市場調査結果公開でPixelの成長は鈍化。iPhoneに遠く及ばないことがより顕著に

少なくともアメリカにおいてGoogleは堅調にシェアを拡大していると言われていますが、通年でみると1000万台という大台を突破してから停滞している印象を受けます。

今回9To5Googleが2025年第2四半期/アメリカ市場におけるPixelのシェアに言及しているので簡単にまとめたいと思います。

上位と圧倒的な差。

今回市場調査会社であるCanalysが2025年第2四半期/アメリカ市場/メーカー別シェアを公開していることが判明したとしています。まず上記の画像からもシェアは4位と繰り上がりましたがシェア率は3%と近年よくもほとんど変わっていない印象を受けます。

Googleは前年同期比で出荷台数が10万台近くプラスしての80万台となり成長率でみれば13%となっています。ただ3位のMotorolaは320万台も出荷していることから大きな差があります。

ちなみにGoogleはAndroidのシェアを回復させるためにiPhoneに対抗できるPixelを開発することを目標としていますが、Appleは1330万台も出荷しており、シェア率は49%と圧倒的な差があります。

iPhoneより魅力的な機種にみせることができれば今後Pixelのシェアを拡大することが出来るかもしれませんが、ブランドロイヤリティが非常に高いiPhoneユーザーをPixelに移動させるのはかなり大変だと思います。

だからこそ分かりやすく安売りしてばら撒いているのかもしれません。

米国市場におけるGoogleの成長は有意義ですが、過去のレポートと比較して確実に冷えています。四半期報告書を1年と比較するのは困難ですが、Google Pixelは2023年に米国市場の5%未満を占めると推定されていますが、TCLは遅れをとっていました。

何より今後Pixel 10シリーズを発売することでどこまでシェアを伸ばすことが出来るのか気になるところです。

新規参入が難しい市場。

少なくとも今回の調査結果をみる限り上位3位メーカーでシェアが90%近くになるのでメーカーが新たに参入しにくい状況であることに違いはありません。

米国のスマートフォンベンダーの長期的な戦略を成功させるには、かなりの規模が必要ですが、市場の90%以上は3大ベンダーによって保持されています。これにより、プリペイドキャリアスロットまたは非キャリア主導のチャネル戦略に焦点を当てた残りのベンダーにとって、非常に小さな機会が残ります。

現在、OnePlusとNothingは、直接WebサイトであるBest Buy、Walmart、Amazonに焦点を当てて、キャリアに焦点を当てた非戦略を試みていますが、現在の規模は依然として限られており、野心は他の地域の規模に依存しています。

国内市場においてはAppleが圧倒的な一位であることに違いはないですが、四半期によってはGoogleやXiaomiにSHARPと順位が変動しやすいのはユーザーにとって面白い市場なのかなと思います。

順位変動が激しければそれだけメーカーもプロモーションを積極的に行うようになると思います。

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