Googleは例年通りであれば今年の10月に新製品発表会を開催する可能性がありPixel 9シリーズを正式発表する可能性があります。また事前情報通りであれば命名規則の変更やラインナップの強化もありPixel 9シリーズは4モデル構成になる可能性があります。
今回今年の後半に正式発表される可能性があるPixel 9シリーズのキャリアモデルは割引規制が多少緩和される可能性があるのでまとめたいと思います。
ミリ波対応機種の割引規制が緩和。
昨年末に総務省が作成した新たなガイランドラインに基づいて法改正が行われました。その結果割引上限額は最大4万円に拡張されたとはいえ従来のように「実質1円」のような販売方法がしにくくなったのでユーザーの実質負担金は増えた状況にあります。
そして今回総務省が新たな論点整理案を出してきたとしており、ざっくり言えば「ミリ波対応端末の割引上限緩和」です。政府によると大手各社に400MGzの周波数の割り当て行ったが現状有効活用できていないことを指摘。
docomoを始めとしてトラフィック増加対策や新サービス創出の観点でもミリ波をより有効活用することが必須だと判断したみたいです。
なのでミリ波対応端末に対しては従来の4万円+1.5万円(税抜)と最大5万5000円(税抜)の割引が今後可能になるかもしれません。ただ現状でみるとミリ波対応端末と非対応端末の価格差が平均で2万円であることからもミリ波対応端末がミリ波非対応端末と同程度の価格で購入できるというイメージです。
ちなみにこれだとピンとこないと思いますがXperia 1Ⅵの直販版はミリ波非対応ですがキャリアモデルは対応するなど同じ機種でも直販版は非対応でキャリア版は対応みたいなことがあるのでこの価格差が多少なくなると考えると分かりやすいかもしれません。
Pixel 9シリーズは割引対象になる可能性も。
ちなみにリークしているレンダリング画像を確認すると以下のようになります。
アンテナスリット | ミリ波対応 | |
Pixel 9 | ⚪️ | ×? |
Pixel 9 Pro | ⚪️ | ⚪️? |
Pixel 9 Pro XL | ⚪️ | ⚪️? |
Pixel 9 Pro Fold | ⚪️ | ⚪️? |
そもそもリークしているレンダリング画像がどの地域向けのモデルのCADをもとに作成されているのか不明です。ただPixel 9シリーズではミリ波用のアンテナスリットを搭載していることを確認できることからも最低でもアメリカでは全てのモデルがミリ波に対応している可能性があります。
一方で歴代モデルでみるとProとFoldのみミリ波に対応している感じなので従来通りであればPixel 9 Proシリーズはミリ波に対応している可能性があります。つまり今回の論点整理案に基づいて今年の後半までに法改正が行われるのであれば割引対象になるかもしれません。
一方で今回の割引規制緩和の対象になるのはあくまでも「キャリアモデル」のみです。Googleとしてはハードを統一してコストカットする可能性があるとはいえ現状のミリ波対応状況を見るとわざわざミリ波対応にして本体価格を上げてくる可能性があるのか気になるところです。
ちなみに今回の割引上限緩和を満たすのは本体価格が11万円を超える機種のみなのでPixel 9シリーズのキャリアモデルは要件を満たす可能性があります。結局のところはiPhoneの対応状況次第でAppleは日本でのミリ波の普及状況も見ているのか日本では非対応モデルを販売しています。
正直20万円近くする端末の割引上限が1.5万円程度緩和されたところでインパクトはないですが、フラッグシップモデルの中でも他社より価格が安いPixelだからこそまだ影響は大きい可能性があります。