不満が多いXperia 1Ⅵだけど。ここだけは本当にすごいと思う4つのこと

先日にはついにXperia 1ⅥとXperia 10Ⅵが正式発表されましたが、Xperia 1から始まった現行シリーズが好きだった自分からすれば、正直つまらない進化を遂げたなという印象を受けます。

とはいえ多くのユーザーにとってスマホとして使いやすい進化を遂げたことに違いはないと思います。今回は不満が多いXperia 1Ⅵですがここだけは本当にすごいなと思う部分について主観的にまとめたいと思います。

懐かしの「レッド」を復活させたこと。

Xperiaのある意味イメージカラーとなっていたのが「パープル」でXperia 1の時に復活。そしてXperia 1IIでも継続採用されましたが残念なことにXperia 1シリーズではそれ以降採用されていません。

またXperiaが好きな自分にとって強烈なインパクトがあったのがXperia XZ premiumの「ロッソ」です。国内で見るとXperia XZ premiumは2027年の6月に発売されましたが「ロッソ」に関しては2017年の11月頃に発売。

Xperia XZ premiumは鏡面仕上げの採用とデザイン的にインパクトがあったことに加えSnapdragon835の搭載と比較的安定していた機種だったからこそ評判がかなり良かった機種だと思います。

そのXperia XZ premiumのみで採用された限定色の「ロッソ」が名称は違えどXperia 1Ⅵで復活してくれたのは非常に嬉しい。また国内限定に加え直販版限定なので付加価値はかなり高いように感じます。

昔からXperiaが好きなだった人にとって「スカーレット」は非常に魅力的な選択肢になる可能性がある一方で、キャリアに卸さないことを考えるとSonyは直販版での売上を少しでも確保したい可能性も。

アップデートサポート期間の拡張。

GoogleやSamsungが一部機種で最大7年のアップデートサポート期間を提供している中でXperiaはフラッグシップでも長らくメジャーアップデートが2回にセキュリティが3年と他社と比較して短かった。

ただXperia 1Ⅵではようやくアップデートサポート期間が拡張されており、発売日を起点とすることからもメジャーアップデートはAndroid17まで対応する可能性。そしてセキュリティアップデートは最大で2028年の6月頃まで提供される可能性があります。

SonyによるとXperia 1Ⅵのバッテリーは最大4年は劣化しないとアピールしていることからも買い替えの目安とアップデートサポート期間が一致したことで分かりやすくなったと思います。

今やユーザーによってスマホの購入方法は多岐にわたることもありアップデートサポートは長ければ長いほどいいとは思いますが、全てのユーザーのニーズをカバーすることは現実的ではありません。

その中で他社と比較してアドバンテージがあるわけではありませんが、ようやくアップデートサポート期間を拡張したのはプラスで、何より新製品の発表に合わせてアップデートサポート期間もしっかり公表してくれたのは今までと大きく違うところです。

電池持ちの改善。

バッテリー容量は5000mAhと前モデルから変更はありませんがSonyの発表によると最大2日間持つバッテリーと電池持ち良さをアピールしています。実際にどの程度いいのか海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると「17時間27分」です。

スコア
iPhone 15 Plus 16時間33分
Xperia 5Ⅴ 16時間19分
Xperia 10Ⅴ 16時間14分
iPhone 15 Pro Max 16時間1分
Galaxy S24 Ultra 13時間49分
Xperia 1Ⅴ 12時間24分

13時間を超えてくると電池持ちが安定しているという印象で16時間を超えるとめちゃくちゃ電池持ちが良い機種という感じ。その中でXperia 1Ⅵは前モデル対比で驚異的な進化を遂げており、電池持ちが良いと評判のiPhone 15 Pro MaxやGalaxy S24 Ultraよりも優秀。

そして電池持ちの化け物だったXperia 10Ⅴより優秀と、同サイトが現時点で公開しているバッテリーテストランキングの中でXperia 1Ⅵは2位とめちゃくちゃ電池持ちが良いです。

もちろんユーザーの使い方によって電池持ちの印象は異なると思いますが、ここまでスコアが優秀であることを考えるとほとんどのユーザーが満足できる感じです。

ディスプレイ輝度の改善。

Xperia 1ⅥのディスプレイはBRAVIAの技術を活かしてチューニングしています。

スタンダードモードの画質を再チューニングし、最新のブラビアの画質(色彩、コントラスト、 質感・立体感)をXperiaのディスプレイ上で実現。基準となる ブラビアとXperiaの色を測定し、AIを使用して画質調整を行い、最終的にエンジニアが微調整を行うことで再現性を高めました。

その上で気になる部分としては「サンライトビジョンモード」でディスプレイ輝度も前モデル対比で1.5倍に改善しています。SonyはXperiaのディスプレイ輝度を公表していないため海外サイトのXperia 1Ⅴにおけるディスプレイテストの結果をもとに計算すると1300nitsです。

スペックだけで見れば他社のフラッグシップと比較して物足りないですがXperia 1Ⅴなどは平均値が高いのか常に明るいディスプレイという印象。一方で屋外では物足りなかったのがXperia 1Ⅵで視認性が大幅に改善している可能性。

全体的に見ればSonyのアイデンティティが失われていますが、部分的に見るとしっかり進化してくれたと思います。

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