先日よりXperia 1Ⅵの直販版の予約が開始しましたが限定色が用意されていることからも注目を集めている印象です。一方で市場統計からも9割のユーザーがキャリアでスマホを購入することが判明しており、多くのユーザーにとって直販版を購入することに抵抗があるかもしれません。
今回はSony StoreでXperia 1Ⅵの直販版を購入するのはありなのか主観的にまとめたいと思います。
デザイン上の違い。
Sonyが本格的にSIMフリーの展開を始めた2020年から直販版限定のカラバリが用意されていることがあり、例えばXperia 1IIでみれば「フロストブラック」でXperia 1Ⅴで見れば「カーキグリーン」です。
ただ逆にdocomo版Xperia 5Ⅳには「ブルー」と「パープル」が用意されるなど逆のパターンもあります。そしてXperia 1Ⅵで見ると以下のようになります。
キャリア版 | 直販版 | |
カラバリ |
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|
直販版限定としてスカーレットとカーキグリーンの2色が用意されており、この2色が気になると思うユーザーは必然的に直販版を選択するしかありません。一方でdocomoを中心に以前は「キャリアロゴ」がありましたがXperia 1Ⅵでは廃止になっています。
また上記の画像では両方とも直販版のため確認出来ませんが、キャリアモデルは音量ボタンの上側にミリ波用のアンテナスリットを入っています。ここはスペックの差にも繋がりますがカラバリの次に分かりやすい違いという感じです。
とはいえ基本デザインは一緒でカラバリの選択肢が大きな違いと認識するのが分かりやすいと思います。
スペックの違い。
次にざっくりとスペックの違いを確認したいと思います。
キャリア版 | 直販版 | |
ミリ波 | ⚪️ | × |
容量構成 | RAM12GB/ROM256GB | RAM12GB/ROM256GB
RAM12GB/ROM512GB RAM16GB/ROM512GB |
キャリアアプリ | ⚪️ | × |
キャリアサービス | ⚪️ | × |
これはユーザーの住環境にもよりますが直販版はミリ波非対応で、あとはユーザーの使い方次第ですが容量構成に違いがあります。ゲームをガチでやりたい人はRAM16GBモデルを選んだ方が安心だと思うので直販版を選ぶしかない。
一方でストレージに関してXperia 1ⅥはSDカードスロットを搭載しており最大1.5TBのSDカードに対応しているため拡張することは可能です。ただRAW撮映した画像などは本体にしか保存出来ないので使い方によっては注意が必要です。
またソフト面において直販版にはキャリアアプリもなければキャリアの各種サービスはありません。キャリアアプリはアンインストール出来ないことが多く、使わないアプリを放置しておくのは電池持ち的にもセキュリティ的にも良くないです。
またキャリアアプリが原因で不具合が発生するなど安定性の部分でのリスクを軽減することもできます。一方で留守番電話サービスなどキャリア主軸のサービスは使えないことがあります。
確認しきれていませんがauメールはGoogle Play Storeで配信されていなかったのでインストールが出来なかったりとか、キャリアのサービスに依存しているユーザーほど直販版への移行はスペック以上にハードルが高くなるので注意が必要です。
なので直販版への移行を感じているユーザーは今使っているサービスは先に見直した方がいいです。
サポートの違い。
またユーザーがスマホを購入する上で重要になってくる部分としてサポート体制で違いをまとめると以下のようになります。
キャリア版 | 直販版 | |
店頭サポート | ⚪️ | ⚪️(主に Sony Store) |
補償 | ⚪️(ソフト面のサポートもあり) | ⚪️(基本本体のみ) |
アップデートサポート | キャリアの判断次第 | Sonyが直接配信 |
まず多くのユーザーがキャリアで購入していることを考えると対面でサポートを受けられた方が安心すると思います。ただ直販版に関してはSony Storeが中心になるため店舗数はかなり限定されます。
ちなみにサポートの窓口も完全に分かれており、Sony Storeのサポートから問い合わせてもキャリアモデルであればキャリアに直接問い合わせをするようにながされ、逆にキャリアのサポートは直販版に関するサポートは受けられません。
ユーザーからすれば分かりにくいですが、同じXperia 1Ⅵであってもキャリアモデルはキャリアが独自カスタマイズしたオリジナル製品扱いとなっているからだとされています。
この影響かアップデートサポートにも差がでる可能性があり、アップデートを配信するかどうかキャリアモデルはキャリアの判断次第で、直販版に関してはSonyの意思で調節することができ配信時期にも違いが出ます。
また保証部分を見るとキャリアごと異なりますが直販版限定となる「Xperiaケアプラン」と比較して月額料金が高い分バックアップサポートや電話による設定などソフト面でのサポートを受けることもできます。
「Xperiaケアプラン」は端末自体の保証という部分では十分ですがキャリアのような「安心」という部分ではちょっと足りないかもです。ざっくり言えばキャリアの保証の方が幅広いユーザーのニーズに応えるために「優しい」という感じです。
ただこれはユーザー次第で自分はXperiaケアプランでも十分に感じます。
まとめ。
執筆時点で大手キャリア全ての価格が出ていないため何ともですが基本は直販版の方が安くなります。ざっくりいえばキャリアモデルの方が「手厚いサポート」が本体価格に上乗せされているという感じです。
逆にXperia 1ⅤのSoftBank版やXperia 5Ⅴのau版などオンラインショップ限定にすることで本体価格を下げるなど人が関われば関わるほどコストが増して高くになります。
正直どちらが正解とはないと思っており「20万円」と高い買い物だからこそ自分に合った購入方法が一番だと思います。