3月より配信を開始したOneUI6.1ですがGalaxy S23シリーズで見ればリフレッシュレートや指紋認証のアイコンなど不具合報告が増えており、Galaxy Zシリーズなどでは発熱しやすく電池持ちが悪化したとも言われています。
Galaxy AIを包括した大型アップデートなので仕方ないかもしれませんが一部不具合に関してはGoogle関連のサービスが原因になっている場合。今回SamMobileによると一部古いGalaxyはYouTubeのパフォーマンスが低下した可能性があると報告しているのでまとめたいと思います。
パフォーマンスが低下する可能性。
今回GoogleのArif Dikici(Android Video and Image Codecs Team)によるとAndroidのYouTubeアプリにおいて「libdav1d」として知られるAV1デコーダを使用することを明らかにしたとしています。
またAndroid12以降を実行している全てのAndroidは2024年3月のGoogle Play Systemアップデートによってこのコーデックをサポートするように強化されています。
このアップデートは、より低いビットレート(またはより遅いインターネット接続)でビデオを良く見せる改良されたAV1コーデックをもたらしますが、すべての電話がAV1コーデックのネイティブハードウェアサポートを持っているわけではありません。AV1ハードウェアデコードをサポートしていないほとんどのミッドレンジおよびハイエンドの携帯電話は、ソフトウェアデコーダを使用します。
ただ問題となってくるのが2024年3月のGoogle Play Systemアップデートを受け取ることが出来ない機種です、古いAV1デコーダを使用している機種はYouTubeアプリにおいてパフォーマンスの問題が発生してフレームをスキップする可能性。
さらに消費電力が増加することで電池持ちの悪さや発熱のしやすさにつながっているとしています。少なくともアップデート=改善というイメージがありますが今回のアップデートは対象外となっている一部機種にとっては改悪になります。
とはいえGoogleもアプリのユーザビリティをあげるために比較的新しい機種をターゲットにしたのは苦渋の決断だったのかもしれません。
アップデートサポート終了は機種変更の目安。
多くの一般ユーザーは自分が使っている機種のアップデートサポート期間を知らないと思います。Samsungのように新製品を発表する際にアップデートサポート期間を明確にしてくれるメーカーであれば分かりやすいですがSonyのように全く言及してくれないメーカーもあります。
ただスマホは個人情報の観点から見てもアップデートサポート期間を把握する必要はあり機種変更の一つの目安にするのはありです。何よりアップデートサポートが終了するということは今回のようにアプリごとのバージョンアップの恩恵を受けられなくなる可能性があること。
またAndroidの場合は深刻な脆弱性がそれなりに見つかるのでメーカーはセキュリティアップデートで修正することが多くアップデートサポート期間がきれている機種であれば脆弱性もそのまま放置になります。