ゲーム性能の低さからも叩かれまくっている印象を受けるGoogle Tensor G5ですが、AI以外の部分でみるとカメラソフトの進化にも大きく貢献しています。特にGoogle Tensor G5では初めてGoogleの独自ISPを搭載したことで大きな一歩となっています。
今回Android AuthorityがGoogle Pixel 10 Pro XLのカメラソフトに言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
ホワイトバランスの調整に違い。
今回の情報によると、スマホで生き生きとした写真を撮ることを諦めかけていたとしており、特にカラフルな照明がある環境や屋内で撮った写真はPixelに限らず結果は退屈であったことを指摘しています。
ただPixel 10 Pro XLでホワイトバランスの調整がより最適化されていることに気づいたと指摘。
Pixel 9 Pro XLが男の顔を照らす暖かいスポットライトに何をしたか見てください。「当たり障りのない」、「生気のない」、「洗い流された」などの言葉を使うとき、これは完璧な例です。Pixel 9は、写真全体に単一のホワイトバランスを適用しようと努力しすぎて、現実にはないトーンを強制します。比較すると、Pixel 10 Pro XLはシーンを理解していました。 群衆の冷たい青から取り除かず、暖かいスポットライト効果を輝かせました。
かなり細かい部分ではありますが、比較するとその差は一目瞭然で、Pixel 9シリーズまではホワイトバランスを過剰に補正した上で、画像全体に均一さを求めるからこそ退屈だったのがPixel 10シリーズでは改善されていることが判明したとしています。
もっと早く修正してほしかった。
一方で同サイトは以下のようにコメントしています。
今年のGoogleのハードウェアセンサーには本質的に違いはありません。そのため、Pixel 9 Pro XL、8 Pro、7 Proではすべて可能でした…なぜその時にできなかったのですか?なぜ私たちは、Pixelカメラをこれほど長い間素晴らしいものにしたものを失わなければならなかったのですか?そして、できるだけ早くそれを修正するためのソフトウェアアップデートをお願いできますか?
より現実寄りの色味で撮れるようになったのはアルゴリズムの変更だけで可能なのか不明なので何ともです。もしかしたらGoogle Tensor G5で独自ISPを搭載したからこそ、ようやくGoogleが表現したい写真を撮れるようになったのかもしれません。
何より夜の公園で撮影するだけでもPixel 10シリーズの方が明らかに改善していることを確認することが出来ます。それだけGoogleにとってGoogle Tensor G5を搭載できたのは大きかったのかなと思います。
一部海外サイトは「魔法を失った」とも評価していますが、個人的にはGoogle Tensorに変更されたばかりに感じた過剰補正よりはかなり良くなったのかなと思っています。