Xperiaは独自路線。ベンチマークへの過度の最適化は客観性を失う

2019年に登場したXperia 1以降Xperiaのカメラはスマホカメラのトレンドに追従はせず、Sonyのαシリーズなどカメラユーザーからのフィードバックを基に進化させています。

そのため他社と異なり高速オートフォーカスやバースト撮影など動体の撮影にも強く、さらに一眼ユーザーにとってセカンドカメラの立ち位置にもなれるようにUIを共通化したマニュアル撮影の特化などスマホカメラとして見れば異色の進化を遂げています。

今回RedditにおいてDxOMarkでXperiaのカメラレビューがあまり取り扱われない理由について投稿されていたのでまとめたいと思います。

DxOMarkでレビューされない理由。

Huaweiあたりから始まった流れだと思いますが自社の新製品発表会の際にカメラの良さをアピールするためにDxOMarkのスコアを使用するように、それ以降多くの中華メーカーがカメラをアピールするための指標として自社製品のレビューを同サイトするように依頼するようになった。

そして今回Xperiaのレビューが同サイトから公開されにくい理由について以下のように投稿されていることが判明しました。

昔、人々はDXOを気にしていました。しかし、新しい携帯電話がリリースされ、レビューされる1週間前に、カメラとDXOを改善するためにDXOと支払い、協力する企業に集約されたいくつかの論争の後、彼らは信頼性を失いました。

基本的に、メーカーはカメラを改善するためにDXOと「働く」だろうが、多くの人がやっていたことは、標準的なDXOテストにできるだけ高いスコアを取るようにカメラを最適化することでした。来週に検査される正確な質問と最良の答えを与えるために先生にお金を払うのと同等です。彼らはすべての誠意を失い、彼らのレビューは無関係になった。

当初はカメラの性能をアピールする一つとしてDxOMarkを利用していたのに気がつけば目的が逆転しておりDxOMarkで高評価を獲得するためのチューニングをするようになった。

またDxOMarkも無料でレビューを公開しているわけではなくレビューを依頼するには有料になります。そのためDxOMarkでの評価を気にしていないメーカーは同サイトに投資するもはずもなく結果レビューが公開されにくくなる。

一方で同サイトは投資してくれたメーカーの機種を丁寧にレビューした上で高評価をつけるなど客観性が失われているという感じです。一時期XiaomiはDxOMarkで一位のスコアを獲得したことを大々的にアピールしていましたがXiaomi 13 Ultraあたりからはレビュー依頼をしていません。

少なくとも今や同サイトに評価して貰うことに価値がなくなりつつあります。

ベンチマークに固執するのは危険。

また以前はAntutuで高スコアを獲得することがパフォーマンスの指標になっており一時期はベンチマーク時のみブーストがかかる仕様が大きな話題に。ちなみに最近SamsungのGalaxy SシリーズはGeekBenchから永久削除されました。

一方で最近多くのメーカーがアピールの指標にしているのが「原神」ですが、結局「原神」をいかに快適に動かせるかが重要になってきており、先ほどのDxOMarkと一緒ですが手段と目的が逆転してきている可能性があります。

「原神」はかなり人気があるタイトルでコラボ製品も数多く登場していますが全てのユーザーにやっているわけではありません。このことを考えると今後過度に「原神」への最適化が進むのもあまり参考にならないようになってくる可能性があります。

何よりベンチマークは指標の一つで、それがメインになり始めると参考にならなくなります。

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