Sonyの公式サイトをみる限りXperiaの品質管理をかなりアピールしている印象を受けます。それだけXperia 1Ⅶで発生した文鎮化問題はSonyにとって深刻なダメージを受けたと判断することができます。
今回SonyがXperia 1Ⅶの製造プロセスにおける変更点について言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
製造プロセスにおける変更点。
先日にSonyはXperia 1Ⅶに文鎮化問題が発生した理由として製造プロセスにおける温度や湿度管理に問題があったことを明らかにしています。その上で今回Sonyが以下のようにコメントしています。
Xperia 1 VIIは中国のパートナー工場で製造されており、製造工場に関係なく、サプライチェーンの最適化を含むプロセスを常に変更し、最適化しています。しかし、私たちが変更したプロセスの1つに欠陥がありました。したがって、工場の変化ではなく、製造プロセス自体に変化があったと考えており、それが問題でした。
コンポーネントをボードに取り付ける過程で温度と湿度を管理してきましたが、今回はボード取り付けプロセス全体に管理基準が適切ではありませんでした。そのため、湿度が低いときに発生する静電気などの要因を考慮して、管理システムを強化しました。
今回のSonyのコメントをみる限り、Sonyに過失があったという感じに見えサプライヤー側に原因がないのであれば今回の文鎮化問題で発生した損失はかなり大きいのかもしれません。
とはいっても今回のコメントだけで判断しきれません。
モバイル部門は今後も継続に。
また今後のモバイル部門に関して以下のようにコメントしています。
私たちはこの問題を非常に真剣に受け止めています。しかし、通信技術はスマートフォンだけでなく、ソニー全体にとって重要な技術であると考えており、今後もスマートフォン事業に取り組みたいと考えています。
何より今回の情報からもSonyが文鎮化問題の原因がしっかり特定できているのが一番の安心なのかなと思います。一方で文鎮化問題で発生した損益は勉強代金としてみればかなり高いかもしれません。