コスパ良しのPixel 8a。今年後半のPixel 9を待つべき価値があるのか

いよいよ発売されたGoogle Pixel 8aですがコードネームで見れば2024年に発売された機種ですが実質「2023年」モデルになります。そのため2024年においてGoogleにとっての完全な新製品となるのはPixel 9シリーズからです。

今回はYouTubeでもたまに質問をもらうのでPixel 8aを購入するべきかPixel 9まで待つべきか主観的にまとめたいと思います。

耐久性に差がある可能性。

GoogleにとってPixel 8aはGoogle Tensor G3を搭載しているとはいえaシリーズであることからも「廉価版」に対して、Pixel 9シリーズは「フラッグシップ」モデルと明確な差があります。

そのためスペック全体で見ればPixel 9シリーズの方が優れているのは当たり前で本体価格が高くなるのも当たり前です。一方でフラッグシップとはいえ無印となる「Pixel 9」の価格はそれなりに頑張ってくれる可能性があります。

その上でまず気になる部分としてた耐久性の差です。

アクセサリーをしっかり使う人にとっては関係のない話かもしれませんが越えられない大きな壁として耐久性の差です。Pixel 8ですでに「Gorilla Glass Victus」に対応していることを考えると、Pixel 9も最低でもGorilla Glass Victusに対応する可能性があり、より環境を意識してGorilla Glass Victus 2を採用する可能性。

バックパネルに関してはケースである程度カバーできますがディスプレイにおいてはなかなか厳しい感じです。やはり少しでも長く使いたいとなった時に本体の耐久性はかなり重要になってくる可能性があります。

Google AIの対応。

次にGoogleが近年のPixelで最も力を入れているのがGoogle AIですが、オフライン処理がメインのため本体のスペックに依存します。

Pixel 8aはPixel 8をベースにしていることに加えGoogle Tensor G3を搭載していることからもPixel 8シリーズとある程度同じAI機能に対応しています。ただ一方でPixel 7シリーズがPixel 8シリーズと同様の新機能に対応しているかと言えばそんなことはないです。

編集マジックはGoogle Photo経由で使えるようになりかこって検索はアップデートで対応しましたがベストテイクや音声消しゴムマジックなどオフライン処理の機能のほとんどは既存モデルに遡求しないことが多いです。

つまりGoogle Tensor G4を搭載するPixel 9で追加される新機能は、Googleが方針を変更しない限り同様に使える可能性は低いと思います。

不具合と安定性。

そして最後に近年のPixelで最も深刻な不具合といえば通信関連で、海外サイトによると統合されているExynos5300に原因があるとも言われています。

Exynos5300は他社の5Gモデムと比較すると消費電力も多く、結果発熱しやすく電池持ちに悪影響を与えている可能性が高いです。一方で事前情報通りであればExynos5400は電力効率が50%前後改善していると言われており発熱が改善される可能性があります。

またGoogle Tensor G4はExynos2400と同じSamsungの4nmプロセスルールを採用した上で最新のパッケージング技術が採用されると予測されています。プロセスノードの改善に加えパッケージング技術が改善することで電力効率はさらに改善される可能性があります。

このことを考えるとPixel 9ではパフォーマンスが改善するというよりも、歴代Pixelが抱えていた「不安定」な部分が改善される可能性があり、仮に改善されているのであればユーザビリティは改善する可能性があります。

繰り返しになりますがPixel 9の方がスペックが優れているのは当たり前で、むしろPixel 8aとPixel 9で悩むユーザーにとってはスペックの高さよりもPixel 8aのデメリットがPixel 9では改善されているかの方が重要だと思います。

なので仮にPixel 9を待つとして今回まとめた3つのことは最低限意識しておくのがありかなと思います。