ネットではベンチマークの低さからも叩かれまくっているPixel 10シリーズですが負荷の高いゲームをやらないユーザーやAI重視のユーザーからの評判は全然悪くはないです。
今回Google Pixel 10シリーズが神機種にまた一歩近づいたと思うので主観的にまとめたいと思います。
AirDropとの互換性。
GoogleがPixelの展開を強化する理由の一つとしてはAppleからシェアを奪還するためといわれています。よく価格的にもGalaxyやXiaomiに勝てるはずがないと言われますがそもそもGoogleは勝負をしていないです。
むしろGoogleからすればパートナーシップを結んでいるSamsungやXiaomiの売上があまり芳しくなくAppleにシェアを奪われているからこそGoogle自らハードを強化していることになります。
またAppleの主戦場はプレミアム部門でありXiaomiを始めとした中華系やSamsungがシェアを拡大するために力を入れているエントリーモデルではなくハイエンドモデル部門です。
だからこそGoogleはAppleに対抗するためにProモデルを中心にラインナップを強化してきています。
AirDropとの互換性。
とはいえAppleからユーザーを奪うのはかなり大変でその一つの要因がエコシステムだと思います。特に今やデータ共有はAirDropが当たり前とも言われておりAndroidにすると使えなくなります。
ただGoogleは先日Android版AirDropであるQuick Shareにアップデートを配信しました。このアップデートによって多くのAndroidユーザーが待望していたAirDropとの互換性に対応しました。
中華系でみるとiPhone側に専用のアプリをインストールすることで従来と比較すればデータ共有が楽になりましたが今回Googleが対応した拡張版は専用のアプリが要らないです。
現時点だとPixel 10シリーズのみ対応していますがあくまでもQuick Sharaのアップデートで対応しています。全ての連絡先から受け入れるに設定する必要があるとはいえAirDrop同士のような手軽さでさらにMacやiPadとも同様にデータ共有が可能だからこそかなり便利だと思います。
ちなみにざっくり使った感じだとPixel側からデータを共有する場合はiPhone側でAirDropの画面を開く必要はないですがiPhone側から共有する場合はPixel側でQuick Shareの画面を開いておかないと共有先にPixelが出てこないという印象を受けました。
とはいえ専用アプリを使う必要もなくLINEなどSNSアプリを経由する必要もないのかなり楽なのかなと思います。AndroidとiPhoneのデータ共有が簡単になるのであればAndroidへの移行を検討する人も今後増える可能性がありGoogleとしてはAppleのエコシステムの一部を崩した感じになります。
対象機種は拡大する可能性。
一方で注意点として今回AirDropとの互換性が実現できたのはAppleの協力があったからではないとされており言ってしまえばGoogleが勝手に互換性を持たせたという感じになります。
つまり今後Appleの対応次第では互換性が封鎖される可能性があるので楽観視は出来ないです。現状AirDropとの互換性があるのはPixel 10シリーズですが技術的にはQuick Shareに対応している機種であればアップデートによって同じく対応できる可能性があると指摘されています。
ただPixel 10シリーズに限定した理由としてはおそらくAppleの様子見をするための可能性があります。一気に幅広いAndroidで対応したとアピールしてもAppleに封鎖されたらそれこそ笑えない状態になります。
Appleは封鎖しにくい状況に。
一方でAppleが実際に互換性を封鎖することがあるのかアナリストは否定的な立場です。EUにおけるデジタル市場法からAppleのエコシステムはどんどん崩されている感じです。
また以前よりAirDropやApple WatchをAndroidでも使えるように規制すべきとの声もある中で今回Googleが独自で互換性を持たせた中封鎖してしまうとそれこそ反感を持つ可能性があります。
また自分の頭じゃよく分からなかったですがデジタル市場法の影響でAirDropの基幹部分もWi-Fi DirectやBluetoothなどに変更されたこともあってGoogleが付け入る隙があったのかなと思います。
本当の重要な部分に関してはAppleの独自規格を採用しているみたいですがGoogleはそれ以外のオープン技術でデータ共有を実現しつつ別途セキュリティを強化している感じです。
また一部アナリストによると仮にAppleはアップデートで互換性を封鎖してしまった場合すでにアップデートが終了している旧世代のApple製品に影響が出る可能性があるとの指摘もあります。
あくまでも現時点では推測の域を出ませんがAppleとしては互換性を閉鎖出来るとしても市場動向や既存品の影響を考えるとちょっと実行しにくい状況にあるのかなと思います。
Googleが用意周到だった。
自分の周りでみるとiPhoneユーザーが減っているため何ともですがネットや頂くコメントをみるとAirDropが使えなくなるからiPhoneから離れられないとの話をよく聞く感じです。
また学生だと学校で友達とデータ共有する時にAirDropを使うことが多いことからも結局はiPhoneにするしかないとの話も聞きますが今後状況が変わってくる可能性があると思います。
また中華系はApple製品との連携に力を入れていますが多くのユーザーはデータ共有を簡単にできるかを重視している感じで専用アプリに依存している今の状況は逆に遅れても見えます。
現時点でGoogleとしてはAirDropとの互換性をAndroidの標準機能にする流れになるのか、それともオープンソースみたいな感じにして実装するかはメーカー任せにするのか不明です。
ただPixelに追従するメーカーは今後増えると思うので今は専用アプリに依存している中華メーカーの機種でもグローバル版では専用アプリ不要でデータ共有が可能になるのかなと思います。
ちなみに海外サイトが指摘していますがAirDropの互換性はAndroidOSやアプリの内部コードから発見することが出来ずリークが一切なかったことからAppleの不意をつけたと指摘しています。
内部コードから次期Pixelのカメラセンサーやディスプレイのスペックなどもリークするのに今回のAirDropの互換性に関しては全くリークがなかったのは用意周到だったとも言えます。
もちろん今後の対応状況次第だと思いますがiPhoneユーザーがiPhoneから離れやすい環境が一つできたという感じで今後もデジタル市場法次第ではより離れやすくなる可能性もあります。
全てで超える必要はない。
正直Androidメーカーがどんなに頑張ったところでAppleのエコシステムを超えるのは難しいと思います。ラインナップで見ればスマホからパソコンまで用意しているSamsungでさえ遠く及ばない印象を受けます。
ただエコシステム全体で勝てないとユーザーを奪還できないという感じでもないと思います。もちろん熱心な信者はスマホからパソコンまでAppleで揃えた上で連携させて使っているはず。
ただ一方でソフトの連携性にそこまで依存していないのであれば全てをApple製品で揃える必要もなく結局はユーザーが重視している部分の代替案を用意できるかどうかだと思います。
そしてその一つがAirDropとの互換性でもう一つは豊富なアクセサリーなのかなと思います。
Qi2への対応。
もちろんPixel用のアクセサリーがiPhone用より豊富になるかと言われれば無理だと思います。一方でMagSafeを起点に環境を構築している人も地味に多いからこそPixel 10シリーズでQi2に対応したのは大きいと思っており充電環境や一部アクセサリーはそのまま使えると思います。
また充電速度で見てもPixel 10 Pro XLで見ればiPhone 17 Proシリーズと一緒です。自分のようなオタクであればスペックも重要ですが結局ほとんどの人はスペックだけでスマホを買わない感じでスペックだけで売れるならGalaxyやiPhoneが売れるはずがないです。
それこそ中華メーカーの機種が上位を独占してもおかしくないですがAppleとSamsungの牙城を崩せない感じでPixelに関してもiPhoneからシェアを奪うとなった時にスペックだけで勝負している限りは勝てるはずもないという感じでユーザーはスペックより日常使う上でお気に入りの部分の代わりがきくかの方がかなり重要になってくるのかなと思います。
何よりPixel 10シリーズでAirDropの互換性とQi2に正規対応はかなりの強みに感じます。
まとめ。
今回はPixel 10シリーズがAirDropとの互換性を実装したので簡単にまとめてみました。実際に使ってみると本当に便利で自分のようにスマホ以外はApple製品でかためている人には嬉しいアップデートで今後もAppleに封鎖されないことに期待したいかなと思います。
