極端な意見。Xperia 1Ⅵはスコアで見れば4万円代の機種と同程度の価値

Xperia 1Ⅵの大きな特徴としてクリエイターやユーザビリティを改善するために電池持ちを大幅に強化。歴代Xperia 1シリーズでトップであることはもちろんGSM Arenaがバッテリーテストを公開している機種の中で2位と圧倒的な電池持ちを実現しています。

一方で消費電力を抑えるためなのかベンチマークを計測する限りSnapdragon 8 Gen 3搭載機種の中でスコアはかなり低い方で、機種によりますがSnapdragon 8 Gen 2搭載機種とほぼ差がない感じになっています。

今回は自身のYouTubeにおいてXperia 1Ⅵのベンチマークについて過激的なコメントを頂いたので簡単にまとめたいと思います。

実質4万円程度の価値しかない。

今回頂いたコメントをざっくりまとめると以下のようになります。

頂いたコメント
Snapdragon 7 Gen 3を搭載している機種とベンチマークスコアがほぼ一緒
4万円の機種と同じスコアということは20万円なんて高すぎる

どのような意図があるのか不明ですが、おそらくここまでスコアを制御するのであればもっとコストの安いSoCを搭載することによって本体価格を下げて欲しいという意味があるのかもしれません。

ただ実際問題としてSoCをSnapdragon 7 Gen 3などミドルレンジモデル向けのものに変更したところでそこまで大きな影響があるのか。QualcommはSoC別のsコストを明らかにしてないため海外サイトを参考にするとSnapdragon 8 Gen 3で$180前後と言われています。

これはメーカーの仕入れ量などによっては単価も変わってくる可能性がありますが仮にSoCをなくしても$200程度の値下げしか出来ないことになります。またミドルレンジの多くが2年連続でSnapdragon695を搭載したことを考えると「Snapdragon 6 Gen 1」のコストですら高かった可能性があります。

つまり「Snapdragon 7 Gen シリーズ」はそれなりにコストが嵩んでくる可能性があり、SoCを変えたところでユーザーが期待しているような値下がりはしない可能性があります。

また当たり前の話ですがベンチマークスコアが近いとしてもSnapdragon 8 Gen 3とSnapdragon 7 Gen 3では対応できるスペックが違うので全体的なパフォーマンスが落ちることに違いはないです。

分かりやすいのカメラで画像処理能力が落ちるので結果ハードが一緒でも画質が低下します。あとはSnapdragon 7 Gen 3で全力に近いパフォーマンスを常に発揮させるのとSnapdragon 8 Gen 3で余裕を持って動作させるのでは後者の方が発熱を抑制しやすい可能性があり電池持ちも改善する可能性がある。

何より全力で稼働させて常に発熱しやすい状況になれば内部コンポーネントに負荷がかかるので結果故障するリスクも増えれば動作が不安定になる可能性もあります。

メーカーはそこまでベンチマークを重視していない。

以前はベンチマークをアピールするメーカーが多かったですが、近年の中華メーカーの新製品発表会を見るとベンチマークにも言及するとはいえ原神のプレイ状況や発熱の程度に電池持ちなど実使用部分においての改善部分をしっかりアピールする感じです。

結局今まではベンチマークだけブーストをかければ、ある意味ユーザーを騙せていたのが近年は通用しなくなった。また自分が見ている機種であればvivo X Fold 3などベンチマークで見れば同等となるSnapdragon 7 Gen 3ではなくSnapdragon 8 Gen 2を採用しているのか。

メーカーがベンチマークを重要視しているのであればフラッグシップでもコストを抑えたい機種はどんどんSnapdragon 7 Genシリーズを搭載してもおかしくないはずですが実際のところは採用しません。

結局のところベンチマークなんてそこまで重要視しておらず、少し前のメーカーの策略にハマった一部ユーザーがその価値観に囚われているように見えてしまいます。

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