9 Pro Fold |
本体サイズ | 153.5×132.5×5.2mm | 155.2 x 150.2 x 5.27 mm |
重さ | 239g | ? |
同じく国内で発売される可能性が高いGalaxy Z Fold 6と比較すると本体を開いた状態の本体の厚みはほとんど一緒の上で単純にPixel 9 Pro Foldの方が大きいです。
折畳式機種の特徴としてはディスプレイの大きさによる視認性の改善やマルチタスクのしやすさがあるので単純にディスプレイサイズが大きければ大きいほどユーザビリティが改善します。
少なくともPixel 9 Pro Foldはvivo X Fold 3 Proなど世界トップクラスのデザインを採用していることが大きな特徴です。
閉じた状態 | Galaxy Z Fold 6 | Pixel 9 Pro Fold |
本体サイズ | 153.5×?×12.1mm | 155.2 x 77.1 x 10.54 mm |
ちなみに閉じた状態だとPixel 9 Pro Foldは11mm以下なのでGalaxy Z Fold 6はもちろんvivo X Fold 3 Proよりも薄いです。現時点で重さに関する情報はないですが単純に考えればGalaxy Z Fol 6よりデカいので重いと思う。
とはいえデカくても薄いのであれば持ち運びしやすいので大画面というニーズを満たしやすくGalaxy Z Fold 6と比較してもアドバンテージになる可能性があります。
何より進化が激しい折畳式機種市場においてSamsungは保守的に対してGoogleは割と積極的に進化させられているのが興味深いところです。
AIを意識したチューニング。
またGoogleにしろSamsungにしろAIに力を入れていますが単純にディスプレイが大きいほど確認がしやすい上に、Google AIは写真や動画の編集に力を入れているからこそ折畳式機種の方が編集しやすいというメリットもあります。
Galaxy Z Fold 6 | Pixel 9 Pro Fold | |
メインディスプレイ | 7.6インチ | 7.9インチ |
サブディスプレイ | 6.2インチ | 6.4インチ |
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 | Google Tensor G4 |
RAM | 12GB | 16GB |
またGoogle Tensor G4ではAIをより強化するためのチューニングを採用している可能性が高く、Pixel 9 Pro Foldもオフライン処理をより快適にできるようにするためか「RAM16GB」と底上げされています。
さらにGoogleの発言通りであれば第2世代のGemini Nanoを統合している可能性がありAI特化型でゲーム性能などは二の次になっていると思います。そのため「ゲーム」がGalaxy Z Fold 6との評価で大きく分かれる部分だと思います。
ただ個人的にはゲームをやらないのでベンチマークやゲーム性能はどうでもよく、あとは初代の時に微妙だった電池持ちがしっかりと改善してほしいところです。
まだまだ分からない部分が多いですがデザイン含めて進化部分が多いPixel 9 Pro Foldに対して最低限の進化に留めている印象を受けてしまうGalaxy Z Fold 6と個人的にはPixel 9 Pro Foldに期待したくなります。
逆に事前情報通り進化するのであればGalaxyよりも高くも問題ないという感じで初代と比較しても全く違う仕上がりになるかもしれません。