発売直後から一部個体で発生しているXperia 1Ⅶの文鎮化問題ですが、Sonyによると製造不良により予期せぬタイミングで内部基盤が故障するとの話。その結果文鎮化する流れになります。
一方でXperia 1Ⅶからは製造を中国企業に委託しており、端的にみればサプライヤーの変更が分かりやすい原因ともいえます。今回YouTubeにおいてXperia 1Ⅶの文鎮化問題について中国嫌いの極みみたいなコメントを頂いたので簡単にまとめたいと思います。
中国嫌いもここまでくると。
今回YouTubeで以下のようなコメントを頂きました。
中国が潰したい日本メーカーのためにいいものを納品してくれるとでもソニーのお偉方は思っていたのかね?
例えば中国とアメリカは犬猿の仲という印象ですが、それでもAppleの製品の多くは中国で製造されています。中国から見れば憎きアメリカにダメージを与えたいならAppleの中国での製造を禁止すればいいと思います。
ただ現時点で中国は禁止にしておらず、相互関税の影響がありながらもAppleは中国での製造を継続しています。少なくともAppleからすれば中国で製造するメリットは「製造品質」を担保できること。
一方で中国のメリットとしては中国でApple製品が製造されることでFoxconnの莫大な利益が発生するため、中国政府への納税額も増える。なので政治的には対立していても結局はビジネスの側面が優先されると判断することが出来ます。
このことを考えると中国企業が日本メーカーを陥れるために、わざわざ受注して不良品を製造するとは思えないです。Sonyの契約次第ですが、今回の文鎮化問題は製造不良のため、交換機などのコストはサプライヤーが負担する可能性があります。
また製造不良を出したことで、このサプライヤーの業界における評判が下がった可能性があり、次の仕事獲得が難しくなった可能性もあります。共倒れを考えているならまだしも、今回のコメントは的外れに感じます。
モバイル市場では相手にもならない。
またXperiaが中華メーカーにとって驚異であればサプライヤー経由で潰しにくることがあると仮定したとしても、中華メーカーの相手にすらなれないです。少なくとも中華メーカーからすればXperiaは相手にするような存在ではないのかなと思っちゃいます。
かなり前までは中国製といえば「安かろう悪かろう」というイメージが強かったですが、今はそんなことはありません。莫大な開発費をかけて最新機種を開発しており大量生産しています。
少なくとも「製造」という部分では国内で製造するよりも中国企業に委託した方がよほど環境が充実している可能性があります。何より今回の不具合で中国嫌いが加速した可能性が高い一方で、Sonyはコストカットよりタイでの自社製造に拘ってほしかったかなと思います。