GooglePixel 10シリーズが搭載しているGoogle Tensor G5は同社にとって初のTSMC製となっており、さらに3nmプロセスノードの採用に新しいパッケージング方法の採用と「効率性」が大幅に改善している可能性があります。
そのためかGoogleによるとCPUのパフォーマンスは34%改善した上に、TPUに関しては60%も改善したことを明らかにしています。今回Android AuthorityがGoogle Pixel 10シリーズのGPUに言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
長く使う上ではデメリットに。
Google Tensor G5では従来のARMから「Imagination DXT-48-1536 GPU」に刷新されると予測されていました。そしてこのGPUの分かりやすい特徴としてはレイトレーシングとGPUの仮想化にハード的に対応していることです。
ただ残念なことに今回の情報によると「レイトレーシング」には非対応であることが判明したとしています。
ハードウェアベースのグラフィカルアクセラレーションのためのGPU仮想化サポートを提供すると思われます。これは、仮想マシンでLinux、Windows、またはその他のプラットフォームを実行するための恩恵となる可能性があります。ただし、Tensor G5自体がこの機能をサポートするかどうかはわかりません。
少なくとも直近の情報をみるとGPUドライバーが最新となってことなりからもGPUのパフォーマンスはPixel 9より低いともいわれています。とはいえ今後アップデートで改善される可能性がありますが、GPUの貧弱さは今後長く使う上でデメリットになることを指摘しています。
設定を下げても現時点では問題ではないかもしれませんが、数年後に要求の厳しいゲームをプレイしたい場合は、良い兆候ではありません。携帯電話でWar Thunderを中または高設定でプレイできない場合、2027の大ヒットコンソールポートはおそらくうまく動作しません。
またゲームタイトルの一部はそもそもGoogle Tensor自体をサポートしていないということもあります。
原神も満足に動かない?
また大ヒットタイトルである「原神」に関しても以下のようにコメントしています。
実際、Genshin Impactのシステム要件ページでは、「PowerVRグラフィックス(sic)に問題がある可能性がある」と具体的に記載されています。この要件は、少なくとも特定の開発者の最適化がなければ、Pixel 10でこのゲームをプレイできないことを強く示唆しています。
少なくとも開発者側の最適化が必要になり、Pixel 10シリーズの発売直後にいくつかのタイトルで問題が発生したとしても不思議ではないと指摘しています。
Pixel 10がPixel 9よりも強力なグラフィックスを持っているとしても、あまり人気の低いGPUメーカーに切り替えると、互換性の問題が発生する可能性があります。
何より現時点だとPixel 10シリーズで心配すべきなのはベンチマークスコアの低さではなく、ゲームの最適化なのかもしれません。まだまだGoogle Tensor G5の実力が分からないですが、少なくとも今まで以上にゲームを切り離して考えている可能性も十分に考えられます。