今年登場したGoogle Pixel 10シリーズはベンチマークスコアが低いことに加え、先日公開されたGoogle Pixel 10 Pro Foldの耐久テストにおいて発火したなど、ネットの世界ではかなり悪目立ちしている印象を受けます。
安ければ許されるというわけではありませんが、GalaxyやiPhoneと同価格帯だからこそ余計に叩かれる傾向にあるのかなと思います。今回9To5GoogleがGoogle Pixel 10シリーズのSoCについて言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
ポジティブに捉えると。
Googleの新製品発表会において世代を重ねるごとにGoogle Tensorに対する説明の時間が短くなっています。少なくとも中華系と比較すると真逆の傾向で、それだけGoogleとしてはあまりアピールすることがないのかなと思っちゃうところです。
少なくともGoogle Tensor G5のGPU性能の低さは大きな話題となっています。ポジティブに捉えるとユーザーの閾値はすでに満たしているとの判断です。つまりこれ以上ベンチマークのためにGPUを強化したとしてもユーザーの使い勝手が大きく変わらないことからも、GoogleはTPUをより強化したと捉えることができます。
もちろんユーザー次第ですがGPUをこれ以上強化してもほとんどのユーザーに恩恵はないですが、TPUを強化することでGoogle AIが充実すればユーザーの使い方は変わるかもしれません。
買い替えが鈍化する。
一方でネガティブな面として同サイトは以下のようにコメントしています。
今、より大きな不満は、残りの最高のものとGoogle独自のハードウェアラインナップとの間の世代間のパフォーマンスギャップです。日常的な体験に大きな飛躍がないなら、なぜ古い携帯電話から誰かがアップグレードする必要があるのでしょうか?Androidで最高のコアソフトウェアの感触の印象的な歴史を考えると、Googleは自分自身を隅に描いたのかもしれません。
ユーザーとしては買い替えをする際に何かしら分かりやすい進化というか、興味を持つきっかけがほしいところです。ただパフォーマンスが大きく向上していないのであれば、同サイトの指摘通り買い替えの動機が少なくなるかもしれません。
もちろんGoogleはチューニングを強化することでウェブパフォーマンスやアプリの応答速度を強化していることからも世代を重ねるごとに動作性はより滑らかになっています。
ただ分かりやすい「ベンチマーク」でこの違いはほぼスコアに出てこないことからも、Googleの細かいチューニングを知らない人が圧倒的に多く、オタクですらあまり知らないことからも一般層にリーチするはずがないです。
少なくともTSMCへの切り替えで過剰に期待しすぎた結果だけなのかもしれません、Googleには今後分かりやすい進化も実装してほしいところです。デザインがほぼ変わらずAIが強化されたとはいえ進化とはいえ細部が多く分かりにくい。
それなのに高いからこそ不満の声が多いんだと思います。