近年Googleはその安さからも市場シェアを拡大しており、2023年第2四半期あたりだったと思いますが、世界で最もPixelが出荷された市場が日本であることが判明。
つまりPixelが最も売れている市場が日本だったことなり国内でのシェアを急激に拡大しています。一方で為替の影響から昨年末にGoogleは売れ筋であるPixel 7aの直販版の値上げを実施。
また事前情報通りであればPixel 8aでは更なる値上げが行われる可能性があると価格的にも厳しくなっています。今回GSM ArenaがNothing Phone (2a)の詳細なレビューを公開したので気になるポイントを確認したいと思います。
見やすいディスプレイを搭載しているのか。
Nothing Phone (2a)は同社初の廉価モデルでデザインは賛否両論がありますが価格に関しては国内で見ても4万9800円からと圧倒的で、コスパが優れた機種が欲しい人たちから注目を集めています。
ただコスパが優れていると評価される機種は、何かと目に見えにくい部分でコストカットしていることも多く、今回はNothing Phone (2a)の気になる部分を確認していきたいと思います。
また公式発表によるとNothing Phone (2a)はHDR表示で最大1100nitsで1300nitsのピーク輝度に対応していることを明らかに。
機種名 | 手動調節 | 自動調節 |
Phone (2a) | 664nits | 981nits |
Xperia 10Ⅴ | 624nits | 947nits |
Pixel 7a | 498nits | 1070nits |
Galaxy A54 | 457nits | 980nits |
一応合わせて国内で発売されているミドルレンジモデルとも比較してみましたが同程度の明るさに対応していることに。少なくとも最大で1000nits程度もあれば屋外でもある程度見やすいディスプレイを搭載しているとは言えます。
ただ注意点としてガチでカメラ撮影したいユーザーなどにとってはちょっと物足りないかもしれません。ちなみに同サイトはリフレッシュレートに言及しており、Nothing Phone (2a)は60/90/120Hzの3段階となっており可変式には非対応です。
とはいえ120Hz表示に対応しているだけでもアドバンテージがあることに違いはありません。
電池持ちと充電速度は優秀なのか。
そして次にライトユーザーにとって非常に重要になってくるのが電池持ちでまとめると以下のようになります。
機種名 | 容量 | スコア |
Phone (2a) | 5000mAh | 15時間53分 |
Xperia 10Ⅴ | 5000mAh | 16時間14分 |
Pixel 7a | 4385mAh | 11時間以下? |
Galaxy A54 | 5000mAh | 11時間15分 |
Pixel 7aに関して同サイトは新しい評価基準に基づいたバッテリーテストの結果を公開していないため何ともですが電池持ちはおそらく今回の4機種の中で最も悪いです。
一方で筐体サイズと電池持ちに全振りしているように見えるXperia 10Ⅴには及ばずともNothing Phone (2a)の電池持ちは十分に優秀だと判断することができます。
何より改めて比較して思うのはミドルレンジでもバッテリー容量が5000mAhに対応している機種が増えていることです。
機種名 | 充電開始30分 | フル充電 |
Phone (2a) | 59% | 63分 |
Xperia 10Ⅴ | 37% | 118分 |
Pixel 7a | 36% | 117分 |
Galaxy A54 | 56% | 63分 |
合わせて充電速度を確認するとXperia 10ⅤとPixel 7aは最大で18Wの充電ということもあり充電速度は圧倒的に遅いという感じです。
充電速度が全てではありませんがせめて1時間くらいでフル充電が終わるようにしてくれるとありがたくNothing Phone (2a)に関してはギリギリのラインという感じです。
パフォーマンスは優れているのか
そしてユーザビリティに直結する部分の一つとして気になるのはパフォーマンスと発熱です。事前情報と異なりNothing Phone (2a)はカスタマイズSoCであるDimensity7200 Proを搭載しています。
機種名 | Antutu9 | 3D Mark |
Phone (2a) | 57万48493 | 98.0% |
Xperia 10Ⅴ | 35万7142 | 99.6% |
Pixel 7a | 76万5281 | 68.9% |
Galaxy A54 | 37万9313 | 99.6% |
今回同サイトが公開しているベンチマークテスト結果においてAntutu9の方しか4機種共通で確認できるスコアがなかったのでAntutu 9の方のスコアを拾っています。
Antutu 10になればスコアはもうちょい高くなる感じで、改めて確認するとPixel 7aにはパフォーマンスは及ばないこと。ただPixel 7aが搭載しているGoogle Tensor G2は電力効率が悪く発熱もしやすいので3D Mark Wild Life Stress Testにおいて安定率が低いです。
少なくともNothing Phone (2a)は下手なミドルレンジよりはパフォーマンスが高いけど、電池持ちもかなり優秀で発熱しにくい安定している機種になると思います。
もちろん実際に使ってみないと分からない部分もありますが気になる部分だけを比較した感じでは上手くまとまっている印象です。
これで今後認知度が上がっていけば国内でもそれなりに売れるのかもしれません。何よりPixelのaシリーズを十分に脅かす存在だと思います。