Pixel 10 Pro Foldはあれに対応。そろそろ折畳式機種はありなのか

毎年6月から8月頃にかけて折畳式機種が発表されることが多く今年も新製品ラッシュになっています。一方で国内でみると現時点での情報ではSamsungかGoogleの2択になるのかなと思います。

今回はGoogle Pixel 10 Pro Foldなど折畳式機種がそろそろ買うのはありなのか主観的にまとめたいと思います。

コスパ目的の人は向かない。

昨年の8月にPixel 9シリーズが発売されてからも他社含めて様々な機種を購入してきました。ここ1年色々な機種を使ってきた中でSIMカードが入っている時間が一番長かったのはPixel 9 Pro Foldとなっており自分の中ではかなりお気に入りだったことを改めて実感します。

なので今回はPixel 9 Pro Foldを約1年使ってきたことに加えPixel 10 Pro Foldのリークと合わせて折畳式機種がおすすめ機種になってきたのか主観的にまとめていきたいと思います。

まず最初に結論を言ってしまうとおすすめか/おすすめじゃないかの2択ならおすすめじゃないです。正直価格やスペックで選ぶようなカテゴリーの製品ではなく明確な目的がないと正直無駄が多いです。

なのでスマホ選びをする際にコスパが最優先となっている人は全くおすすめ出来ない感じです。これは折畳式機種の価格が例え5万円になったとしてもコスパ優先で考える人には向かないと思います。

耐久性はだいぶ改善。

そして折畳式機種を購入する上でネックに感じる部分の一つ目としては本体の耐久性かなと思います。あくまでも自分の使い方だとディスプレイやヒンジの故障に遭遇したことは今まで一度もないです。

よく折畳式機種のメインディスプレイは爪をたてると傷がつくと言われていますがいちゃもんだと思います。ストレートタイプのスマホと比較すれば耐久性が劣ることに違いはないですが乱暴に扱わない限りそう簡単に傷がつくと思っておらず正直意図的にやらない限りはそこまで心配する必要はないと思います。

またヒンジに関しては本体の堅牢性を維持する上でもかなり重要なためコストをかけているメーカーがほとんどという印象でそれこそストレートタイプのスマホより耐久性が上の可能性もあります。

もちろん故障しないと断言は出来ませんが黎明期と比較すれば開閉による破損の確率はかなり減ったと思います。

また直近の情報によるとPixel 10 Pro Foldは折畳式機種として初めてIP68に対応する可能性があります。現状だと多くの折畳式機種はIPX8に対応しているため防水性能はあっても防塵性能は全くないです。

その中でPixel 10 Pro Foldは防塵性能をMAXまでに強化してくることを考えるとすごいです。ストレートタイプのスマホと比較すれば折畳式機種の方が故障するリスクが高いかなと思います。

だからこそ保証を上手く利用するべきであってあとはGoogleにしろSamsungにしろユーザーがもっともメンテナンスをしやすい環境を構築するのが大きな課題なのかなと思っています。

メインディスプレイに装着されている保護レイヤーはユーザー自身で交換するのはNGとなっています。少なくともユーザー自身で張り替えた場合は保証対象外になると思っていた方がいいと思います。

だからといって簡単にその辺で気軽に交換できる環境がないので保護レイヤーも従来のスクリーンプロテクターと同様にユーザー自身で交換できるようにするだけでも印象が変わります。

まだまだ課題があるとはいえ耐久性はそこまで心配するレベルではなくなってきたのかなと思います。

電池持ちがもっと頑張って欲しい。

次に2つ目として基礎的なスペックの部分で最も気になるのが電池持ちかなと思います。ブック型の折畳式機種のメインディスプレイはストレートタイプの大型モデルの約2倍の大きさです。

そのため消費電力が増えるのは当たり前で単純に同じバッテリー容量であれば電池持ちは悪くなります。また筐体が大きい分大容量バッテリーを搭載できるのかと言えば本体が薄いので難しいところです。

なのでメーカーは内部スペースを最適化して出来るだけバッテリー容量を増やそうとしていますが薄型化/軽量化がトレンドになっていることからもバッテリーの進化に依存している感じになります。

自分は屋内で使う場合はメインディスプレイを使うことがほとんどで1日のほとんどはメインです。そのためか最近のフラッグシップモデルを触った後にPixel 9 Pro Foldを触ると電池持ちは悪いと実感します。

海外サイトを参考にするとブック型の折畳式機種の中で最も優秀なのはvivo X Fold 3 Proです。執筆時点でテスト結果が公開されていないvivo X Fold 5が唯一上回る可能性があるのかなと思います。

ただvivo X Fold 3 Proでさえもスコアで見ればPixel 9シリーズよりちょい優秀な感じです。一部フラッグシップモデルのスコアは16時間を超えており今や15時間前後が当たり前という感じです。

その中で13時間半程度しかないので電池持ちは今後とも頑張ってほしいかなと思います。自分の使い方だと寝る前の電池残量が50%前後なので1日は持ちますがカメラを使う時間や動画をみる時間が増えると電池持ちはちょっと不安でマップアプリを使うとかなり心許ない感じです。

バッテリー容量とSoCで電池持ちを判断できるわけではありませんがバッテリー容量は意識すべきだと思います。特にGalaxy Z Fold Special Editionは筐体サイズに対してバッテリー容量が少ないので電池持ちもここ最近で使った折畳式機種の中では圧倒的に悪いので最低でも5000mAh程度は欲しいところです。

本体の厚みが増した。

ちなみにPixel 10 Pro Foldは現行モデル対比で開いた時の厚みが0.2mmの増加と他社と真逆です。現行モデルは本体を閉じた時の厚みが10.5mmに対してPixel 10 Pro Foldは現時点で不明です。

ただ現行モデルは開いた時の厚みが5.1mmなので2倍にした場合に10.2mmでギャップは0.3mmです。仮にギャップが一緒であると仮定した場合はPixel 10 Pro Foldは10.9mmとほぼ11mmになります。

なぜ本体の厚みが増したのか不明ですがGoogleの方向性を考えるとバッテリー容量を増加させた可能性もあります。¥またGoogle Tensor G5の電力効率の改善も合わせれば電池持ちが地味に改善されることに期待したくなります。

現行モデルのスコアが11時間54分なのでせめて13時間を超えてくれるならまだ我慢できる感じかもしれません。

アプリの最適化はあまり期待出来ず。

そして3つ目としてはアプリの最適化で個人的にはもうあまり期待していないのが現状です。最適化を進めているアプリと進めていないアプリの差がはっきりしており今後もっと差が広がると思います。

そもそも折畳式機種はフリップ型と合わせて市場シェアが2%もないので圧倒的少数という感じです。また中華系を中心にメインディスプレイのアスペクト比は正方形に近い感じになっています。

マルチタスクで使う場合は別ですが一つのアプリを開く時はなかなか最適化しにくいと思います。アプリの最適化という部分では16:9に近づく三つ折りタイプの折畳式機種の方が相性がいいです。

なので過度に期待しても仕方ないと思っていますが個人的に重要視してほしいのがフレックスモードです。

フレックスモードは重要。

本体を半おりの状態にした時に画面が上下に分割させるモードですがYouTubeなど一部アプリは最適化されているとはいえ多くのアプリは非対応なのでSamsungのようにオプションが欲しいところです。

Galaxyやvivoはオプションを用意していますがGoogleに関してはAndroid16でも非対応です。例えば同じ動画アプリでもYouTubeは画面が分割されるのにAmazon Prime Videoは非対応です。

結局フレックスモードに対応していないと特に動画系はスタンドがないと厳しい感じになります。現時点でPixel 10 Pro Foldで対応するか不明ですがもうちょっと頑張ってほしいところです。

インカメラの搭載位置。

またPixel Foldシリーズは問題がないですがメインディスプレイのインカメラの搭載位置も重要かなと思っています。出来ればディスプレイ端に搭載されているのが望ましくインカメラのせいでコンテンツの表示が崩れないことを気にするべきでGalaxy Z Fold Special EditionはKindleですら崩れます。

機種によってはパンチ部分に被らないように表示するか被るように表示するかオプションがあります。こればかりは実際に使ってみないと分からない感じでパンチ部分に被って表示できるようにしてもアプリやコンテンツによって下部が多少きれてしまうことがあるのでパンチ部分は地味に重要です。

かなり細かい部分ですが漫画の一部がちょっと切れて表示されるのは嫌だと感じると思います。

折目の目立ちやすやより窪みが重要。

そしてディスプレイの折目ですが正直使ったことがない人ほど折目の目立ちやすさを気にします。実際に使っている時はそこまで気になるという感じではなくそれより意識して欲しいのは折目部分の手触りで長期間使えば使うほど折目部分が徐々に深くなるので凹んでいる感じになっていきます。

自分は音ゲーやアクションゲームなどをやらないので問題がないですがゲームによっては折目が干渉して上手く反応しなかったということがあると思うのでよくやるゲーム次第では注意が必要です。

まとめ。

マルチタスク機能は便利で一度慣れてしまうとストレートタイプは視認性が悪いと思うこともあります。タブレットがポケットに入ると考えるのが分かりやすいと思っており自分はめちゃくちゃ好きです。

下半期には多数の折畳式機種が登場すると思うので最新機種をしっかり試していきたいところです。

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