Pixel 10aの一部スペック判明。これは待つ価値がある機種なのか?

やはり国内で最も売れ筋のPixelと言えばaシリーズという感じで特にSoftBankとauはかなり気合を入れている印象でPixel自体が消極的に感じるdocomoですら頑張っている印象です。

やはりdocomoの場合は一時期Pixelから離れたこともあり、Pixelが好きな人はすでにdocomoから離れている印象を受けます。今回Evan Blass氏がGoogle Pixel 10aの一部スペックに言及しているので簡単にまとめたいと思います。

デザインはすでに判明済み。

すでにCADをベースにしたレンダリング画像もリークしていることから全体的なデザインに加え本体サイズなど判明しておりデザインでみれば現行モデルから大きな変更はないのかなと思います。

その上で今回アメリカのVerizonの認証?情報からPixel 10aの一部スペックが判明した感じです。ざっくりと言えばPixel 10aはVerizonのネットワークを利用するための許可を得た感じです。

そしてディスプレイサイズに関しては6.285インチとスペック表記ではおそらく6.3インチです。事前情報とも一致しておりCADベースでは6.2インチと言われていたので僅かに大きい感じです。

ちなみに筐体サイズは現行モデル対比で僅かに小型化している一方でディスプレイサイズが一緒です。

上記の画像は「Google Pixel 9a」のリーク当時のレンダリング画像です。

そのためレンダリング画像でも確認できるようにベゼルがスリム化されている可能性があります。そして表示解像度はFHD+でリフレッシュレートは60/120Hzと現行モデルから変更はありません。

あくまでも今回の情報通りであればLTPSなので残念なことに可変式には非対応ということになると思います。一方で今回の認証情報からは確認することは出来ませんがディスプレイ輝度は強化との予測です。

なので今回の情報と合わせればディスプレイの主な進化点としてはディスプレイ輝度くらいかもしれません。

ただ廉価版なので仕方ない感じで推測通りベゼルがスリム化されればちょっと安っぽさは消えるのかなと思います。

あとはGorilla Glass 3をいつまで採用するのか気になるところで一般的には本体価格が安ければ安いほどユーザーはアクセサリーを使う確率が低くなるとのデータがあるので個人的にはせめてGorilla Glass 7iあたりに対応して最低限の耐久性を担保して欲しいかなと思います。

基礎スペックはほぼ変わらず。

そして次にカメラに関してはリアカメラは48MP+13MPとF値や画素数でみれば現行モデルと一緒です。なのでメインカメラは1/2.0インチのGN8で超広角は1/3.1インチのIMX712を採用する可能性が高いのかなと思います。

ただ超広角に関しては画角が119.7°と僅かに違うのでセンサー自体が違うのかレンズ構成が違うのか画素数とF値だけで判断するのは厳しいですがほぼ変更がないと思っていた方がいいです。

それこそPixel 9aでメインカメラセンサーが変更されたばかりなので継続でもおかしくないです。むしろGoogleの場合はハードを刷新せずアルゴリズムの最適化で進化させる方が得意です。

容量構成も変わらず。

そして容量構成に関してRAM8GBでROM128GBでSDカードスロット非搭載と現行モデルと変わらずです。今回の情報では256GBモデルが用意されているか不明ですが一部市場で用意されてもおかしくないです。

ただ2026年からRAMとストレージのコストが爆増すると言われているのでコストカットのためにストレージオプションをなくして128GBモデルの一択にするのもありえなくはないと思います。

あと単純に考えればUFS3.1が継続の可能性があり現行モデルと変わらないとイメージしておいた方がいいのかなと思います。

バッテリー容量と充電方式。

そして個人的に気になっていたバッテリー容量ですが今回の情報では5100mAhだとしています。つまり現行モデルから変わらずで進化はないですが筐体サイズが小型化してもバッテリー容量を上手く維持することができたと捉えるかはユーザー次第で個人的には減少しなくて良かったです。

一方でバッテリー容量が変わらないのであれば有線の充電速度もおそらく変更がないと思います。ただワイヤレス充電に関してはPixelsnapに対応するかどうかで状況が変わってくると思います。

コストカットと差別化のためにQi2非対応にするのかPixelsnapのブランドをより強化するために廉価版でもQi2に対応させるかは何ともでAppleですらiPhone 16eでMagSafeに非対応です。

なのでPixel 10aがPixelsnapに非対応でもおかしくはないですがAppleを強く意識するならあえて差別化のために搭載するのもありな感じでこればかりはGoogleの判断次第だと思います。

あと難しい部分としてAppleの場合は廉価版より無印やProなどフラッグシップの方が売れますがGoogleの場合は廉価版の方が売れるのでライナンナップ全体でみた時の重要度が違います。

AIをより重視した機種に。

少なくとも今回リークした資料においてPixel 10aはGoogleが設計したスマホでありGoogle AIを大きな価値でお届けすると説明に記載されていることが個人的には気になります。

少なくとも歴代のaシリーズは他社の同価格帯の機種と比較すればAIはかなり強いと思います。一方でフラッグシップモデルと比較するとかなり見劣りする感じで結局重要なのはSoCだと思います。

残念なことに今回の情報では搭載SoCを確認することが出来ず順当にいけばGoogle Tensor G5を搭載すると思います。ただ事前情報ではGoogle Tensor G4を搭載すると予測されており現行モデルと変わらない可能性があります。

コストカットを重視した可能性。

仮に事前情報通りでGoogle Tensor G4を搭載するのであればおそらくコストカットが理由です。従来aシリーズが搭載してきたGoogle Tensorは上位モデルが搭載しているGoogle Tensorと名称が一緒でもコストカットのためにパッケージング方法が変更されていたと言われています。

メリットとしてはSoCのコスト抑制でデメリットとしては発熱しやすく電池持ちが悪くなると言われています。ただGoogle Tensor G5からTSMCに移行したことで同様のコストカットが出来なくなったとの話もあります。

TSMCの技術的に無理というよりはTSMCに余裕がなくてパッケージング方法を変更するとむしろ高くつく可能性があるからこそGoogleは同様の方法を諦めたのではとの指摘もあります。

実際のコストは分かっていませんがGoogle Tensor G5のコストはかなり高いとの話もあります。ちなみにGoogle Tensor G6ではコストカットのためにGoogle Tensor G5ではハード的には対応しているGPUの仮想化やレイトレーシングは完全に除外することでダイ面積を小型化するともいわれています。

それくらいGoogle Tensor G5のコストはGoogleにとってかなり高い可能性があります。

5Gモデムも継続。

そうなるとGoogle Tensor G4を継続する理由も分かりますが5Gモデムも継続になる可能性があります。今年に入ってからあまり聞かなくなりましたがGoogleとSamsung製の5Gモデムは相性が悪いです。

Google Tensor G6ではMediaTekの5Gモデムに切り替わると予測されているからこそPixel 10aも刷新して欲しいところですがGoogle Tensor G4のままでは5Gモデムの刷新に期待出来ないです。

おそらくGoogle Tensor G4を継続採用するのであればGoogleは最適化に力を入れる可能性があります。そうなれば発熱が抑制された上で電池持ちが改善する可能性がありますがAIが強化されるかと言われると何ともです。

上位モデルとの差別化。

またPixel 10シリーズが実装した新機能がどこまでGoogle Tensor G5に依存しているか不明です。少なくとも超解像ズーム ProはGoogle Tensor G5に大きく依存している可能性が高いと思います。

一方でマイボイス翻訳やカメラコーチにマジックサジェストなどはどこまで依存しているのか不明です。仮にGoogle Tensor G5に依存しているのであれば今年追加された新機能はほとんど追加されないことになります。

またGoogle Tensor G5の大きな特徴としては独自ISPに切り替わったことだと言われています。

その結果Pixel 10シリーズは前モデルとカメラセンサーはほとんど変わらない状態でも低照度の環境だと明確に改善していることを確認できPixel 10aでGoogle Tensor G4だと期待出来ないです。

独自ISPの存在がスペック以上に差がつく可能性があるので今後の不安要素の一つという印象です。

価格が高くなっても仕方ない。

実際にGoogleがどうするのか不明で相互関税やRAMやストレージのコスト増加などからも価格が値上げされてもおかしくない状況で$499と価格を維持することが出来れば御の字なのかなと思います。

また国内でみれば円安が徐々に進んでいるからこそ現地価格が据え置きでも値上げの可能性があります。とはいえこれはPixelに限った話ではなく他社のスマホに関してもコストカットが厳しい状況です。

なのでスペックをある程度強化しつつ値上げをするのかスペックを削って価格を維持するかの2択なのかもしれません。何よりGoogleにとってaシリーズはかなり重要な立ち位置だと思うので値上げは避けてくる可能性が高いのかなと思います。

ただ一括価格が仮に高くなったとしてもキャンペーンを強化することで実質負担金を抑制するかもしれません。現時点でまだ分からないことが多いですがスペックの進化はあまり期待するべきではないと思います。

まとめ。

今回はPixel 10aの一部スペックがリークしたのでざっくりまとめてみましたが無難な仕上がりの印象を受けます。少なくとも毎年買い替えるようなユーザーをターゲットにしていないからこその流れかなと思います。

一般層からすれば自分の買い替えサイクルのタイミングである選択肢の中から選ぶ感じになります。その中でメーカーとしては最新機種をしっかりラインナップした上でキャリアに売ってもらえるかが重要になりますがGoogleはキャリアにかなり積極的に販売してもらえる立ち位置になったからこそ強いかなと思います。

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