Googleの元幹部によるとGoogle Tensorに対してGoogleは莫大な開発費用をかけているとの話です。少なくともスマホ市場におけるGoogleのシェアでみれば独自SoCを開発するのはリスクが高いと思います。
ただそれでも開発を継続していることを考えると今後のGoogleにとって必要不可欠な存在なのかなと思います。今回Counterpointによると今後フラッグシップ向けSoCのシェアが拡大すると報告しているので簡単にまとめてみたいと思います。
エントリーモデルが厳しい状況に。

少なくとも今年はAIによるRAMやストレージのコスト増加により値上げ要因がかなり強めです。また今までのようなコストカットの方法では吸収しきれない可能性が高いとの話です。
そのため多くのメーカーは値上げをするしかないと言われており特にダメージが大きいのは中華メーカーだと言われています。Samsungもそうですが中華メーカーを中心に薄利多売であるエントリーモデルを中心にシェアを拡大していますがエントリーモデルは今年のコスト増加の影響を一番強く受けると指摘されています。
ちなみに海外の調査会社によるとエントリーモデルの値上げ率は25%前後とも言われておりここまで値上げされると価格に対する印象が大きく変わると思います。そのため中華メーカーの一部はエントリーモデルのラインナップを削減するとも言われています。

ちなみにリーカーによると今年の中華メーカーの動きとして昨年末に発売されたコスパに優れた機種の販売を早期に終了させた上で後継機種を出したとしても値上げする可能性があるとしています。
また今年発表を予定していた最新機種の一部の発表自体をキャンセルする可能性があるとも指摘しており、現状だと売れば売るほど赤字になる可能性があり最新機種を出さない方がマシという状況になっているとの話です。
もちろん実際にどうなるのかはメーカーの判断次第ですがエントリーモデルが値上げされれば必然的に売れ行きも悪くなるので出荷台数の減少に伴いシェアの縮小と負の循環になります。
ちなみに海外の調査会社によると2026年における出荷台数は前年対比で7%の減少との予測です。少なくともエントリーモデルやミドルレンジモデルなど利益率が低い製品をほど厳しい状況です。
プレミアムモデルのシェアが拡大。

その中で今年は$500以上が該当するプレミアムモデルのシェアが拡大すると言われています。ちなみに$500だと$499のPixel 9aはギリギリ含まれない感じで日本市場の感覚でみれば本体価格が8万円以上でいわゆるミッドハイレンジモデルからが該当するのかなと思います。
厳密な線引きは難しいですがPixel 9aやXperia 10Ⅶはギリギリ含まれない感じでほぼ価格差がないXiaomi 15T Proなどはプレミアムモデルに該当してくるのかなという感じです。
そしてプレミアムモデルのシェアは30%近くになるとしており値上げ傾向だからこそ機能がより豊富で高性能な機種に対して一定のニーズを集めることが要因になる可能性があると指摘しています。

つまり安いモデルを買って短期間で買い替えるよりも多少高くても良いものを頑張って買って出来るだけ長く使いたい需要が高まっていることからもプレミアムモデルの人気が高まっている可能性があります。
ただ調査会社は3分の1台はプレミアムモデルになるとしていますがエントリーモデルのシェアが減ることからもシェアで見ればプレミアムモデルが増えたように見えやすい可能性もあります。
プレミアムSoCの需要が増加。

少なくともRAMやストレージのコスト増加は2027年になって落ちつかいないと言われています。そのためか2027年になってもスマホの出荷台数が完全に回復する可能性は低いと指摘しています。
一方でこの厳しい現状の中で比較的優位に物事を運べるのは独自SoCを開発しているメーカーだと指摘しています。今回の市場統計による2026年のスマホにおけるSoC市場は収益が2桁成長すると指摘しています。

スマホの出荷台数は全体で落ちたとしてもプレミアムモデルの需要増加に加えAIの需要が増加するとしています。その結果よりハイエンド向けのSoCの需要が高まることでメーカーによって単価が高まるので売り上げが改善する上に利益の改善と独自SoCを開発しているメーカーこそ恩恵を受けやすいのかもしれません。
ちなみに調査会社によるとAppleとQualocommがプレミアム化の恩恵を最大限受けると指摘しています。少なくとも市場規模は縮小しても売り上げや利益が拡大するのであれば健全なのかもしれません。
何よりより高単価のSoCを採用した機種が売れれば市場における平均売価も上昇する可能性があります。
平均単価がすでに上昇中。
一方で平均売価の上昇は今年から始まるのではなく2025年第四四半期で過去最高となる$400を突破していることが判明しています。ちなみに2025年第3四半期は$350であったことを考えると急激に平均売価が上昇しています。
さらに2025年第4四半期は前年対比で出荷台数が4%成長したことからも前年対比でより高い機種が売れたことになりメーカー別でみればAppleが好調で特にiPhone 17 Pro Maxが大きく貢献したとしています。
一方で2025年第4四半期で最も成長したブランドはOppoで前年対比で平均売価は6%上昇しています。

市場全体でみるとAppleが第4四半期における売上高の57%となっており2位がSamsungで11%です。
少なくともGalaxy S25 Ultraなど定番機種がよく売れたこともあり出荷台数は前年対比で17%と大幅に改善したにもかかわらずGalaxy Zシリーズの需要低下と廉価モデルの売上増加により販売台数は伸びても平均販売価格は前年対比で20%の減少ととても健全な状態とは言えないです。
一方でXiaomiに関しては最大市場である中国とインドで苦戦したことからも出荷台数は11%減少したとしていますが、プレミアムモデルの売上が好調だったことからも平均販売価格は前年対比で3%の改善と堅調です。
少なくとも直近の数字を見ても値上げ回避が難しいからこそ高いモデルを売れるメーカーほど強いように見えます。この状況の中でSamsungに関してはちょっと安いモデルの売上比重が高まっているので危険かもしれません。
Googleが急成長する可能性。

そして先ほどの話と重複しますがプレミアムモデル向けのSoCの需要が今後ます可能性があります。
その中でAppleは圧倒的な強さを見せつける可能性がありSamsungに関してはExynos2600の採用からも期待値が高くMediaTekとQualcommはプレミアム部門が成長したとしてもボリュームゾーンのマイナスによって相殺される可能性があるため結果がマチマチになると指摘しています。
その中で今年大きく成長を遂げる可能性があると指摘しているのがGoogle Pixelだとしています。

当初の予測でGoogleは2026年の出荷台数が前年対比で13%近く成長すると指摘していました。ただ直近のレポートだと19%に修正されておりGoogle Tesorを搭載したPixelが大きく飛躍するとしています。
ちなみに調査会社によるとPixelの出荷台数は2024年対比で2025年は25%も成長しています。その上で2026年はさらに20%近く成長することを考えるとここ2年でも急激な成長になる可能性があります。
Pixelの成長を支える要因。

ちなみにPixelが好調な理由の一つとしてGoogle AIで他社との差別化に成功していることです。よく国内でもコスパがいいと話題になる機種が多いですが逆に言えば差別化しにくい状況です。
そして今の状況だと値上がり要因が強めなので後継機種では評判が180度変わる可能性があります。さらにコスパにとびつくユーザーはブランドロイヤリティが低い傾向にあるためより難しいです。
一方で国内でみればAIに対してあまりいい印象がないですが差別化には明らかに成功しています。

そして2つ目の理由としては日本やアメリカなど主要市場以外でもブランドが浸透してきたことです。少なくともGoogleは徐々にですが世代を重ねるごとに販売対象地域を拡大している感じです。
そしてその地域で販売されればすぐに売れるというわけではなく国内でみてもPixel 3の頃はほとんど話題にもならなかったですがdocomoも取扱を開始したPixel 7aの頃は一般層にも認知されてきた感じでブランドが現地の人に浸透するには根気強くプロモーションする必要があるのかなと思います。
そしてGoogleも頑張ってきたからこそより多くの市場で少しずつ売上が伸びてきた可能性があります。なのでGoogleの戦略勝ちにも見え海外だと国内市場よりもAIに対して温度が高いかもしれません。

また海外で見ても国内で見てもそうですがPixel 8の頃にはGalaxyやiPhoneと同程度の価格になりました。そのため高いと批判されがちですが年間1000万台近くのGoogleが年間2億台を超えるAppleやSamsungと同価格帯で販売している時点で異常で単純に考えればXperiaのように高くなっても普通です。
規模の経済による恩恵が全く違う可能性があるのでGoogleの努力の賜物なのかなと思います。一方でGoogleはシェアを拡大することを目的にしておらず健全なビジネスが出来れば十分との話なので今後は今まで以上にブランドロイヤリティ重視で優良顧客の囲い込みを中心にするのかもしれません。
まとめ。

今回は海外の調査レポートからもGoogleがさらに成長する可能性があるのでまとめてみました。海外サイトのアンケート結果をみるとパフォーマンスの高さを追い求める現状に対して嫌気がさしているユーザーが多い印象でパフォーマンスはそこまで必要はないのと声が増えているように見えます。
この中でGoogleは閾値を満たしつつもAIにふったからこそユーザーはイメージしやすいのかもしれません。