Xperia 1Ⅵのカメラアプリ。面倒なオプションが一掃されより分かりやすい

先日にはようやくXperia 1Ⅵの香港版が手持ちに届いたのでじっくり触っていますが、当たり前とはいえ進化している部分もあれば進化があまり感じられない部分もあります。

今回はXperia 1Ⅵをじっくり触ってみて気になった部分をカメラ周りを中心に主観的にはまとめたいと思います。

地味に進化したなと感じる部分。

既存モデルはカメラアプリだけでもPhoto Pro/Video Pro/Cinema Proと3つの専用アプリが用意されていましたがXperia 1Ⅵでは一つのカメラアプリに統合されています。新しいカメラアプリの特徴をざっくりと言えば従来の「マニュアル」主軸のUIではなく「オート」主軸のUIに変更されたことで多くのユーザーにとって親しみやすくなったと思います。

その中でも個人的に気になった部分をまとめると以下のようになります。

地味に嬉しい改善点
起動時の撮影モードのオプションがカットされ「前回使用時のモード」で固定されていること
デジタルズーム設定がカットされ「AI超解像ズーム」で固定されていること
ボケモードの最短撮影距離が改善

かなり細かい部分ですが個人的には不要だったオプションが廃止になり便利な方で固定されるようになった。マニュアル撮影に拘るユーザーからすればズームですらAIで補正されてほしくないのかもしれませんが自分はズーム性能が少しでも改善してほしいのでいつもオプションでオンにしていました。

ただ初期設定の際に忘れていることで撮影後に家で確認したことに「オフ」だったと気付くことが多かったので撮影する際の余計な手間を減らすことができるようになったのは嬉しい。

また従来のPhoto Proで見れば「Aモード」のみBASICモードと同じく画像重ね合わせ技術などが採用されていましたが、PモードやSモードにするとノイズリダクション機能すらなくスマホ特有のメリットが全く反映されていない状態になっていました。

ただXperia 1Ⅵのプロモードにおける「Pモード」では新たにコンピュテーショナルフォトに対応したことでより撮影しやすくなった印象を受けます。以前のPhto Proでマニュアル撮影をバンバン使っていた人にとってXperia 1ⅥのUIは分かりにくくなったと思います。

ただオート撮影が主軸のユーザーにとっては逆にプロモードのハードルが下がったようにも見えます。

残念な部分。

一方で動画性能においてSonyは全然アピールしていなかったと思いますが他社でいう「ポートレート動画」に対応してくれたのもポイントです。これだけでも汎用性はかなり改善した印象です。

個人的には一眼レフのようなボケ感がある動画を撮影できる機種の方が好きなのでXperiaでもようやく対応してくれたのは嬉しいところ。また低照度のシーンにおいて前モデル対比でより明るく撮影できるようになっているのも地味に嬉しいところです。

ただ気になった部分としては手ぶれ補正で前モデルと比較して改善している印象を受けません。海外からの情報によるとXperia 1Ⅴまではハイブリット手ブレ補正に対応しているとはいえVideo ProやPhoto Proのビデオモードで4K/60fps撮影する場合は光学式手ぶれ補正が解除され電子手ぶれ補正のみになるとの話。

その結果4K/60fpsで撮影しようとすると他社と比較して手ぶれ補正が圧倒的に劣るという感じでしたが、この回避方法としてCinema Proを使う場合のみ大丈夫との話でした。

ただXperia 1ⅥではCinema Proが統合されてしまったためどうなるかと思っていましたが実際に試した感じでは改善されておらず結局手ブレしやすいです。なので改善を期待していたユーザーにとってはちょっと残念なのかもしれません。

カメラが全体的に一般化したことでUIもシンプルになりましたが、個人的には不要に感じていたオプションも消えたので汎用性が改善したという印象です。

 

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