2025年折畳式機種市場はハズレ?ただあの機種はめっちゃ当たりだった件

延期の噂もあるとはいえ2026年にはApple初の折畳式機種となるiPhone Foldが発表される可能性があります。少なくともAppleが市場に参入することで折畳式機種市場自体が活性化することに違いはないと思います。

今回はGalaxy Z Fold7やHonor Magic V5など今年登場した折畳式機種に感じたことについて主観的にまとめたいと思います。

デザイン以外のスペックが犠牲に。

今年登場した折畳式機種は一言で言えば薄型化/軽量化にフォーカスした進化を遂げた感じです。SamsungによるとGalaxy Z Fold7で薄型化/軽量化した理由の一つがユーザーのニーズが高かったことです。

スペックよりも取り回しを優先して改善してほしいとの声に応えた形であることに言及しています。もちろん毎年全方位で進化するのは厳しいと思いますが薄型化/軽量化にフォーカスしたことからデザイン以外のスペックは割と停滞した印象を受け特にカメラは犠牲になった印象を受けます。

個人的にデザイン面では文句なしのOppo Find N5ですがカメラは前モデル対比で明確に退化しています。そしてvivo X Fold 5に関しては前モデル対比では順調な進化ですがvivo X Fold 3 Proと比較すると折畳式機種とはいえvivoらしくないという感じでカメラ性能に物足りなさを感じます。

またvivo X Fold 5に関しては薄型化を優先した結果超音波式画面内指紋センサーも廃止となっています。そして国内でも発売されたGalaxy Z Fold7はUltraモデルに開ける機能をつけたとアピールしています。

ただ前モデル対比でカメラが改善したことに違いはないですがUltraモデルと比較すると微妙なところかなと思います。多くのユーザーは取り回しや使いやさを求めていることからも妥当な進化なのかなと思います。

ただ国内価格でみれば27万円近くの投資をして無難中の無難では正直物足りなさを感じます。

これ以上薄型化しなくてもいい。

現時点で2026年に登場する折畳式機種のリークはほぼないですが薄型化はもうお腹いっぱいです。HONOR Magic V5の実測値がスペックと異なると話題になりましたが0.1mm単位で薄さの競争をされたとしてもユーザーからすれば体感できる違いではなく強いて言うなら軽量化の方がまだいいです。

矛盾しているかもしれませんが薄型化に力を入れるのであれば軽量化してもらった方がまだいいです。個人的にGalaxy Z Fold7の満足度が高い理由の一つとしては薄いことよりも軽いことです。

他社の機種はカラバリによって本体の厚みは重さが異なる中でGalaxy Z Fold7はカラバリで違いがないので分かりやすいです。むしろ本体が薄いと開閉がしにくいというデメリットもあるので個人的には軽ければ十分です。

とはいえ200g以下とかも求めておらずGalaxy Z Fold7の215g前後で十分なのかなと思います。個人的にはバータイプでも折畳式機種でもカメラを重視するからこそ今年は平凡な一年に感じちゃいました。

最も満足度が高かった折畳式機種。

一方で今年購入した折畳式機種の中で最も満足度が高い機種となるとHONOR Magic V5です。今年はvivoにOppoにHonorにSamsungにPixelとブック型は大体買ってきたのかなと思います。

その中で先ほどの話とも重複しますが今年は取り回しの改善を含めた使いやすさ重視の印象です。

カメラに関しては正直あまり好きではなくHONORの機種はポートレートだと明るく補正しすぎの印象を受けます。その結果娘を撮影した時などバランス悪い印象を受けてしまい個人的には微妙に感じてしまいます。

ただカメラに関してはどの機種であってもメリット/デメリットがあるのでそこまで気にせずです。

電池持ちが抜群にいい。

一方で満足度が高い理由としては電池持ちで下手なバータイプの機種より電池持ちがいいです。ちなみに海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると12時間20分とそこまで良くないです。

ブック型の折畳式機種の中では平均的なスコアですが自分の使い方だと寝る前の電池残量が80%前後のことが多くそれこそOppo Find X9 Proやvivo X300 Proに近い電池持ちを実現している印象を受けます。

おそらく自分の使い方とびっくりするほどマッチした結果なのかもしれませんがめっちゃいいです。少なくとも今年使ってきた折畳式機種の中では圧倒的に電池持ちがいいことに加えバータイプの機種と比較してもトップクラスと薄くて軽いのにここまで電池持ちがいいのはちょっと話が違うという感じです。

デザイン以外が充実している。

またHONORの機種として考えればイマイチかもしれませんが折畳式機種の中では比較的安定したスピーカーを搭載しており物足りなさがあるとはいえかなり頑張ってくれているなという印象です。

またGalaxy Z Fold7でS-Penが非対応になったことが話題となりましたがHONOR Magic V5は対応しており歴代Galaxyと違う部分としてはサブディスプレイに関しても対応していることです。

またHONOR Magic V5になると昔は非対応だったワイヤレス充電に対応した上でIP58にも対応しています。

さらにOneUIほどのカスタマイズ性はないとはいえフレックスモードにおけるオプションなど自分が折畳式機種に求める機能はしっかり対応してくれているからこそ満足度が高いです。

スペックでみれば薄くて軽いが特徴でそれ以外は何かぱっとしない感じですが使ったら真逆という印象でした。むしろデザインよりそれ以外の部分が安定しているからこそ想定以上に満足度が高い感じです。

なのでデザイン以外をしっかり強化してほしいところでこれ以上の薄型化は個人的には不要です。

iPhone Foldの存在。

事前情報通りであればAppleは来年の9月頃にiPhone 18シリーズと合わせてiPhone Foldを正式発表すると予測されており延期との噂がある一方でサプライヤーは計画通りの動きとの話です。

そのため延期されるかは微妙なところで当初の予測通り9月に正式発表されるとの見方が強いです。一方で今年と同じ流れであれば来年の2月にはOppo Find N6で7月頃にHONORやvivoが正式発表される可能性があります。

ちなみにGalaxy Z Fold8に関しては噂通りGalaxy S26シリーズの発表が延期されるなら影響を受ける可能性があるとはいえiPhone Foldより前には出揃うのかなと思います。

つまりiPhone Foldが出てくる前までに各メーカーはあと1回機種をアップデートするチャンスがあることになります。

デザインだけで注目を集めるのは厳しい。

iPhone Foldの完成度がどんなにひどいとしても注目度という部分では圧倒的だと思います。その中でメーカーがどのように差別化するかが気になるところですが薄型化ではインパクトが薄いのかなと思います。

ちなみにiPhone Foldは本体を開いた時の厚みが4.5mmちょいで閉じた時の厚みは9mmちょいになると予測されています。つまりiPhone Foldと同程度の厚みになったとしても問題なくそれよりも完成度の高さが重要になるのかなと思います。

直近の情報だとSamsungは新たにレーザー技術を採用した上でヒンジを製造するとの予測です。これはiPhone Foldのヒンジと同じ技法でメリットはディスプレイの折目が目立ちにくくなると言われています。

また現行モデルではバッテリー容量が変わらなかったですが5000mAh前後になるとの予測です。なので端末全体の完成度を高くする方向性で他社に関しても同様の流れになってほしいです。

iPhone Foldとの差別化。

ちなみにOppo Find N6に関してはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載した上でバッテリー容量は6000mAh前後にメインカメラセンサーは1/1.4インチのLYT-T808との話です。

これはOppo Find N3の時と同じですが現行モデルで退化したカメラがしっかり底上げされる可能性があります。またリーカーによると一部折畳式機種は薄型化をするためのなのか大型化するとの話です。

現状多くの折畳式機種のメインディスプレイは8インチ前後でそれ以上は大型化しない感じです。ただこれ以上薄型化するとなっても内部スペースの制約からも大型化して最適化する可能性があります。

またiPhone Foldのアスペクト比は14:10と言われておりこれはiPadに近いアスペクト比です。さらにディスプレイサイズは8インチ前後と言われておりiPad miniを折畳式機種にした感じです。

仮にリーク通りであれば従来の折畳式機種というよりはHUAWEI Pura Xに近い雰囲気で異質です。iPhone Foldと何かしらの差別化をしようとなった時に大型化は一つの手なのかなと思います。

おそらく市場のニーズが限定的であることからもラインナップを強化するのは難しいと思います。

一方で今の折畳式機種のサブディスプレイは6.5インチ前後のことが多いですがバータイプの大型モデルは6.8インチ前後なので折畳式機種のサブディスプレイも6.8インチ前後にした上でメインディスプレイも8インチ以上の大きさにしても個人的には全然問題がないかなと思います。

何より今年はスペックを犠牲にしてデザイン優先だったので来年はスペック重視に期待です。

まとめ。

今回は今年の折畳式機種市場は正直不作に感じてしまったので主観的にまとめてみました。来年どうなるか不明ですがiPhone Foldを意識した仕上がりになることに違いはないと思います。

個人的にはとりあえずOppo Find N6の完成度と次こそ国内販売があるのか非常に楽しみです。

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