Xperia 1Ⅵ開封レビュー。1Ⅴと比較したらめっちゃ進化していた

先日にXperia 1Ⅵの国内イベントに参加させて頂き開発者の意図が分かったらからこそXperia 1Ⅵは発表直後の絶望から期待に大きく変わった感じで早く試してみたいと感じるようになりました。

今回はXperia 1Ⅵの香港版を購入したので開封レビューをしつつXperia 1Ⅴと比較レビューをしてみたいと思います。

開封。

まず開封をしていきたいと思いますが化粧箱は独自開発のオリジナルプレンドマテリアルを採用しておりスリーブや保護シートなどに一切プラスチックを採用せず環境に配慮しています。

また環境への配慮ががあるのかコストカットなのか不明ですが付属品が全くありません。一方でアクセサリーが欲しい人にとってXperia 1ⅥはPD3.0の最大30W充電に対応しており分かりやすいのは純正アダプターです。

また詳細は不明ですが海外サイトのテスト結果を参考にすると100Wの充電器で充電すると充電開始30分で54%でフル充電に要した時間は1時間20分と30Wの充電器と比較すると10分程度充電時間が短縮できるので厳密にいえば30W以上の充電速度に対応している可能性があります。

なので少しでも速く充電したいと思うユーザーは30W以上の充電器を用意した方がいいかも。また執筆時点で自分が愛用しているSpigenのガラスフィルムは発売されていません。

ガラスフィルムを確認。

ただ今回タイミングよくトリニティさんからシンプリズム/高透明/画面保護強化ガラスを提供して頂いたので確認していきたいと思いますが大きな特徴として貼るピタULTRAに対応。

個人的には初めての挑戦を動画で撮ったのでちょっとアタフタしている感じでしたが何とか綺麗に貼れた感じでおそらく2回目以降はもっと手際よく貼れると思っています。

ただやっていることはシンプルで位置ズレしにくく気泡も入りにくい上で埃も入りにくい。

何より不器用な自分が一回目で失敗することなく貼れたので多くの人にとって簡単だと思う。また他にもブルーライトカットタイプがありますが自分は光沢タイプが好きなので今回は光沢タイプを本体に装着しました。

何よりXperiaは付属品が全くないのでユーザーによってはマイナスになると思います。一方でSIMピンが不要なSIMトレイを採用しているので個人的には何もなくても問題ないです。

 

デザインを確認。

そしてデザインから確認していきたいと思いますがXperia 1Ⅵのグローバルモデルは基本3色展開で今回購入した香港モデルはグリーン/ブラック/シルバーの3色展開です。

自分のXperia 1Ⅴがグリーンなので今回は比較しやすいように合わせてグリーンを購入しています。ただ国内版関しては直販版限定となるスカーレットをすでに予約しておりそっちも楽しみです。

Xperia 1Ⅴと比較しつつ本体上部を確認するとアンテナスリットにマイクにイヤホンジャックを搭載しています。

次に本体左側面を確認すると物理ボタンは特になくアンテナスリットが3本というのも一緒です。

そして本体下部を確認するとSIMトレイにマイクにUSB-Cにアンテナスリットと一緒です。

最後に本体右側面を確認すると音量ボタンに指紋認証が統合された電源ボタンとお馴染みです。

またカメラキーも一緒ですがXperia 1Ⅵの方が僅かに大型化したことで押しやすくなっています。あとXperia 1Ⅵはカメラキーの横にもアンテナスリットが追加されているので僅かに違います。

ちなみにキャリアモデルはミリ波対応なので音量ボタンの上に窪みがある感じです。

サイドフレームはアルミを採用しておりグリップ力を強化するためにスリットを継続採用しています。

そして本体サイズを確認するとXperia 1Ⅵは162x74x8.2mmで前モデル対比で縦幅が3mmスリム化した分横幅が3mm増していますが本体の厚みは0.1mm薄型化された感じです。

横幅が3mm変わるのは片手操作する上で大きな違いで自分の手では持ちにくくなった印象を受けます。またサイドフレームが角ばっていることもあり前モデルより更に手に刺さる感じもあります。

少なくとも歴代Xperia 1シリーズを使っていたユーザーからすればこの変更はマイナスです。一方で他社の大型モデルを使っているユーザーからすればほぼ問題ない横幅だと思います。

更に本体の重さが192gと最上位モデルの中でもかなり軽い方で前モデルと比較して持ちにくくなった上で重さがほとんど変わっていないので逆にかなり軽く感じます。

ちなみにサンプル撮影をしている時にスマホを7台くらい持ち運んでいましたがXperia 1ⅥとXperia 1Ⅴはポケットからサッと出した時にどっちがどっちか分からなくなる時もあったくらいなので他の大型モデルと比較すればXperia 1Ⅵのサイズ感はアドバンテージがあると思います。

何より今使っている機種によって評価が分かれるところで一概にマイナスとも言えません。

背面を確認するとGorilla Glass Victus 2は継続採用しており耐久性は大きく変わらず光の乱射防止+グリップ力を改善するために独自コーティングの採用も継続しています。

デザイン部分の違いとしてはカメラ部分が望遠機構の刷新に合わせて明らかに大型化しています。さらに前モデルはカメラフレーム部分が本体のカラバリに関係なくブラックでしたがXperia 1Ⅵは本体のカラバリに合わせて変更してあり手持ちで見ればグリーンです。

カメラ自体のデザインは大きく変わっていませんがフレーム部分の印象が地味に変わります。

そしてフロント部分はパンチホールやノッチは採用されず上下に僅かなベゼルがあります。ちなみにデュアルフロントスピーカーを採用している以上スピーカー機構の問題からもやはりパンチホールデザインを採用している機種と比較すれば太くなってしまうとの話です。

ただデザインで見れば非常にスッキリしていることに違いはなく何より本体の横幅がユーザーにとって評価が分かれるところで自分の手の大きさだと取り回しが悪化したと感じてしまいます。

ディスプレイを確認。

次に評価が大きく分かれているディスプレイを確認していきたいと思いますが個人的には実用的だったかは別として4K+アスペクト比21:9は尖りまくって好きでした。

ただ一方でXperia 1シリーズのディスプレイで特に好きだったのが黒の表現力です。

なのでまずYouTubeを再生してみるとあくまでも素人が見た印象としてはXperia 1Ⅴの方が色が濃いというか黒の表現力が高いというか比較してみると僅かとはいえ違いを認識できます。

一方でXperia 1Ⅵは全体的に色が明るめに補正されているという印象で多くのユーザーにとって分かりやすいディスプレイに進化しており良くも悪くも他社のディスプレイに近づいた感じです。

今までの濃いディスプレイが好きな人にとってXperia 1Ⅵはちょっと物足りない可能性もあります。

一方でアスペクト比の変更からも16:9などのコンテンツはより大きく表示されます。なので尖りはなくなりましたが多くのユーザーにとっては嬉しい進化なのかなと思います。

またSonyの企画担当の方とお話しをした時に納得したのが2Kに最適化されたコンテンツはほぼないということ。ゲームの一部は1440pに対応している感じみたいですが動画でみると基本はFHDか4Kです。

SonyによるとXperiaを開発する上でのコンセプトとしてクリエイターにとっての無駄は全て排除することで4Kに関してはYouTuberでも対応コンテンツを作っている人がいます。

一方で2Kに最適化してコンテンツを作っているクリエイターがいるとしても、おそらく4K対応のコンテンツを作っているクリエイターをよりも限定的な可能性があります。

この開発コンセプトを聞いた時になぜ2Kに対応しなかったのかという謎が解け納得しました。結局他社とスペック競争をするためだけにスペックを決めることはクリエイターのためにならないと考えることもできアスペクト比を19.5:9に変更したのも同様の考え方みたいです。

正直Xperia 1が出た時もスマホで映画をみる人よりもストリーミングサービスやYouTubeを見ている人の方が多かったのでは?と思う部分もありますが5年前と比較すると今やYouTubeショートやTikTokなどスマホに最適化された縦動画をみる人が多い印象です。

その中でアスペクト比21:9は最適化されておらずコンテンツの両端が切れてしまうこともあります。だからこそ今のニーズに合わせてアスペクト比を変更したとしておりクリエイター目線でも、例えば撮影する時にカメラのプレビュー画面が前モデル対比でより大きく表示され見やすいです。

一部噂によると4K+アスペクト比21:9のディスプレイのコストが高すぎた結果カットされたと言われています。この噂通りであれば整合性がある理由を後付けしているようにも見えてしまうところです。

これは個人的な推測ですが5Gに開始に合わせてスマホで動画を見ることが主流になると判断した可能性があります。その流れから映像を最大限楽しめるようにアスペクト比21:9に4Kに対応したのはいいけどSonyの想定ほど4Kのコンテンツは増えずと映画もスマホで見れるように最適化されてしまった。

その結果先走りになった上にディスプレイのコストが爆増してやめるという流れになったのかもしれません。

リフレッシュレートの違い。

そしてディスプレイの進化した部分の一つ目としてはようやく可変式120Hz表示に対応しています。結局2Kに対応しておらずFHDのみだからこそリフレッシュレートのチューニングも楽だったのかもしれません。

ちなみに可変式に対応したことでXperia 1Ⅵの方がスクロールした際に指に吸い付く感じなので実感することは出来るとはいえ実使用においてはXperia 1Ⅴでも特段問題ないです。

前モデルと比較するとより滑らかに表示されるようになりましたがそこまで変わったというわけでもありません。

ディスプレイ輝度の違い。

そして2つ目としてはディスプレイ輝度の改善で前モデル対比1.5倍に強化されています。海外サイトを確認すると手動調節が792nitsで自動調節は1310nitsにとなっているのであくまでも自動調節で見た場合は前モデル対比でSonyの発表通り1.5倍明るくなっています。

また他社では高輝度モードに対応することで輝度をさらに一段階引き上げる感じですがXperia 1Ⅵで対応しているサンライトビジョンは輝度を強化するというよりは屋外の環境でもコントラスの高いシーンのハイライトやシャドウの詳細をより見やすくなるように調整しています。

従来であれば色のバランスを優先して特に暗い部分は屋外で見にくかった感じですがSonyによると多少色のバランス崩してでも見にくい部分をしっかり強調して屋外での視認性を改善しているとの話です。

ディスプレイ輝度が改善していることは屋内でも屋外でもはっきり確認できます。正直これだけ明るくなっていれば屋外で暗くて見えないと感じることはほとんどないと思います。

何よりディスプレイに関しては正直既存ユーザーかそうではないかで大きく評価が分かれると思います。ただ個人的には開発者の意図を知れたことで面白みは減りましたが納得したという感じです。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがAndroid14を標準搭載しておりメジャーアップデートが最大3回でセキュリティが最大4年に対応とついに拡張されました。

ただ個人的にはサポート期間が拡張されたことも重要だと思いますがそれ以上に新製品を発表したタイミングにアップデートサポート期間を発表したことに大きな意味があると思います。

XperiaはほぼピュアAndroidに近いですがXperia 1ⅥではクイックパネルのUIが変更されています。少なくとも視認性と一覧性は改善していますがインターネット部分は相変わらずです。

個人的には他社のようにWi-Fiの設定部分を折角なら独立して欲しかったように感じます。

容量構成を確認。

そして容量構成を確認するとXperia 1Ⅴはキャリアモデルが256GBで直販版が512GBの2択です。一方でXperia 1Ⅵに関してキャリアモデルは相変わらずRAM12GB/ROM256GBの一択です。

ただ直販版はRAM12GBは共通で256GBと512GBのオプションに加えRAM16GB/ROM512GBの合計3モデル構成に増えており選択肢が増えたのはユーザーにとって嬉しいところです。

ただRAM12GBの256GBと512GBは4色展開で6月21日より発売予定ですがRAM16GBの最上位モデルはグリーン/ブラックの2色展開で8月下旬発売予定なので注意が必要です。

RAMに関してはゲームガチ勢ではない限り12GBで十分だと思いますが今後のAI次第では微妙になるかもしれません。ちなみに担当の方にお聞きしたらGoogleが今後Google AIをより幅広いAndroidに提供していくことを明らかにしているのでGoogleの動きに合わせて強化していくとの話です。

そのため現状ではPixelのかこって検索やリアルタイム翻訳機能に非対応という感じです。

パフォーマンスと発熱。

そしてXperia 1ⅥはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しておりベンチマークを3回連続で回してみました。スコアで見れば170万点弱とSnapdragon 8 Gen 3搭載機種としては寂しいと思うかもしれません。

一方でXperia 1ⅥのロースコアとXperia 1Ⅴのトップスコアがほぼ一緒と改善しています。

個人的にはベンチマークで200万点あっても150万点であっても正直実使用では大差はないと思います。またゲームに関してはスコアがどんなに高くてもアプリ自体が最適化されていなければパフォーマンスは出ないことが多いです。

そのためベンチマーススコアに固執する必要はなく個人的に重要なのは発熱の方です。内部温度で見ると最高で約42度と一緒でスロットルダウンをかけるタイミングもほぼ一緒に見えます。

そして計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがXperia 1Ⅴは36.7/40.9/37.5度に対してXperia 1Ⅵは37.6/38.2/36.5度と内部温度の割には本体が熱くなりににくくなっています。

ただサンプルを撮影しにいった時は外気温が29度だったので両機種とも地味に熱かったです。何よりベンチマークだけで見ても消費電力が僅かとはいえ改善しており発熱も改善しています。

またXperia 1Ⅵは開封初日に計測しているので今後最適化が進めばさらに落ち着く可能性もあります。

あと合わせて3D Mark Wild Life Stress Testも実施してみました。安定率で見ればXperia 1Ⅵの方が僅かに安定しているとはいえほとんど変わらないという印象を受けます。

一方で計測終了後に外部温度を計測するとXperia 1Ⅴは40.3度でXperia 1Ⅵは40.9度なので発熱を抑えつつパフォーマンスを僅かに改善させたとイメージするのが分かりやすいかもしれません。

自分はゲームをやらないため評価は出来ませんが安定性の部分はしっかり改善していると思います。

バッテリー関連を確認。

そしてバッテリー容量を確認すると5000mAhと前モデルから進化していません。ただ大きな特徴の一つが電池持ちの良さでSonyの発表によると最大2日間持つとの話です。

まだ手元に届いたばかりなので電池持ちの良さを実感できていませんが海外サイトのテストを参考にすると17時間27分でこれは同サイトが今までバッテリーテストを公開した機種の中で2位となっておりもちろん歴代Xperiaの中でも最高の電池持ちを実現している感じになります。

ちなみに1位はRedMagic 9 Proの17時間38分で6500mAhのバッテリーを搭載した機種とほとんど一緒の電池持ちに仕上げてきたのはSonyも相当力を入れてきたと思います。

もちろんユーザーの使い方次第だと思いますが多くのユーザーは電池持ちを心配する必要はないと思います。ちなみにディスプレイのスペックが退化したから当たり前だとの声もありますがそれだけでここまでの電池持ちの改善は考えにくいのでSonyが最適化をかなり高いレベルで仕上げたと思います。

そして充電速度自体は前モデルと変わっておらず充電開始30分で50%でフル充電に90分です。なので万が一寝ている時に電池がきれても朝起きてから30分充電すれば1日持つ感じになります。

その他。

その他IP68にイヤホンジャック搭載に加え生体認証は電源ボタンに統合された指紋認証です。自分の指紋で試した感じだと良くも悪くもXperia 1Ⅴから全く変わっていない印象です。

ちなみにSonyの担当者によると顔認証や画面内指紋センサーの搭載に否定的ではない感じでした。個人的には画面内指紋センサーに切り替えるのであれば顔認証も合わせて搭載してほしいと思います。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。再生する曲にもよると思いますが音量50%だとそこまでの違いが分からないと感じだったので80%に設定してテストをしてみました。

するとXperia 1Ⅵの方が音量を大きくしても音のバランスが崩れていないことを確認できます。普段スピーカーを使う際の音量次第ですが以前のように音量不足や音割れで悩むこともないかなと思います。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますが海外サイトによるとカメラセンサーの変更ないみたいです。ただ広角に関してはXperia 5Ⅴのようにセンサーの一部をクロップした実質光学2倍撮影に対応しています。

そして超広角にテレマクロと2種類のマクロ撮影に対応しており望遠は機構とレンズを見直したことで最大170mmのズーム撮影に対応したことが大きな特徴となっています。

また従来はCinema Pro/Video Pro/Photo Proと3つありましたが今回は一つに統合しています。

個人的な印象としは写真や動画の切り替えは分かりやすくボケモードがトップにきたのも嬉しいところです。一方でプロモードに関しては以前のPhoto ProとだいぶUIが違うので慣れが必要かもです。

ただPモードがついにノイズリダクションなどに対応するようになったのでユーザーによっては朗報かもしれません。

あとはまさかのポートレート動画に対応してくれたのは個人的には嬉しい感じです。とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはXperia 1Ⅵ/Xperia 1Ⅴの順番になっているので予めご了承下さい。

ほとんど同じに見えますが本当にちょっとだけXperia 1Ⅵの方が明るく見えるのは気のせいでしょうか。

広角で撮影。

次に接写してみました。

本当に僅かですがXperia 1Ⅵの方が色がより鮮やかになっている印象を受けます。

やはり影になっている部分が僅かにXperia 1Ⅵの方が明るくなっているように見えます。

ボケ(ポートレート)で撮影。

まずは1倍(24mm)で撮影してみました。

被写体にもよりますがちょっと意外だったのが、Xperia 1Ⅵの方が被写体に寄りやすくなっている印象を受けます。

次にXperia 1Ⅵのみが対応している2倍(48mm)で撮影してみました。

かなり撮影するのが難しい被写体をあえて選びましたが思っていたよりもフォーカス精度が優秀で極端に最短撮影距離が長くなるわけでもなかったので良かったです。

そして次に3.5倍(85mm)で撮影してみました。

次にXperia 1Ⅵは7.1倍(170mm)でXpeia 1Ⅴは5.2倍(125mm)で撮影しています。先ほどと同様にやはりXperia 1Ⅵの方が被写体に寄って撮影しやすいですがピンズレしているので距離感が難しいです。

あとざっくり試した感じで気になった部分として今回のサンプルにはありませんがボケモードの場合は前モデルと同様にHDRが効いていないのか白飛びしやすい印象を受け改善された印象がないです。

ズーム画質(接写)の違い。

次に通常の写真モードで1倍から接写してみました。

両機種とも48mmで撮影しておりXperia 1Ⅵの方がしっかり寄って撮影しやすい。

次に85mmで撮影してみましたが自分の撮り方の問題なのかここまでは大きな違いが見られません。

そして125mmで撮影してみましたがやはり大きな違いはないです。

ただ170mmになるとXperia 1Ⅵは光学相当ということもあり多少ノイズが少ないように見えます。

最後に10倍で撮影してみましたが思っていたほどの違いがあるという感じではありませんでした。

望遠で撮影。

まずは1倍で撮影してみましたが思ってたいよりも色味に違いがあります。

次に3.5倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅵは白飛びしている感じに見えます。

次に5倍で撮影してみましたが先ほどの接写と異なり同じ光学ズーム範囲内とは言えXperia 1Ⅴの方が明らかにノイズが多いです。

そして10倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅵも褒められる画質とは言えないです。ただXperia 1Ⅴとの差がかなり広がった印象を受けます。

次にXperia 1Ⅴのほぼ最高倍率となる15倍で撮影してみました。

そしてXperia 1Ⅵのほぼ最大ズーム倍率となる20倍で撮影してみました。同じズームでも接写をするのと遠くを撮るのでは大きく印象が異なり、遠くを撮りたい時ほどXperia 1Ⅵの進化部分を実感できます。

マクロ撮影。

またXperia 1Ⅵでは超広角を利用したマクロ撮影に対応していますが接写したい時に使う感じで他社のようにかなり寄れるという感じではありません。

そして新機能としてテレマクロに対応しており思っていたよりも使っていて楽しいです。テレマクロは120mmから最大3600のズーム倍率に対応しておりかなり寄って撮影できます。

実際に使って見るとこれが仮にオートフォーカスだったらめっちゃ撮影するのが大変だったと思います。マニュアルだからこそ逆にしっかり寄せてもフォーカスを合わせやすいかなと思います。

ただしっかり撮りたい場合はやはり三脚があった方がいいかなという感じで手持ちだと限界があります。その他実際に使って気になった部分として確認不足だったら申し訳ないですが起動時の撮影モードのオプションが消えてXperia 1Ⅵでは基本前回に起動したモードで立ち上がるように変更されています。

またデジタルズームの設定が消えたことでわざわざAI超解像ズームを選択する必要がなくなったのは嬉しいです。

超広角(低照度)で撮影。

Xperia 1Ⅵは前モデルと同様にナイトモードに対応していますが固定することは出来ないです。一方でナイトモードのオプションをオフにすることは出来ます。

本当に僅かですがXperia 1Ⅵの方がより黒潰れしにくくなっている印象を受けます。

広角(低照度)で撮影。

Xperia 1Ⅵの方が僅かにノイズが少ないでしょうか。

本当に僅かですが白飛びが抑制されている印象で、気になった部分としてXperia 1Ⅴの方が手ブレが発生しやすいです。

強い光源があるシーンだと両機種とも厳し目です。

望遠(低照度)で撮影。

次に2倍で撮影してみました。

そして3.5倍で撮影してみました。

次に5倍で撮影してみましたがナイトモードに切り替わることもなくどちらも厳し目。

最後に10倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅵの方がまだマシという感じです。今回は夜の公園でしか撮影していないので夜の街中で撮影すればまた変わってくるのかもしれません。

カメラ全体で見るとXperia 1Ⅵはポートレートの取り回しが改善したことと遠方を撮影する際にズーム画質の改善が見られること。あとは出来ることが増えたという感じで画質などにそこまで大きな改善は見られないという印象です。

ケースを確認。

そして最後にケースを確認していきたいと思いますが一つ目としてはSonyの純正ケースです。

Xperia 1Ⅴの時と同じでデザインとなっており両サイドは大きく開いた状態になっています。これはおそらくサイドフレームのスリットを活かしてグリップ力を高めるのと合わせてあまり横幅が増して取り回しの良さに影響が出ないように配慮されているのかなと思います。

またカメラキー周辺が本体横持ちでもグリップしやすいように膨らんでおりスタンドも搭載しています。以前のスタンドのように横置きだけではなく縦置きにも対応していると汎用性は地味に高いです。

また純正ケースの地味な進化ポイントとしてはケース下部のストラップホールが搭載されたことです。

カメラ用のストラップが通せるようにホール部分は大きめとなっておりさらに付属品としてストラップリングが同梱されており落下防止として指にひっかけるバンカーリングのような使い方も出来ればトレンドのスマホショルダーの接続部分として使うことも出来ます。

ただストラップリングは単体のみの販売はしていないのでなくさないように気をつけた方がいいです。

また今回トリニティさんにXperia 1Ⅵ用ハイブリットケースを提供して頂きました。

シンプルなクリアケースですが側面はTPUなので柔らかい一方で背面はプラスチックと硬いです。実際に触ってみると特に本体の背面は見た目以上にガッチリしているという印象を受けます。

またケースの左右にストラップホールがついているのもユーザーにとっては嬉しいところ。

実際に装着してみると超ガッチリという感じで万が一落としたりしてもケースがはずれる心配はないです。ただケースをはずしたいと思った時に簡単にはずせないくらいガッチリなので良し悪しがあります。

まとめ。

今回はXperia 1Ⅵの香港版を購入したので開封レビューをしつつ比較レビューをしてみました。スマホとしての完成度やおすすめのしやすさでは圧倒的にXperia 1Ⅵという感じです。

ただ今までのXperiaのようにSonyの機材っぽさを求めていた人には残念だと思います。一方でSonyの拘りがあるといはいえ全体的に見れば一般向けの進化を遂げたことになります。

なので今までの弱点であったアップデートの弱さや不具合やバグの多さなどソフト面での完成度の高さを今後は今まで以上に求められる感じになりGalaxyやiPhoneと真っ向勝負になると思います。

ハード的には完成度が増したからこそソフトの完成度が今後の評価に大きく影響すると思います。ただ何よりスマホとしてみた場合はめちゃくちゃ使いやすくなっているかなと思います。

商品提供:トリニティ

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