近年ハイエンドスマホの高価格化が止まらないですが一つの要因としてはコロナ以降の世界的なインフレ。そしてもう一つが搭載しているSoCのコスト増加です。
また事前情報通りであればExynos2500ではSamsungの第2世代の3nmプロセスルールを採用すると予測されており、Snapdragon 8 Gen 4ではTSMCの3nmプロセスルールを採用するとの予測。
パフォーマンスが改善する一方で3nmプロセスルールの採用でコストはさらに増加すると懸念されています。そして今回GizChinaによるとSnapdragon 8 Gen 4はA18を上回る可能性があると報告しているので簡単にまとめたいと思います。
ついにAチップを抜かす可能性。
AppleはiPhone 15 Proシリーズでモバイル向けとしては世界初の3nmプロセスルールを採用したA17 Proを搭載しており、パフォーマンスの高さはやはり目を見張るものがあります。
そして今回の情報によると今年の10月に正式発表が予測されているSnapdragon 8 Gen 4はiPhone 16シリーズが搭載するA18チップのパフォーマンスを上回る可能性があると指摘しています。
あくまでも噂の範疇ですがA18チップのシングルコアは3300前後になると予測されている一方でSnapdragon 8 Gen 4は3500程度になるとしており、マルチコアにおいてもSnapdragon 8 Gen 4の方が優れている可能性があります。
結局のところ重要になってくるのはGPUですが現時点でSnapdragon 8 Gen 4のGPUの詳細は分かっていません。また毎年のようにこの手の情報が出てはAppleのAチップに及ばないという感じなので鵜呑みにするのも危険です。
発熱が危惧されている。
iPhone 15 Proシリーズは発売直後から深刻な発熱に悩まされていたことからもA17 Proは発熱しやすいと評価されていましたが、実際にはiOS17のバグが原因で、改善用のアップデート配信後は全く問題がない状態になっています。
一方でSnapdragon 8 Gen 4では現時点での情報では発熱が危惧されています。その理由としてはSnapdragon 8 Gen 3より高効率コアが減ることで全体的な消費電力が増加する可能性があるから。
Qualcommの発表によるとSnapdragon 8 Gen 4ではArmのアーキテクチャを採用せずNuviaのOryonを採用すると言われておりCPU関連のアーキテクチャを刷新することになります。
ただ一方で高効率コアを減らした上でメインコアのクロック数をあげるとも言われており発熱がしやすくなる可能性。MediaTekはDimensity9300で高効率コアを廃止してメインコアであるCortex-X4を4つ搭載しています。
その結果発熱しやすくパフォーマンスの持続性が悪いとの評価ですが、Snapdragon 8 Gen 4ではDimensityほど極端ではないにしろ不安な部分もあるという感じ。
個人的にはAppleのAチップより優れていることよりも、発熱がしにくく電力効率に優れている方が実使用の面ではありがたいかなと思います。