vivo X100 Ultraが正式発表。ズームが凄すぎて逆に気持ち悪い

vivoの幹部によるとvivo X100 Ultraは「プロ用のカメラに電話機能がついた機種」になることを明らかにしており、それだけ最上モデルに相応しいカメラに仕上がっていることをアピールしていました。

今回vivoが最上位モデルとなるvivo X100 Ultraを正式発表したので気になる部分について主観的にまとめたいと思います。

思ったより進化しなかったディスプレイ。

vivoは中華メーカーの中でもディスプレイの進化には慎重というイメージでしたがvivo X Fold 3シリーズで折畳式機種でありながらもしっかり底上げしてきました。

そのためvivo X100 Ultraはvivo X Fold 3シリーズのディスプレイを継承してくるかと思いきや実際にはvivo X100 Proのディスプレイをちょい強化した感じに。表示解像度を2Kに強化した上で最強のカメラで撮影した写真や動画をより正確に表現できるように発色を強化してきた感じです。

そのためディスプレイ輝度は最大3000nitsでvivo X100 Proと同じチューニングであればHDR表示で1400nits程度になる可能性があります。またコストの問題なのか、単純に来年に持ち越しなのかEdgeディスプレイの継続はちょっと残念な部分です。

可能であれば同時に発表されたvivo X100sと同じフラットディスプレイかXiaomi 14 UltraやHUAWEI Pura70 Ultraのようにベゼル部分のみを湾曲させた控えめなEdgeディスプレイを採用して欲しかったところです。

とはいえカメラをがっつり使う上で十分なディスプレイを搭載していることに違いはありません。

基礎スペックは相変わらず高め。

vivo Xシリーズで見れば2機種目となるSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており処理性能は相変わらず高めです。ちなみに容量構成としてはRAM12GB/ROM256GBのベースモデル。

そして上位モデルはRAM16GBと共通で512GBに1TBモデルの合計3モデル展開となっています。

また何だか消費電力が多く発熱しやすいと言われているSnapdragon 8 Gen 3ですがベイパーチャンバーを強化しています。

革新的に3D増筋放熱配置を採用し、放熱効率が大幅に向上し、内部二重毛細が二重循環放熱システムを構成する。温度コントロールアルゴリズムはビッグデータ情報最適化アルゴリズムを結合して、温度コントロールが安定して正確です。

その他超音波式画面内指紋センサーの搭載に加えX軸リニアモーターの搭載で、より正確で精細な振動をフィードバックすることが可能。

また防水性能はより強化されておりIP69に対応。水深15mまで防水ケースなしでも撮影可能とされており、専用ケースを装着することで最大40mまで対応することが可能としています。

上記の画像は水中で撮ったサンプル画像になりますがスマホでここまで撮れるのはすごいです。ただ実際に試してみて壊れた場合に保証してくれるのか謎。その他バッテリー容量は5500mAhで有線充電は最大80Wでワイヤレス充電は30Wになっています。

おそらくですがカメラ部分がデカすぎて内部スペースを効率的に使うことが難しく結果的に充電速度を制御していると思われます。

ズーム性能がおかしい。

メインカメラセンサーに1インチのLYT-900に超広角はLYT-600でインカメラにJN1とハードはかなり贅沢ですがそれ以上にぶっ飛んでいると思うのが望遠センサーで現状業界最高クラスとなる200MPの1/1.4インチであるHP9センサーを搭載。

超高画素と超大型となっており望遠部分だけでみるとvivo X100 Pro対比で7倍近く大きくなっているみたいです。それよりおかしいと思うのがズーム性能でポートレート撮影の強さは健在です。

まずは標準画角となる24mm撮影です。

次に実質光学2倍撮影となる50mmでの撮影。

そして光学3.7倍となる85mmでの撮影。

最後に100mmでの撮影となっており、ここはvivo X100 Proと比較しても画角は一緒という感じです。

ただもちろんこれだけではなく望遠は最高クラスの手ぶれ補正となる「CIPA4.5」に対応していることに加え、ズーム倍率が3.7倍から20倍までは実質光学相当の画質でズーム撮影することが可能になっています。

もちろんテレマクロにも対応していますが恐ろしいと思うのがズーム倍率が20倍の状態で業界最高クラスとなる3.4:1に対応していることで遠くの被写体でも精細に描写することが可能となっています。

あくまでもサンプル画像ですが20倍でこの品質で撮影できるのは最高です。またV3+チップに独自アルゴリズムの強化で20倍ズームでも被写界深度を最適化することができた結果しっかりとボケ感がある撮影が可能になっています。

なので他社の広角撮影よりも汎用性が高く、vivo X100 Ultraの超強力な広角よりも汎用性が高い可能性があります。

さらに中国では専用の撮影機材を持ち込むことが出来ないライブも増えてきていることもあり、vivo X100 Ultraはライブという過酷な環境でもユーザーが満足できる写真や動画を撮影できるように仕上げたとの話。

動画性能も最大で30倍ズームで撮影することができ、写真に関しては20倍であれば実質光学相当で撮れることからも遠くにいる歌手などもより精細に描写することが可能になっています。

もともとvivoは低照度撮影に強かったですがズームを合わせることでさらに汎用性を改善してきた感じになります。

そしてXiaomiを意識しているのかSmallRingから専用のカメラキットも合わせて発売されるので本当にカメラライクに使える。実際に試してみないと分からないですがXiaomi 14 Ultraのズーム強化版とイメージすると分かりやすいのかもしれません。

価格も安かった。

最後に価格を確認すると以下のようになります。

現地価格 日本円
256GB 6499元 約14万円
512GB 7299元 約15万8000円
1TB 7999元 約17万3000円

執筆時点での為替で計算してみましたが税抜とはいえかなり安く感じます。これだけのスペックでこの価格に抑えてきてくれたのはかなりインパクトがあります。また中国市場では5月28日より発売とそんな先の話ではありません。

個人的にはvivoの色味やポートレート撮影が好きで、あとは個人的に気になる部分としては動体の撮影がどれだけ出来るかです。購入予定なので手元に届き次第しっかりレビューをしたいと思います。

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