先日には今年の後半に正式発表されるGoogle Pixel 9シリーズのプロトタイプを撮影した画像がリークしています。標準モデルとなる「Pixel 9」のみ従来と同じ光沢仕上げである一方でPixel 9 Proシリーズに関してはマット仕上げを採用。
さらに事前情報通りの命名規則通りであれば折畳式機種であるPixel 9 Pro Foldも同様にマット仕上げを採用している可能性があります。今回Android AuthorityによるとPixel 9シリーズでは改善されたGemini Nanoを搭載すると報告しているのでまとめたいと思います。
改良されたGemini Nanoを搭載に。
先日にGoogle I/Oを開催してGemini関連の新技術を数多く発表しています。その上で今回の情報によるとマルチモーダル機能を備えたGemini NanoをPixel 9シリーズで初めて搭載することを明らかにしたとしています。
One more day until #GoogleIO! We’re feeling 🤩. See you tomorrow for the latest news about AI, Search and more. pic.twitter.com/QiS1G8GBf9
— Google (@Google) May 13, 2024
GoogleはGoogle I/Oの前にティザーを公開していました。
携帯電話のオンデバイスAIモデルは、テキスト入力を処理できるだけでなく、現実世界の画像、音、話し言葉から文脈を見分けることができるということです。Googleは最近、これがどのように機能するかのティーザーを投稿しました。このビデオは、目の前のシーンを説明し、それについてユーザーと会話するAIのデモを示しています。
また第2世代となるGemini Nanoは盲目や弱視の人に表示されている画像がどのようなものなのか説明する「TalkBack」機能を実装しているとしています。Googleはこの機能について以下のようにコメントしています。
家族や友人が送った写真の詳細であろうと、オンラインで買い物をするときの服のスタイルやカットであろうとこの機能は、ネットワーク接続を必要とせずに、ラベルのない写真のデバイス上の説明を生成することができます。
やはりGoogleの新しいAI機能をみると「オフライン処理」がメインになっていることを確認することができます。
既存機種は対応するのか?
また今回の改善されたGemini Nanoの搭載にあたって、Googleは新しいNPUとかなりのRAMが必要であり、今年後半に登場する新しいPixelから搭載されるとしています。
少なくともPixel 9シリーズから実装される可能性が高いといえる一方で、SoCによる「NPU」と本体のRAMに強く依存していることからも既存機種への対応は、Googleが何かしらの回避策を講じない限り期待できないと思います。
いうまでもなくGoogleはPixelにAIをブレイクスルーするためにGoogle Tensorに切り替えており、ベンチマークが低いと散々批判されていますがNPUなどAI関連のパフォーマンスが非常に高いことが判明しています。
このことからもGoogleはGoogle Tensor G4で新しいGemini Nanoを最適化できるようにチューニングしている可能性があり、RAMに関してもPixel 9ですら12GBに対応することが判明しています。
ちなみにPixel 9 Proシリーズに関しては3モデルともRAM16GBになると予測されています。Googleはより多くのデバイスでオフライン処理をできるようにAIをよりコンパクトにするための開発を進めていますがPixel 9シリーズのスペックをみる限りは当面先の話になるのかもしれません。
何よりPixel 9シリーズでSoCやRAMの強化は他社と比較して見劣りしないパフォーマンスを実現するためではなくAIを最大限強化するためだとはっきりしたことになります。