Xperia 10Ⅶでも指摘。なぜSonyはDimensityを採用しないのか

先日正式発表されたXperia 10ⅦはSnapdragon 6 Gen 3を搭載したことからもがっかりしたとの声もあります。ただせめてSnapdragon 6 Gen 4を搭載してほしかったとの声もありますが、そこまで変わるのか疑問にも感じてしまいます。

今回はYouTubeにおいてXperiaはなぜDimensityを搭載しないのかとコメントを頂いたので簡単にまとめたいと思います。

契約とISP

今回YouTubeにおいて以下のようなコメントがありました。

SOCをディメンシティーで出さないね なんかこだわりがあってだろうか? これってミドルレンジなのか てっきりエントリーで値段だけミドル帯だと思ってた

Sonyが明らかにしたわけではないので推測に過ぎませんが、一つ目としては「契約」の問題があるのかもしれません。SonyはQualcommと複数年の契約を結んだことを明らかにしており、基本契約はフラッグシップモデルのみが縛られていると思いますが、Sonyとしても今後付き合いを継続するためにQualcommからSoCを供給してもらっているのかなと思います。

そして2つ目としてはISPでSonyは以前よりQualcommと共同でISPに開発を進めていることを明らかにしています。つまりDimensityを採用するとなった場合、Soynはカメラソフトのアルゴリズム含めて見直す必要があるので時間とコストが増す可能性があります。

コストが安くなるとは限らない。

リークするSoCのコストをみるとフラッグシップモデル向けでは基本DimensityよりSnapdragonの方が高いです。ただこれは一般的なコストと言われており、メーカーによっては発注量から安くなることもあれば高くなる可能性もあるかもしれません。

このことを考えるとSoC自体の一般的なコストで比較すればDimensityの方が安い可能性がありますが、発注数やその後最適化にかかるコストなどを考えると必ずしも安くなるとは限らないのかもしれません。

ましてミドル向けのSoC同士で比較した場合に圧倒的なコスト差があるとも限りません。さらにSonyはMediaTekと過去にほとんど取引をしていないのであればいい条件で発注できるとも思いません。

そしてSoCのコストが安くなった=本体価格が安くなるとも限らないと思っています。何よりSony自身がXperiaの開発や製造を徹底的に効率化している中で、Snapdragonを継続採用しているということは、結果的にSnapdragonを採用した方が合理的と判断している可能性が高いのかなと思います。

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