8月21日に正式発表予定となっているPixel 10シリーズですがすでに公式プレス画像がリークしています。その結果カラバリは全て確認することが可能で今年のメインカラーは青なのかなと思います。
何よりカラバリが変更されるだけでも雰囲気が大きく変わりやはり新色が気になるところです。今回9To5GoogleがGoogle Pixel 10シリーズの本体サイズに言及しているので簡単にまとめたいと思います。
本体サイズが判明。
すでにCADを元に作成されたレンダリング画像に公式プレス画像がリークしているのでデザインの全体を確認することが出来ますが日常的に使うからこそ取り回しは重要になってくると思います。
レンダリング画像がリークした時点で筐体サイズの一部情報は判明していましたが今回新たに判明しました。
Pixel 10の本体サイズ。
まずPixel 10から確認すると前モデル対比で縦横は一緒ですが本体の厚みが0.1mm増加です。
サイズ | 縦x横 | 厚み | 重さ |
Pixel 9 | 152.8 x 72mm | 8.5mm | 198g |
Pixel 10 | 152.8 x 72mm | 8.6mm | 204g |
また噂通りであればカメラ部分も大型化しているとの予測なのでPixel 10のケースをPixel 9に装着することはおそらく可能ですがPixel 9のケースをPixel 10に装着することは無理なのかなと思います。
実際に持った時のサイズ感は一緒に感じると思いますが僅かに大型化している可能性が高いです。一方で気になる部分としてはカメラセンサーが増えて本体の厚みが増しているので仕方ないのかもしれませんが6gも増しており無印でありながらも200gオーバーとかなり重めです。
Pixel 10 Proの本体サイズ。
そして次にPixel 10 Proを確認するとPixel 9 Pro対比で本体の縦横は一緒ですが本体の厚みが0.1mm増しているとPixel 9からPixel 10と同じ傾向の変化を遂げていることを確認することが出来ます。
サイズ | 縦x横 | 厚み | 重さ |
Pixel 9 | 152.8 x 72mm | 8.5mm | 198g |
Pixel 10 | 152.8 x 72mm | 8.6mm | 204g |
Pixel 9 Pro | 152.8 x 72mm | 8.5mm | 199g |
Pixel 10 Pro | 152.8 x 72mm | 8.6mm | 207g |
あくまでも縦横だけでみればPixel 9にPixel 9 ProにPixel 10にPixel 10 Proと一緒です。またPixel 10 Proに関しても現行モデル対比で6g重くなっており200gオーバーなのはつらいかなと思います。
数年前のiPhoneのProモデルと一緒でこのサイズ感だからこそスペック以上に重く感じるかもしれません。Pixel 10 Proは現行モデル対比でセンサーの変更はないと言われていますがPixel 10以上の8gも増えているのはちょっと気になるところで何か地味に重くなるような変更があるのか気になるところです。
Pixel 10 Pro XLの本体サイズ。
次にPixel 10 Pro XLを比較すると現行モデル対比で筐体サイズは全く一緒となっています。
サイズ | 縦x横 | 厚み | 重さ |
Pixel 9 Pro XL | 162.8 x 76.6mm | 8.5mm | 221g |
Pixel 10 Pro XL | 162.8 x 76.6mm | 8.5mm | 232g |
ただ気になるのが重さで230gオーバーとなると手の大きさもそうですが重さもユーザーを選ぶかなと思います。バカみたくカメラ部分がデカい中華系のUltraモデルでさえ230g以下に抑えている感じです。
数年前でみればストレートタイプで230gを超えているのはGalaxyとiPhoneの最上位くらいでした。何より232gになるとトップクラスに重いことに違いはなく自分の手首の状態だとギリギリかもしれません。
筐体サイズが一緒だからこそ11gも増えているのは気になるところで他社とは逆の流れです。
Pixel 10 Pro Foldの本体サイズ。
そしてPixel 10 Pro Foldの本体を閉じた状態でみると縦幅は一緒ですが横幅はスリム化されています。
サイズ | 縦x横 | 厚み | 重さ |
Pixel 9 Pro Fold(閉) | 155.2 x 77.1mm | 10.5mm | 257g |
Pixel 10 Pro Fold(閉) |
155.2 x 76.3mm | 10.8mm | 258g |
横幅がこれだけスリム化されていると持った時の印象はかなり違う可能性があり事前情報だとヒンジ構造の改善でサブディスプレイが大型化したとの予測でしたが横幅自体もスリム化とまさに朗報です。
そして閉じた時の厚みは0.3mm増していますがレンダリング画像だと開いた時の厚みは0.2mm増しているとの予測だったので最低でも0.4mmは増すかなと思っていましたが違いました。
また確実に重くなると思っていましたが現行モデル対比で1gしか増えていないのがすごいです。もちろん他社と比較すれば分厚くて重いことに違いはないですが現行モデル対比でみれば取り回しは改善している可能性がありほぼ維持されたのは多くのユーザーにとって嬉しいと思います。
本体の厚みが増した要因。
ライバルであるSamsungでみると薄型化/軽量化している印象を受けGalaxy S26シリーズではフラッグシップとしては驚異的な薄さを実現している可能性がある中でGoogleは逆の動きです。
一方で取り回しが僅かに悪化したとしても厚みが増して重くなった理由に納得ができれば問題ないのかなと思います。もちろんカメラフレームの僅かな大型化など他にも要因があると思いますが理由はおそらく2つあります。
バッテリー容量の増加。
一つ目としてはバッテリー容量の増加でバッテリーサイズ自体が僅かに大型化した可能性があります。おそらくですが中華系のようにシリコンカーボンバッテリーを搭載している可能性は低いです。
なのでバッテリー密度も上がっているけどバッテリーサイズも僅かに増しているのかなと思います。
サイズ | 重さ | バッテリー容量 |
Pixel 9 | 198g | 4700 mAh |
Pixel 10 | 204g | 4970 mAh |
Pixel 9 Pro | 199g | 4700 mAh |
Pixel 10 Pro | 207g | 4870 mAh |
Pixel 9 Pro XL | 221g | 5060 mAh |
Pixel 10 Pro XL | 232g | 5200 mAh |
Pixel 9 Pro Fold(閉) | 257g | 4650 mAh |
Pixel 10 Pro Fold(閉) |
258g | 5015 mAh |
ただ気になる部分としてPixel 10 ProはPixel 10対比でそこまでバッテリー容量は増えていません。
それでも増量の幅はPixel 10 Proの方がありPixel 10 Pro XLに関してはバッテリー容量が増えたとはいえちょっと重くなりすぎな印象でPixel 10 Pro Foldに関してはヒンジ自体が刷新されたことで大幅に軽量化されたのかバッテリー容量が10%近く増えたのに1gしか変わっていません。
バッテリー容量の増加が実際にどこまで影響しているのか不明ですが厚みが増した要因かもしれません。
Qi2への正規対応。
そして2つ目としてはQi2への正規対応で本体にマグネットを内蔵している可能性があります。先日にWPCがワイヤレス充電規格であるQi2の充電速度が現在の15Wから25Wに強化することを発表しました。
そもそもQi2はWPCがAppleと共同開発した規格でiPhoneの一部機種は最大25Wに対応しています。そのためQi2自体が25Wに強化されてもおかしくない感じでiPhoneと比較すれば一年遅れになるのかなと思います。
またWPCによると今回の充電速度を強化するにあたってGoogleに開発を協力してもらったことを明らかにしました。事前情報通りとも言えますがこうなってくるとPixel 10シリーズがQi2に対応している可能性がより高くなったと思います。
またQi2のややこしい部分としてQi2のロゴを使うには充電プロファイルの認証を受けていることに加え本体にマグネットを内蔵するとこの2つの要件を満たすことで初めて対応機種扱いになります。
直近でみるとGalaxy Z Fold7は折畳式機種として初めてQi2.1に対応した機種との話です。ただ本体にマグネットを内蔵していないのでQi2のロゴを使うことは出来ずマグネットを内蔵しているケースと合わせて使うことでQi2 Ready対応機種になりますが結局ロゴは使えません。
一方でワイヤレス充電で充電速度を強化するにあたって充電効率の最適化はかなり重要になります。ユーザー視点でみればQi2のメリットはマグネット対応アクセサリーが使えることになりますがメーカー視点だとマグネットによって充電器の位置が固定化されるので充電効率が改善します。
このことを考えるとPixel 10シリーズは本体にマグネットを内蔵していてもおかしくないのかなと思います。
開発に協力したのにマグネットの内蔵なしで結果Qi2のロゴが使えなければ微妙なところです。またGoogleはQi2に対応した専用の充電器をPixel Snapというブランドで出す可能性があると予測されています。
ケースありきじゃないと純正の充電器が使えないとなったらちょっと微妙すぎるかなと思います。なのでWPCに協力していたからこそQi2に正規対応していてほしいところで個人的にはかなり期待しています。
ただ本体の重さにばらつきがあるのでPixel 10のみ正規対応していないとかはあるかもしれません。何よりバッテリー容量が増えてQi2に正規対応しているなら取り回しが悪化しても納得できます。
今年は最適化がテーマ。
8月の新製品イベントにおいてGoogleが発表する新製品の共通テーマはおそらく安定性です。先ほどの話と重複しますが他社で見れば薄型化/軽量化を強化している中でGoogleは筐体サイズが僅かに大型化したとしてもバッテリー容量を増やして電池持ちの改善に注力している可能性があります。
またGoogle Tensor G5でTSMC製に移行することでゲームパフォーマンスの改善に期待する人もいると思いますが結果的にそうなったとしてもGoogleとしては効率性の改善を優先するためなのかなと思います。
TSMCと比較すると効率の悪いSamsungのプロセスノードに加えSamsungの製造効率も悪いです。歩留率はだいぶ改善した可能性が高いですが品質検査でギリギリ合格の個体が多いようであればGoogleが期待しているようなパフォーマンスを実現出来ない可能性がありTSMC製に移行した可能性があります。
またリークしているアーキテクチャをみるとトップパフォーマンスを求めていないからこそ最新の超大型コアを他社のように採用せず1世代前の大型コアを1つ搭載している感じです。
高効率コアはおそらくGoogleが期待しているほど効率性が良くないのかGoogle Tensor G4対比で1つカットした分ミドルコアを1つ上げ増やしてクロック数を全体的に上げることで処理性能を底上げした可能性がありGPUに関しても電力効率を優先して刷新したと言われています。
TSMCの3nmプロセスノードにパッケージング技術を採用すればGoogle Tensor G4と中身は全く一緒だとしてもパフォーマンスも電力効率も改善する可能性がありますがTensor G5は箱部分が効率化されて余裕ができた分アーキテクチャを強化してクロック数を上げて性能を担保した可能性があります。
何よりGoogle Tensor G5とバッテリー容量の増加で電池持ちの底上げに期待したいところです。
またPixel Watch 4シリーズに関しても現行モデル対比でバッテリー容量が増加との予測です。ただ本体の厚みが2mm程度増すとも言われているので筐体サイズを考えるとインパクトがあります。
さらに刷新はないと予測されていたSoCもSnapdragon W5+ Gen1に強化されるとの予測です。
Pixel 10シリーズは共通してピーク輝度が3000nitsに強化されるとの予測の中でPixel Watch 4シリーズも同じく3000nitsに対応と安定性がある程度底上げされるからこそ見やすいディスプレイなど他の部分でもユーザビリティを底上げできるという流れにしたのかもしれません。
もちろん安定性の部分は使ってみないと分からない部分でユーザーの使い方次第で変わります。自分にとって電池持ちが良く感じたとしても他の人にとって必ずしも良いと感じるかは別の話です。
また発熱に関してもどんなに最適化が進んだとしても一切発熱を感じないみたいなことはないですただ80%のユーザーがある程度満足できるようにGoogleは仕上げてくるのかなと思います。
まとめ。
今回はPixel 10シリーズの筐体サイズに関する情報が出てきたので簡単にまとめてみました。個人的にはQi2に正規対応かつバッテリー容量増加で電池持ちが改善するなら全然問題ないです。
あとはカメラなど細かい部分でどれだけ改善しているのか気になるところで今から非常に楽しみです。