iPhoneより絶対欲しい。Galaxy Z TriFoldがマジで欲しすぎる問題

直近の情報からもSamsungは来年正式発表が予測されているGalaxy S26シリーズでドタバタになっている印象を受けます。何よりiPhone Airの販売不調やiPhone 17シリーズが値上げされなかったことが要因との話もあります。

一方でSamsungはAppleを強く意識しない方がいい製品作りが出来るのではと思っています。今回SamsungがGalaxy Z TriFoldが正式発表したのでスペックやデザインについてざっくりとまとめたいと思います。

デザインを確認。

以前より噂がありましたがついに今回Samsungが同社初の三つ折り機種を正式発表しました。本体サイズを確認すると214.1×159.2mmでディスプレイの対角線の長さは253mmです。

ちなみに国内で発売されているGalaxy Tab S11は253.8×165.3と地味に大きさに違いがあります。

デザイン 本体サイズ 重さ 対角線
Z TriFold 214.1×159.2×4.2mm 309g 253.0mm
Tab S11 253.8×165.3×5.5mm 469g 278.1mm
Tab A11 257.1×168.7×6.9mm 477g 278.2mm

ただ同じく対角線の長さでみると278.1mmなのでそこまで大きな違いがあるわけではないです。単純に考えればGalaxy Z TriFoldの方がベゼルがスリムだからこそ筐体サイズも抑制できるのかなと思います。

つまりGalaxy Tabシリーズの無印クラスの大きさを折畳式機種で実現した感じになります。

そして開いた時の厚みは3.9/4.2/4.0mmと場所によって厚みが違うのも特徴の一つです。ちなみに最も分厚い部分が4.2mmでこの部分にサブディスプレイやカメラなどを搭載しています。

何より最も分厚い部分でGalaxy Z Fold7と同じに抑えることが出来たのはすごいと思います。また本体を閉じた時の本体サイズは159.2×75.0x12.9mmなのでGalaxy Z Fold7対比で横幅はちょっと増しているので取り回しが悪化していますが厚みはリークよりは薄いです。

Z Fold7 Z TriFold
開いた状態 158.4×143.2×4.2mm 214.1×159.2×3.9mm
閉じた状態 158.4×72.8×8.9mm 159.2×75.0x12.9mm
重さ 215g 309g
対角線 203.1mm 253.0mm

ちなみにリーク時点では13mmを超えると言われていたので十分に薄型化出来たのかなと思います。そして本体の重さは309gなのでスマホとしてみれば重いですが黎明期の折畳式機種と同程度です。

一方でGalaxy Tab S11が469gなので10インチクラスのタブレットとしてみればかなり軽いと思います。

耐久性を優先。

次にカラバリはクラフトブラックの1色でGalaxy Z Fold SEの時のように独特な質感です。そして何よりSamsungが意識した部分としては本体の耐久性でGalaxy Z Fold7と同様IP48に対応しています。

またアーマーフレックスヒンジを採用でサイドフレームはアドバンスドアーマーアルミニウムで強化しておりヒンジの面の部分というべきかチタンを採用することで全体的に堅牢性を担保しています。

そしてHuawei Mate XTと大きく異なる部分としては内折のヒンジを2つ搭載していることです。ちなみに折りたたむ順番は決まっており間違った順番で折りたたもうとすると警告してくれます。

少なくともHuawei Mate XTのように外折と内折のヒンジを採用することでサブディスプレイが不要になることから全体的な軽量化や薄型化に繋がりますがSamsungはあえて採用しなかったです。

その理由としてはメインディスプレイが折りたたんだ状態で剥き出しになることを避けるためとしています。何より品質を重視しているSamsungだからこそ一部スペックを犠牲にしてでも耐久性を優先しています。

スペックを確認。

そしてスペックをざっくりと確認していきたいと思いますがメインディスプレイは10インチです。

ちなみに海外のYouTuberの先行レビューをみる限り動画を再生した場合Galaxy Z Fold7対比で50%以上大きくコンテンツを表示できる感じで8インチと10インチでスペックでみれば大して差がなくても実際の見え方は大きく異なる感じでピーク輝度も1600nitsとタブレットとしてみれば十分です。

そしてサブディスプレイは6.5インチでざっくりといえばGalaxy Z Fold7と一緒になります。

ディスプレイ Z Fold 7 Z TriFold
メインディスプレイ サイズ 8.0インチ 10インチ
表示解像度 2184×1968 2160×1584
リフレッシュレート 120Hz
ピーク輝度 2600nits 1600nits
サブディスプレイ サイズ 6.5インチ/164.8mm
表示解像度 2520×1080
リフレッシュレート 120Hz
ピーク輝度 2600nits
耐久性 Gorilla Glass Victus 2 Gorilla Glass ceramic 2

ちなみにGorilla Glass Ceramic 2とGalaxy S25 Edgeと同程度の耐久性を実現しています。またピーク輝度は2600nitsとサブディスプレイはGalaxy Z Fold7とほとんど変わらないと思います。

そして容量構成はRAM16GB/ROM512GBの一択でSnapdragon 8 Eliteを搭載しています。

電池持ちはあまり期待出来ず。

時期的にみればSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載するべきだとの声も出てきそうですがこれだけ薄い折畳式機種に下手に搭載すると発熱がひどくて逆にマイナスになる可能性もあります。

何よりコストやユーザビリティとのバランスを見た結果Snapdragon 8 Eliteを搭載したと思います。そしてバッテリー容量は5600mAhとスマホとしてみればGalaxyの中ではトップクラスになります。

Z Fold7 Z TriFold
SoC Snapdragon 8 Elite
RAM 12GB(1TBモデルのみRAM16GB) 16GB
ストレージ 256/512GB/1TB 512GB
バッテリー 4400mAh 5600mAh
充電速度 25W(有線)15W(ワイヤレス) 45W(有線)15W(ワイヤレス)

ただタブレットとしてみれば少なめでディスプレイサイズを考えると電池持ちは期待出来ないです。なんでシリコンカーボンバッテリーを搭載しなかったのかという声も必ず出てくると思います。

ただSamsungとしては品質を優先した結果の可能性が高く何よりGalaxy S25 Edgeと同様なら内部スペースに対して可能な限りセル密度をあげたバッテリーを搭載していると思います。

ちなみにGalaxy S25 Edgeは3900mAhとバッテリー容量でみれば少ないですが仮にシリコンカーボンバッテリーを採用したとしても4100mAh前後にしかならかったとの指摘もあります。

このことを考えると大してバッテリー容量が増えないのであれば品質優先の方がありがたいです。また地味に嬉しい部分としては有線で最大45Wでワイヤレス充電は最大15Wに対応していることです。

生体認証は側面の指紋認証に加えインカメラを利用した2D顔認証とお馴染みの構成となっています。

そしてカメラは詳細な情報を待つ必要がありますが画素数でみればGalaxy Z Fold7と一緒です。インカメラもおそらく一緒で光学3倍にデジタル30倍とズーム性能も一緒となっています。

残念な部分があるとすれば理由は不明ですがNFCがカットと珍しい機種なのかなと思います。

今までと使い方が大きく異なる。

そして気になる部分としてまず本体の開閉でざっくり言えば完全に開くか完全に閉じるかの2択です。Huawei Mate XTは完全に閉じた状態/片側を閉じた状態/完全に開いた状態の3つがあります。

ただSamsungは2択にしておりヒンジ形状の違いもあると思いますが設計思想が大きく異なります。またGalaxy Z Fold7と大きく異なる部分としてGalaxy Z TriFoldはフレックモードがないです。

少なくとも付属している純正ケースを見るとスタンド付きでスタンドを多用する必要があります。なので従来の折畳式機種よりはタブレットに近い考え方で使い方が変わってくる感じです。

Samsung Dexの進化。

また海外のYouTuberの動画をみると完全ではないにしろGalaxy Z TriFold単体でSamsung Dexが使えるとの話です。他のGalaxy製品が対応しているSamsung DexはGalaxy自体を外部ディスプレイと接続する必要があります。

その上でSamsung Dexを起動させるとまるでパソコンのようなUIで使うことが可能になります。一方でGalaxy Z TriFoldは単体でSamsung DexのUIに切り替えが可能になるとしています。

また外部ディスプレイに接続する従来の使い方も可能でディスプレイ自体がでかいからこそ外部ディスプレイに対してGalaxy Z TriFoldをセカンドディスプレイのような使い方も可能としています。

常にSamsung Dexを起動させておけばホーム画面を例えば仕事用とプライベート用みたく分けた上で切り替えながら使うことも出来るので今まで使い方が変わってくる可能性があります。

ディスプレイの大きさは正義。

またアプリ分割に関しては縦の3分割にしても従来のような使い方が出来るのが便利だと思います。もちろん2分割にすれば一つあたりの表示が大きくなるので視認性はかなり改善すると思います。

何よりディスプレイがデカいのは正義でGalaxy AIに関してもGalaxy Z Fold7と同様に対応している可能性が高いです。写真の編集をするにしろ文字起こしをするにしろ視認性が良ければ必然的に作業効率も改善します。

ソフトに力を入れているからこそ良さが活きる感じで何よりSamsungは今まで10インチクラスのタブレットを長年開発してきたからこそOneUIを十分に最適化させる時間があったのかもです。

発売日と価格。

最後に価格に関して韓国においては12月12日より発売予定でSamsung Shop限定としています。ちなみに実店舗の入荷数はかなり限定的との話もありソウルだと一店舗あたり数十台程度との話もあります。

そして価格に関しては約360万ウォンで現時点での為替で計算すると約38万円という感じです。ちなみに個人輸入すると仮定した場合消費税込みで最低でも42万円は超えてくる可能性が高いです。

また来年には台湾やシンガポールなど販売地域が拡大予定ですが国内展開は期待しない方がいいです。何よりタブレットをついにポケットに入れて持ち運べる時代がきたと考えると超楽しいです。

コスパなんて関係ない。

ほぼ間違いなくiPhoneとiPadを買った方がコスパがいいとのコメントがつくと思います。そう思う人はそうすればいいだけでむしろGalaxy Z TriFoldを購入するようなユーザーはすでにiPhoneもiPadも持っている可能性もあり何より製品の良し悪しはコスパだけで測れないと思います。

ユーザーの考え方次第ですが結局iPhoneとiPadの両方を持ち運ぶのは個人的に面倒に感じます。またiPadで作業したいとなった時に純正キーボードも合わせて持ち運ぶとなるのであれば個人的にはiPhoneとMacBookの組み合わせでよくない?と思っちゃうので比較出来ないと思っちゃいます。

正直タブレットが折りたためるようになってもスマホの代わりにはならないので興味がないです。ただGalaxy Z TriFoldみたくスマホが開けばタブレットになるのはかなり面白いと思います。

まとめ。

今回はGalaxy Z TriFoldが正式発表されたのでざっくりとまとめてみました。Huawei Mate XTの時は閉じた状態でも持ち運ぶだけでも怖かったですがGalaxy Z TriFoldは比較的安心して持ち運びが出来そうであとは購入できたらしっかりとレビューをしたいと思います。

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