Xperiaが特権を失う。2026年コスト爆増問題対策はまさかの「あれ」

Xperiaのある意味特権といえばハイエンドモデルでもイヤホンジャックやSDカードスロットを継続採用していることでSonyらしいコンセプトを継続しているからこその結果かなと思います。

今回wccftechによると2026年にはXperiaの特権がなくなる可能性が出てきたので簡単にまとめたいと思います。

2026年問題。

先日の記事でもまとめさせて頂きましたが2026年はRAMやストレージのコストが爆増すると予測されています。原因としてはAIと言われておりオフラインでより高度なAIを動作させるには大容量のRAMが必要になります。

一方で現状ではオンライン処理がメインですがそのためにAI用のデータセンターが必要になります。ちなみにGoogleが上位モデルにしか動画ブーストを開放していない理由の一つとしてはオンライン処理でサーバーを維持するにもコストがかかるからだと言われています。

何よりスマホに限らずパソコンやデータセンター用にも大容量のRAMが必要であることからも在庫状況が逼迫してコスト増加に繋がっておりストレージに関してもセットなのかコストが増加すると言われています。

Samsungですら厳しい状況。

少なくとも今回の情報によるとRAMのコスト増加を抑制することは現状厳しい感じに見えます。ちなみにSamsungの12GBのRAMは今年の始めに$33だったのが現時点で$70まで上昇との話です。

来年にはさらにコストが増加する可能性があり1年で2倍どころの話ではない可能性もあります。またSamsungですらモバイル部門からの供給要望を在庫不足から断ったとの話があります。

そのためモバイル部門は四半期ごとの改訂が必要な契約をしたと言われており同じグループ内で開発/製造しているSamsungのモバイル部門ですらコストを抑制するのが難しい状況みたいです。

一方でコストを下げるために低容量のRAMを採用すればいいのでは?と思うかもしれませんがサプライヤーは低容量のRAMの製造を後回しにしているとの話もあり製造を一時停止との話もあります。

またハイエンドモデルを中心に今後AIをアピールするのであれば結局大容量のRAMが必要になります。つまり代替手段がなくどうしようもない状況みたいですがストレージに関してはちょっと違うみたいです。

今回の情報によるとストレージのコスト増加も深刻としておりメーカーはSDカードスロットを復活させる計画があると予測されておりSDカードを愛用しているユーザーには嬉しい流れです。

SDカードスロットの復活。

ちなみにストレージの在庫不足は最低でも2027年第4四半期まで継続する可能性があり向こう2年とまだまだあります。もちろん2年で落ち着かない可能性がありメーカーとしても対策を講じる必要が出てきます。

その対策としてSDカードスロットを搭載することでメーカーとしては大容量のストレージの提供を避けることが出来るのでユーザーに高くなったという印象を感じにくくさせることもできるかもしれません。

また今回の情報はweiboからのものなのでおそらく中華メーカーのことを示唆していると思います。

その上でSDカードスロットを搭載するとなってもiPhoneのようにeSIM専用モデルではないです。つまりSIMトレイをSDカードスロットとの表裏型にすることで内部デザインを大きく変更する必要はないです。

もちろんSDカードを読み出し/書き出しするための内部設計の変更は必要になります。ただそこまで大きな変更がなくても復活させられる可能性があるのでコストは抑制しやすいと思います。

ユーザー側のメリット。

またユーザー視点でみればこのタイミングでSDカードスロットが復活するのであれば新しいmicroSD Express規格に対応する可能性がありXperiaの弱点も改善される可能性があります。

少なくともXperiaは世代を重ねるごとにより大容量のSDカードには対応できるようになりました。とはいえ常に最新規格に対応しているわけではなく処理速度が特に内部ストレージと大きく乖離しています。

ここがデータを移動させたりする上でのネックになっていましたが仮に今後採用する機種はある程度最新の規格に対応する可能性があるのでユーザビリティは必然的に改善する可能性があります。

また例えばSamsung P9 Express microSD 512GBはアメリカのAmazonで約$75で購入可能です。一方でAppleなどはストレージで利益率を最大化するようにしているので機種にもよりますが例えば256GBと512GBの価格差は$200近くあったりするのでSDカードの方が単純に安いです。

そのためユーザーからすればSDカードの方がトータルで見れば安く済む可能性があります。ただ一つ注意点として例えば今まで256GBからだったのが128GBモデルからになったとしてもRAMやストレージのコスト増加の影響で本体価格自体はそこまで変わらない可能性もあります。

少なくとも大容量モデルが欲しいと思っていた人にとって恩恵が出やすいのかなとは思います。ただ現時点では今回の情報にどれだけの信憑性があるのか不明なので鵜呑みにすることは出来ないです。

SDカードのデメリット。

またSDカードスロットを搭載すれば大容量のストレージオプションがなくてもいいわけではないです。Xperiaで見ても撮影方式によってはSDカードに保存出来ないパターンがあります。

これは処理速度の問題からもデータ移行の際にデータ破損を防ぐための処置とも言われています。また写真や動画などに加え映画など各種コンテンツもある程度SDカードに移動することは可能です。

ただ例えばアプリ自体はSDカードに移動することは出来ずこれは今後も変わらないと思います。海外サイトによるとアプリは内部ストレージを前提に動作するように設計されていることが理由だとしています。

一方で原神など負荷の高いアプリはアップデートを重ねるごとにアプリ自体の容量が増えています。ちなみに原神は多いと30GBを超えるとも言われており大型タイトルで遊んでいる人にとっては本体のストレージが128GBではすぐに足りなくなる可能性がありSDカードにも移動が出来ないです。

そのために特にゲーマーにとってはストレージのコスト増加はお財布に直結する可能性があります。

不具合の原因になる可能性も。

また当たり前の話ですがSDカード自体も完璧ではなく不具合の原因になったりもします。例えば歴代Xperiaの不具合報告をみると本体のアップデートでSDカードのデータが全部飛んだ話があります。

またXperiaの謎の不具合の一つとして本体にSIMカード含めて何か入っているとアップデートが失敗する時も過去にはありSDカードを入れていたことでアップデートに失敗したとの話です。

また本体ではなくSDカードに直接保存の設定をしていたら実際に保存されていなかったなどなど多くのスマホは今やSDカードスロットを搭載していないので話題にすらならないですがXperiaの不具合を調べているとSDカード関連の不具合は地味にあるので注意は必要だと思います。

メーカーに温度差。

そして実際にSDカードスロットが復活するとして繰り返しになりますが今回の情報をみる限り中華メーカーが中心の可能性がありHuawei以外のメーカーになるのかなとは思います。

メーカーとしても出来るだけコストカットをすることで本体価格の値上げを避けてくる可能性があるのでメーカーによって温度差があると思いますが上位モデルが中心になるのかなと思います。

一方でiPhoneやPixelなど初代からSDカードスロットを搭載してこなかった機種に関してはいくらコスト増加の流れになったとしても実装する可能性はかなり低いのかなとは思います。

また一度復活させてしまうと今度はやめ時が難しくなるのでメーカーも慎重な判断が必要です。

例えば来年の機種で復活して2027年に仮に供給不足が落ち着いてコストも通常範囲に戻ったからSDカードスロットをやめようとなっても使い始めたユーザーはSDカードスロットが非搭載の機種は避けようと考えると思うので長期的な視点で採用するか否かを考える必要があります。

またiCloudやGoogle Oneのようなクラウドサービスをやっているメーカーも相性が悪いです。

2026年下半期から

そして今回の情報によると仮にSDカードスロットが復活しても2026年下半期の機種と予測されています。その理由として2026年上半期に正式発表される機種はすでに設計を終了している可能性があります。

そのため今から変更を加えると予定通りに製品自体を発表/発売すら出来なくなる可能性があるのでまだ時間的に余裕がある2026年下半期に登場する機種から復活する可能性があるとの話です。

例えばOppoで見れば来年3月に正式発表が予測されているOppo Find X9 Ultraは間に合わないけど下半期に登場するOppo Find X10シリーズでは搭載しているかもしれないというイメージだとわかりやすいかもです。

当たり前ですが実際にOppoが現時点で次期フラッグシップでSDカードスロットを採用するか不明です。

まとめ。

何より今回の情報通りであればXperiaの特権になりつつあるSDカードスロットは今後他社も採用することで差別化の要因にならない可能性があるのでSonyも見直しが必要になるのかもしれません。

それこそ処理速度が遅いというデメリットをコストをかけても見直す必要があると思います。一方でSDカードスロットを搭載していないことは今や当たり前の状況になりつつあります。

その中でSDカードスロットを搭載したことでユーザーの不満をそらすことが出来るのか疑問です。

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