iPhone Air 開封レビュー。Galaxy S25Edgeと比較したら癖が強すぎた

Samsungは2023年の年末頃にはGalaxy S25 Edgeを企画していたと言われていますが結果的にAppleがiPhone Airを発表する年と同じだったことからもAppleをマネしたとの声もあります。

今回はiPhone Airを購入したので開封をしつつ同じく薄型化に特化したGalaxy S25 Edgeと比較レビューをしてみたいと思います。

開封。

まず開封をしていきたいと思いますが白を基調とした化粧箱でかなりシンプルな印象を受けます。

iPhone 17シリーズの化粧箱を見ていないため何ともですが従来の化粧箱と比較してiPhone Air用の化粧箱はさらにスリムとも言われており化粧箱から薄さをアピールしている感じです。

そして付属品を確認すると説明書にUSB-Cケーブルと最低限なのはいつも通りかなと思います。ちなみに最大速度でワイヤレス充電をしたい場合は最低でも30W以上の電源アダプターが必要です。

さらに有線における最大速度で充電したい場合は40W以上の電源アダプターが必要になるので注意が必要です。

ガラスフィルムを確認。

そして開封と合わせて確認しておきたいのが毎度お馴染みですがSpigenのEZ Fitです。出来るだけ本体を薄く軽く保ちたいのであればTPUのフィルムを選んだ方がいいと思います。

ただ自分は不器用なのでサイズ感が多少犠牲になったとしてもガラスフィルムを選んだ感じです。

EZ Fitはガラスフィルムと専用のガイド枠が一体化していることからも本体のディスプレイを綺麗にした上でガイド枠に本体を合わせてぎゅっと押せば特段失敗もなく簡単に装着が可能です。

とりあえず自分のような不器用な人間にとってSpigenのガラスフィルムは救世主です。

デザインを確認。

そして次に最大の特徴となるデザインを確認していきたいと思いますが質感はかなり高めです。まず本体上部を確認すると何もない感じでマイクやアンテナスリットすらないのは珍しく感じます。

そして本体左側面を確認するとアクションボタンに音量ボタンとここ数年のiPhoneではお馴染みかなと思います。

次に本体右側面を確認すると電源ボタンにカメラコントロールとこちらもお馴染みの感じです。

最後に本体下部を確認するとマイクにUSB-Cのみとスピーカーグリルがないのでかなりスッキリしている印象を受けます。基本的に物理ボタンの配置に変更はありませんが本体の厚みに合わせてボタン自体がスリム化しています。

さらに耐久性を担保するためにサイドフレームはチタンを採用してコストをかけています。

本体背面を確認するとフラット形状でCeramic shieldを採用と耐久性は多少劣る印象を受けます。一方でカメラバンプ部分含めてマット仕上げが採用されておりサイドフレームが光沢仕上げなのでデザインにメリハリがついて高級感は半端ないですがサイドフレームは指紋がちょっと目立ちます。

Galaxy S25 Edgeと比較。

そしてここからは同じく薄型化に特化したGalaxy S25 Edgeとざっくりと比較したいと思います。最初スペックは見た時はiPhone Airの方が地味に小さいのかなと思っていましたが実際にはそんなことはなくGalaxy S25 Edgeの方が本当に僅かに大きい程度の差しかはありません。

一方で本体の厚みはiPhone Airの方が薄いですがGalaxy S25 Edgeの方がデカくて軽いです。実際に持ち比べてみてもGalaxy S25 Edgeの方が僅かに大きいからこそより軽く感じます。

また本体が薄くなればなるほど手に刺さるような感じでフィット感は悪くなる印象を受けます。

一方で変な言い方だと思いますがサイドフレームが光沢仕上げで指紋によってベタベタした方がケースなしで使う場合は滑りにくい印象で同じチタンでも仕上げの違いから滑りやすさが違います。

そしてカメラデザインに関してGalaxy S25 Edgeは垂直型なのでスッキリとした印象を受けます。ちなみにガラスフィルム込みになりますがカメラバンプ込みで本体の厚みを計測してみるとiPhone Airは12mmに対してGalaxy S25 Edgeは10.5mmと意外にもiPhone Airが分厚いです。

カメラバンプ込みの厚みだけで言えば決して薄いとは言えないので注意が必要だと思います。そしてiPhone Airはシングルレンズカメラでありながらも並列型のようなカメラバンプがあります。

ただカメラレンズ部分がさらに飛び出していることからも結局テーブルに置くとガタガタします。

iPhone Airは内部デザインを設計するにあたってカメラ部分はどうしてもバンプしたはずです。だからこそAppleは並列型のようなカメラデザインにしてその部分に内部基盤を集約させたのかなと思います。

デザイン全体でみれば好みですがiPhone Airは内部デザインを最大限合理化した結果だと思います。ただ内部デザインが合理化されていたとしてもデザイン全体で見た時に合理的かは微妙なところです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認したいと思いますがGalaxy S25 Edgeは丸みを帯びた角を含む場合のディスプレイサイズは6.5インチとなっていることからもディスプレイサイズはほぼ一緒です。

ベゼルを比較してみると本当に僅かですがGalaxy S25 Edgeの方がスリムに見えます。何より筐体サイズにも影響していますがiPhone Airの方がディスプレイ角が緩やかに湾曲しています。

その結果全体的に柔らかい印象を受けますがGalaxy S25 Edgeの方が地味に広く見えます。

表示解像度で見ればGalaxy S25 Edgeの方が上ですが人間の目で識別できるレベルじゃないです。

コンテンツの表示を確認。

そしてYouTubeを再生してみるとiPhone Airの方が暖色寄りの色味に見えます。個人的には両機種とも発色は十分だと思っており色味は気になるなら調整すればいいと思います。

ディスプレイ輝度を確認。

次にディスプレイの視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度でピーク輝度で見ればiPhone Airの方が上で海外サイトを参考にするとGalaxy S25 Edgeは自動調節で1416nitsです。

現時点でiPhone Airのテスト結果が出ていないですがiPhone 16 Pro Max対比で輝度が強化されていることを考えるとおそらくですが自動調節で1800nits前後になるのかなと思います。

実際に屋外で比較してみると雲が多い日でしたが僅かにiPhone Airの方が明るい印象でした。また屋内で比較してみてもiPhone Airの方が僅かに明るい程度で明確な差はないです。

何よりiPhone 17シリーズと比較してiPhone Airは中途半端に制限されなかったのが良かったと思います。可変式120Hz表示に対応していることに加えピーク輝度が3000nitsと十分なスペックだと思います。

耐久性は大丈夫なのか。

ちょっと気になる部分としてiPhone Airは最新となるCeramic Shield 2を採用しています。ちなみにGalaxy S25 Edgeは本体を薄型化するにあたってディスプレイ自体の薄型化も必要でした。

そのためGorilla Glass Victus 2ではなくGorilla Glass Ceramic 2を採用しています。セラミックと聞くと強そうに感じますがCorningによるとGorilla Glass Victus 2より耐久性が劣るとしているのでiPhone Airは他のシリーズと全く同じものを採用しているのか気になるところです。

仮に薄くなっていることがあればCeramic Shield 2でも耐久性が劣る可能性があります。少なくともディスプレイ全体で見れば従来のiPhoneと同じく十分に見やすいディスプレイです。

基礎スペックを確認。

次に基礎スペックになりますがiPhone Airは最新となるiOS26を標準搭載しています。一方でAppleはアップデートサポート期間を明らかにしていませんがEUの規則を考えると最低でも5年なのかなと思います。

とはいえ最大7年のアップデートサポートに対応しているGalaxy S25 Edgeの方が長い可能性があります。

通信関連を比較。

そして通信関連を確認するとiPhone Airは独自5GモデムとなるC1Xを採用しているのが気になるところです。少なくともiPhone 16eの時は燃費の悪さが目立ったので今回はどこまで改善されているのか気になります。

一方でiPhone Airは販売地域関係なくeSIM専用モデルしかありませんがGalaxy S25 Edgeは物理SIMにも対応しており手持ちの香港版であれば物理SIMが2枚入るので汎用性が全然違います。

AIには大きな差。

またApple intelligenceが標準搭載された状態で発売されたのは今世代が初めてだと思います。とはいえAIに関してApple intelligenceは大幅に遅れている印象でSamsungはGoogleと共同開発していることをからも現状でみれば数年分の差が生まれている可能性があります。

例えばかこって検索はAndroid限定となっていますがApple intelligenceの場合はなぜかカメラ縛りがある類似機能を搭載している感じでかこって検索に慣れていると汎用性は低いです。

そもそもユーザーがどの程度のAIを求めているのか不明ですがAI重視ならGalaxy S25 Edgeを選んだ方がいいです。

容量構成を確認。

そして容量構成に関してiPhoneはApple intelligenceのためかRAMを一気に引き上げたのかもしれません。ただOSが異なることからバックグラウンドにおけるアプリの動作も違うため単純な比較は無理です。

とはいえ少ない容量でも快適に動作していたことを考えると同じ容量ならiOSの方が強いと思います。そしてストレージオプションに関してiPhone Airは1TBモデルまでがあるのはだいぶ強気です。

次に発熱と持続性を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。

発熱とパフォーマンスの持続性を確認。

ちなみに計測方法が違うと言われており単純にスコアを比較することに意味がないとの話です。ただiPhoneのスコアを3割増しにするとAndroidの計測結果と同じ感じになるとも言われています。

そうなるとiPhone Airは260万点前後になるのでスコアでみればほとんど一緒という感じです。また計測終了ごとに外部温度を計測したところGalaxy S25 Edgeは39.2/41.0/40.3度でiPhone Airは35.6/36.3/35.1度と開封初日に関わらず発熱は控えめの印象を受けます。

初期設定の時は不安を感じるくらいの発熱がありましたがそれ以降はだいぶ落ち着いている印象を受けます。

次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。ぱっと見の計測方法は一緒に見えますがトップスコアでみるとiPhone Airは約半分です。

一方で安定率が90%超えに対してGalaxy S25 Edgeは50%なので決して安定していないです。また計測方法が一緒と言われているGeekBench 6でパフォーマンスを計測してみました。

シングルコアで見ればiPhone Airですがマルチコアで見ればGalaxy S25 Edgeが僅かに上です。何より今回計測した感じだとGalaxy S25 Edgeの方が圧倒的に発熱しやすい印象を受けます。

ちなみにGalaxy S25 Edgeは背面が熱くなるのに対してiPhone Airはサイドフレームが熱くなります。

バッテリー関連を確認。

そしてバッテリー関連に関してiPhone Airは内部スペースを確保するためにSIMスロットを廃止しています。さらにシングルレンズカメラ構成を採用したのにバッテリー容量はGalaxy S25 Edgeの方が多いです。

単純に考えればGalaxy S25 Edgeの方がよりセル密度が高いバッテリーを搭載しています。そして電池持ちに関しては今後様子見をする必要がありますがバッテリー容量の割には悪くないです。

そもそも期待値がかなり低い状態で買っていることもあるため想定以上に良いという感じです。

次に充電速度に関してGalaxy S25 Edgeは充電開始30分で59%でフル充電に要した時間は64分です。ちなみにiPhone Airは20W以上の電源アダプターだと充電開始30分で最大50%との話です。

単純に考えるとGalaxy S25 Edgeの方がバッテリー容量が多くても充電速度が速い可能性もあります。一方でGalaxy S25 Edgeは本体にマグネットを内蔵してないためQi2 Ready対応扱いです。

ただiPhone AirはQi2に正規対応しておりケースなしでマグネット対応が使えるのはデカいと思います。それこそ薄型化に特化している機種だからこそケースなしで使いたいというニーズがあるかもしれません。

その中でQi2に正規対応していないのは地味にデメリットになってくるのかなと思います。

その他を確認。

そして生体認証に関してiPhone Airは3D顔認証となるFace IDに対応しているのがメリットだと思います。一方で汎用性は指紋認証もあるGalaxy S25 Edgeだと思いますがセキュリティは劣っています。

次にスピーカーについてiPhone Airはモノラルスピーカーで本体上部に搭載しています。とりあえず音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。iPhone Airはモノラルなので音の広がりは全くない感じで音量も決して大きいと言えないです。

ただ想定していたより音はまとまっている印象でGalaxy S25 Edgeより安定しています。Galaxy S25 Edgeは高音部分のバランスが悪いですがiPhone Airにはそれがないです。

カメラを確認。

次にカメラですがiPhone Airは48MPのシングルレンズカメラ構成となっており寂しいです。センサーの詳細を確認出来ませんがiPhone 16eと同じであれば1/2.5インチ程度でiPhone 16と同じであれば1/1.56インチ前後とGalaxy S25 EdgeのHP2に及ばずです。

またiPhone Airは超広角がないためマクロ撮影に加えシネマティックモードなども非対応です。¥動画性能はiPhoneというイメージだからこそ動画性能が削られているのは地味に痛いです。

何よりポートレートモードなどもなくF値を変えることでボケ感を調整できる程度でとりあえず写真とのサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

広角で撮影。

今回のサンプルはGalaxy S25 Edge/iPhone Airの順番になっているので予めご了承下さい。

接写してみましたが想定していたよりはボケ感が出る感じです。

望遠で撮影。

まずは2倍で撮影してみました。

次にGalaxy S25 Edgeはインナーズームとなる4倍で撮影してみました。

そして6倍で撮影してみました。

最後に両機種とも最大となる10倍で撮影してみましたがGalaxy S25 Edgeの方が圧倒的に安定しています。

ズームで接写。

2倍で撮影してみましたが、iPhone Airもズームを使えばそれなりに寄れます。

2倍程度であればノイズにそこまでの差がないように感じます。

次に4倍で撮影してみました。

インナーズームとデジタルズームの違いもあり正直比較になっていないです。何よりiPhone Airに関してカメラは「撮れれば十分」と考えている人におすすめかなと思います。

アクセサリーを確認。

最後にアクセサリーですが本体の購入に合わせて購入したのが純正のバンパーケースです。

出来るだけ本体を軽くしたままにするのはバンパーケースとの相性が一番いいかなと思います。

装着するために分解する必要もなく単純に本体を斜めにした状態で装着するだけとシンプルです。

ちなみにケース単体での重さを計測してみると12gとかなり軽い部類になるのかなと思います。

次にガラスフィルム+本体+ケースで重さを計測してみると188なので全然重くないです。

あくまでも主観ですがAppleの純正アクセサリーであることを考えると安っぽい感じです。

これだったら取り外しが面倒になってもバンパーをアルミにした方が良かったと思います。

PITAKA MagSafe Case

そして2つ目としてはPITAKAのMagsafe対応ケースで個人的には安心/安全のケースです。今回購入したのはサンセットですがムーンライズとブラックの合計3色展開となっています。

航空宇宙で採用されているアラミド繊維のケースで特徴としては薄くて軽いことです。

ちなみにケース単体で重さを計測してみると19gで背面もしっかり保護してくれてこの重さなので十分です。

次にガラスフィルム+本体+ケースで重さを計測してみると194gで200g以下は嬉しいところです。

またケース自体にマグネットも内蔵しているためMagSafeもしっかり使えるのは嬉しいところです。

耐落下衝撃性に優れているとは言えませんが擦り傷や引っ掻き傷などからは守ってくれます。

またケース自体が薄いからこそ本体の取り回しにほとんど影響が出ないのが嬉しいところです。

まとめ。

今回はiPhone Airを購入したので開封しつつGalaxy S25 Edgeと比較してみました。残念なことに国内でGalaxy S25 Edgeが発売されていないのでアメリカの価格を参考にするとiPhone Airが$999に対してGalaxy S25 Edgeが$1099と地味にGalaxyの方が高いです。

一方でGalaxy S25 Edgeの方が本体の厚みがあるとはいえスペックのバランスがまだマシです。iPhone Airに関しては薄さを優先するためにスペックをかなり妥協しないといけない感じです。

あくまでも今回比較した感じだとiPhone Airの方がユーザーを選ぶのかなと思います。

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