先日よりGoogle Pixel 10シリーズはベンチマークスコアの低さからめちゃくちゃ叩かれています。わかりやすい指標として「ベンチマーク」は優秀だと思いますが、それだけで判断している人が多いのも実情。
今回Android AuthorityがGoogle TensorとSnapdragonについて言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
ベンチマークが全てではない。
先日にQualcommはサミットを開催してSnapdragon 8 Elite Gen 5を正式発表しました。搭載機種のベンチマークをみる限り400万点を超えており現状ではトップクラスのモバイル向けSoCだと思います。
一方でGoogle Tensor G5とのスコア差もかなり広がったとも言えます。ただ同サイトは以下のようにコメントしています。
ベンチマークスコアで数字が高いからといって、電話体験が向上するわけではありません。それは私が気にするものではありません。
すでに日常使いにおいては閾値を突破していることからも、ベンチマークスコアが高くなればなるほど快適に動作するわけではなく、むしろ差を実感しにくいのかなと思います。
Tensorは、QualcommやAppleの最新の生の馬力を持っていないかもしれませんが、その特定の電話で動作するように特別に設計されたチップです。そして、それは既製のチップでは匹敵できない明確な一連の利点をもたらします。
何よりベンチマーク自体はインフレしすぎて逆に今はそこまであてにならないのかなと思います。
目的の違い。
そして同サイトはGoogle Tensor G5とSnapdragon 8 Elite Gen 5の違いを以下のように例えています。
あなたの目標は、家族を長いロードトリップに連れて行き、国立公園を探索し、星空の下でキャンプすることです。人、ベッド、そして小さな簡易キッチンのためのスペースが必要です。だまされたスプリンターキャンピングカーは完璧な解決策のようで、約15万ドルかかります。残念ながら、あなたの友人、熱心な車愛好家は、あなたの選択を嘲笑します。「スプリンターのバン?なぜそんな遅いものを買うのですか?」彼らは尋ねます。「同じ金額で、ポルシェ911を手に入れることができます!3.2秒でゼロから60まで行けるよ、兄弟!」
ネットでは本体価格が高いからこそ、今時なんでも出来ないのはありえないとの声もありますが、こう思う人は今回の例えでみれば求めているのはキャンピングカーでもポルシェでもないだけの話です。
何よりわかりやすいベンチマークだけで判断すると失敗する可能性があるので注意が必要です。それこそベンチマークがあれば、それだけにフォーカスして最適化して高いパフォーマンスだと思ってくれるのでマーケティング的にも楽なのかなと思います。