年々フラグシップモデルを中心に本体価格の値上がりが続いており最上位モデルは今や20万円を超えてきています。一方でキャリアは割引規制の影響からも以前のようなキャッシュバック込みの安売りは出来ない状態になったこともあるのかメーカーへの縛りが弱くなったように見えます。
その結果直販市場が活性化しておりユーザーの選択肢が増えたのはありがたいところです。今回はREDMMAGIC 10S Proを購入したので開封レビューを主観的にしてみたいと思います。
開封。
先日にメーカーさんからREDMAGIC Astraをご提供して頂き使っていますがかなりのお気に入りとなっています。なので今回自分はゲームをやらないですが初めてゲーミングスマホを購入してみました。
そして開封をしていくと付属品は電源アダプター。
次にUSB-Cケーブル。
説明書にSIMピンとなっています。REDMAGIC Astraは電源アダプターが同梱されていなかったので今回ちょっとびっくりしました。
また専用ケースが同梱されているのも嬉しいところでデザインの特徴である背面をしっかり保護してくれます。
純正アクセサリーを購入。
そして今回本体の購入に合わせて純正ケースも購入してみましたが同梱されているケースと分かりやすく違う部分としてはマグネットを内蔵しているところでユーザビリティが改善します。
ケース自体のデザインは半透明のクリアケースと一緒ですが純正の方が僅かに柔らかい印象です。
また今回ある意味衝動的に購入したこともあり純正フィルムも購入しましたが開封時点でTPUフィルムが標準装着されているので拘りがない限りは別途買う必要はないかなと思います。
何より付属品で最低限のアクセサリーが揃うのは購入したいユーザーにとって分かりやすいです。
デザインを確認。
次にデザインを確認していきたいと思いますが今回購入したのはシルバーでカッコいいです。まず本体上部を確認するとマイクにスピーカーグリルにイヤホンジャックにIRブラスターを搭載しています。
そして本体左側面はアンテナスリットに自分は初めてとなりますが通気口を確認できます。
次に本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンにマジックキーに加え通気口を搭載しています。
ちなみに本体左側面の上下にあるのはショルダートリガーで例えばシューティングゲームで右トリガーに射撃を割り当てれば画面をタップせずとも撃てる上に物理ボタンではなく静電容量式なので物理ボタンと比較してタイムラグが発生しにくいとまさにゲームのために搭載しています。
またマジックキーに関してはカメラの起動/ライトの起動/ボイスレコーダーの起動などゲームスペース以外の割り当ても可能でマジックキーをスライドさせることで起動が可能です。
最後に本体下部を確認するとスピーカーグリルにUSB-CにSIMトレイを搭載しています。サイドフレームはアルミかつマット仕上げで質感が高い上にフラット形状なので分かりやすいです。
またサイドフレームに対してバックパネルやディスプレイの高さが一緒なので一体感があります。
本体背面を確認するとフラット形状に加えガラスとなっていますが耐久性はよく分からずです。ざっくり言えば背面は光沢仕上げのクリアガラスなので角度によって指紋は目立つ印象を受けます。
何よりメカメカしいデザインとなっていることからも好みな人にとっては堪らないデザインです。
Xperia 1Ⅶと比較。
そしてREDMAGIC 10S ProはXperiaユーザーから割と聞く声を実現していると思うので今回はXperia 1Ⅶと比較していきたいと思いますがXperia難民にとっては救世主なのかもしれません。
スペックでみるとそこまで差がない印象を受けますが実際に比較してみると地味に大きさに違いがあります。
横幅はスペックほど差がない印象を受けますがREDMAGIC 10S Proは本体の厚みが8.9mmです。
そのため横幅の差以上に本体の厚みの差からもREDMAGIC 10S Proの方が取り回しが悪いです。また本体の重さも20g近く差があるので実際に持ち比べてみてもXperia 1Ⅶの方がかなり軽いです。
REDMAGIC 10S Proは中華系のUltraと比較して重心が寄っていないせいか良くも悪くもスペック以上に重く感じるのが気になるところでこれはユーザーの好みが出やすい可能性もあります。
そしてカメラを確認するとREDMAGIC 10S Proは垂直型のトリプルレンズカメラを搭載しているように見えますが一番下の部分は冷却ファンでマクロセンサーはビスみたいな扱いになっています。
本体の厚みがあることに加え搭載しているカメラセンサーが大きくないから出来る芸当ですがカメラバンプが全くなく背面はフルフラットになっているからこそかなりすっきり見えるのかなと思います。
取り回しの部分で見ればユーザーを選ぶサイズ感でデザイン全体でみても好みがはっきり出ます。ただよく批判がされやすいカメラバンプなどを綺麗に排除しているからこそ逆にシンプルに見えるのかもしれません。
ディスプレイを確認。
次にディスプレイを確認してきたいと思いますがREDMAGIC 10S Proの画面占有率は95.30%です。もちろんベゼルがスリムなことも大きく貢献していますがUnder Display Cameraを搭載したことでよりスッキリ見えます。
インカメラを搭載していること自体を確認することは出来ますが意識しないと本当に分からないくらいです。一番搭載していると実感するのは顔認証をした時でそれ意外のシーンではほとんど気にならないです。
そもそもバータイプであればパンチホールがあってもそこまでコンテンツの邪魔にならにように配慮されている印象なのでUDCを搭載した最大のメリットはデザイン上すっきり見えることなのかなと思います。
アスペクト比でみるとXperia 1Ⅶの方が幅広ですがREDMAGIC 10S Proの方が幅広に見えます。
またXperia 1Ⅶはデュアルフロントスピーカーを搭載するために上下ベゼルが太めです。そのせいか本体サイズの差に対してディスプレイサイズはかなりの差があるように感じます。
コンテンツの表示を確認。
そしてYouTubeを再生してみるとちょっと想定外な部分として色味がかなり似ている印象です。自分の目だとXperia 1Ⅶの方が僅かに色味が濃く見え映像に臨場感があるのかなと思います。
ただチューニングの系統というべきか色味の方向性は思っていたよりもかなり似ている印象です。
ディスプレイ輝度を確認。
そしてディスプレイの視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度で最大2000nitsとの話です。ちなみにスペック上は全く一緒であるREDMAGIC 10 Proのテスト結果を参考にすると自動調節で1596nitsとなっておりおそらくですが同程度の明るさが出るようにチューニングしている可能性があります。
一方でXperia 1Ⅶは1475nitsとなっており実際に屋内で比較してみるとXperia 1Ⅶの方が明らかに明るいですが屋外で高照度の環境になるとREDMAGIC 10S Proの方が僅かに明るいです。
自動調整が甘いというべきなのか平均値が低いというべきなのか屋内と屋外で印象が全然違います。
その他を確認。
その他REDMAGIC 10S Proは最大144Hzの可変式リフレッシュレートに対応していることに加え最大2592HzのPWM調光に対応していることからも過敏な人にとっては雲泥の差かなと思います。
一方で気になる部分として耐久性でREDMAGIC 10S ProはGorilla Glass Victusを採用しています。なのでXperia 1Ⅶと比較した場合引っ掻き傷などはちょっとつきやすいのかなと思います。
何より筐体サイズ以上の大画面を搭載している印象でコンテンツに没入しやすいデザインです。パンチホールが嫌いな人にとってREDMAGIC 10S Proは貴重な選択肢の一つなのかなと思います。
あとXperiaではすでに廃止されてしまった通知ランプ機能ですがREDMAGIC 10S Proはライトストリップを設定することが可能で背面部分の点滅で通知があるか確認することが出来ます。
フロント部分で確認できないとはいえユーザーが任意でカスタマイズできるのはありがたいと思います。
基礎スペックを確認。
次に基礎スペックを確認していきたいと思いますが両機種ともAndroid15を標準搭載しています。REDMAGIC 10S Proのサポート期間はかなり短いですが今まではメジャーが1回だったみたいです。
そう考えるととりあえず最大3年に対応してくれるようになったのはまだマシかなと思います。
AIはかなりおとなしめ。
そしてAIに関してXperia 1ⅦはXperia intelligenceとして機能に統合しています。そのため何か機能として使うというよりは動画を見たりカメラで写真を撮ったり音楽を聴くときにAIの恩恵を受けることが可能となっておりユーザー自身が何かAIに関する知識は必要はないです。
一方でREDMAGIC 10S ProはAI写真検索/画像編集/リアルタイム翻訳/通話文字起こしと機能としてのはAIはXperia 1Ⅶより充実している印象ですがかこって検索非対応は残念です。
ちなみにGeminiの起動は他の機種だと電源ボタンの長押しが多いですがREDMAGIC 10S Proは電源ボタンを0.5秒長押しで起動となっており体感的には1秒近く長押しという感じです。
またローカライズに関しておサイフケータイに対応しているのは嬉しいところですがB21やN79などdocomoのバンドに最適化されておらずeSIMに非対応などユーザーを選ぶ可能性があると思います。
容量構成を確認。
そして容量構成に関してREDMAGIC 10S ProはRAM24GB/ROM1TBの構成を選ぶことも可能です。ちなみに自分が購入したムーンライトは512GBか1TBの2択でベースモデルはナイトフォールの一択です。
またダスクは1TBモデルのみしか選択出来ないのでカラバリとの組み合わせは注意が必要です。さらにREDMAGIC 10S Proはストレージ規格はUFS4.1 Proと最新規格を採用しています。
次にREDMAGIC 10S ProはSnapdragon 8 Elite リーディングバージョンを搭載しています。
強力なパフォーマンスを持続するために複合液体金属2.0の採用で最大CPU温度を5度低下させることが可能としています。
また1万2000mm2のベイパーチャンバーの搭載に加え冷却ファンの搭載と放熱効率を最大化しています。
さらにゲームパフォーマンスをより高めるためにゲーミングチップであるRed Core 3 Proを搭載しています。とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。
発熱とパフォーマンスの持続性を確認。
スコア的にみればREDMAGIC 10S Proの方が圧倒的で今回ファンを回していることもあり安定しています。そして計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがXperia 1Ⅶは36.3/36.2/36.8度でREDMAGIC 10S Proは44.5/45.2/46.8度で実際に持ち比べると圧倒的な差があります。
正直REDMAGIC 10S Proは外部温度を計測するためやスコアのスクショを撮るために本体を持つのが嫌になるほど発熱しておりここまで発熱してしまうと内部への負荷がやばそうに感じます。
次に持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。
今回REDMAGIC 10S Proは冷却ファンをオンの状態で計測していることもあるのか安定率は80%超えとまさに驚異的ですが計測終了後に外部温度を計測したところ49.4度と超熱いです。
ゲームをプレイする時はここまで発熱しないのかもしれませんが手に持っているのは厳しいくらいです。正直ここまで熱くなってしまうとそもそも持続性がどんなに高くても意味がないように思えます。
ただ冷却ファンが回っている状態だと本体は冷えるのもかなり速いのでびっくりです。
バッテリー関連を確認。
そしてバッテリーに関して筐体サイズはほとんど変わらずとも容量は2000mAhも違います。ちなみにスペックが近いREDMAGIC 10 Proは17時間13分と驚異的なスコアを実現しています。
おそらくREDMAGIC 10S Proも近い電池持ちを実現している可能性があり電池持ちに期待です。ただ改めてXperia 1Ⅵのスコアが17時間半だったのはすごいことだったんだなと思います。
そして充電速度に関してスペックが一緒のREDMAGIC 10 Proは充電開始30分で91%でフル充電に35分となっており公式サイトでみてもREDMAGIC 10S Proは僅か40分でフル充電が可能です。
一方でXperia 1Ⅶは充電開始30分で51%でフル充電に要した時間は87分とそこまで速くないです。REDMAGIC 10S Proは付属している電源アダプターで最大速度で充電できるのは分かりやすいと思います。
また両機種ともバッテリーの劣化を防ぐためにバイパス充電に対応しているのは嬉しいところです。ただバッテリー全体での劣化防止という部分ではおそらくXperia 1Ⅶの方が優れていると思います。
その他を確認。
その他通気口を搭載している時点で察しがつきますが防水/防塵に非対応なので注意が必要です。
生体認証に関してREDMAGIC 10S Proはインカメラを利用した2D顔認証加え画面内指紋センサーを搭載しています。光学式を採用していることもありそこまで感度がいいという印象はなく側面式で良かったのかもしれません。
そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが音量こそREDMAGIC 10S Proの方が大きいですが音質に関してXperia 1Ⅶには及ぼないです。
音楽を最大限楽しめるように強化しているXperiaにはイヤホンもスピーカーも劣ります。ただフラッグシップレベルの機種でイヤホンジャックを搭載してくれているのはありがたいと思います。
カメラを確認。
最後にカメラですがREDMAGIC 10S Proのメインカメラは1/1.55インチのOV50E40です。そして超広角は1/2.88インチのOV50D40にマクロセンサーと正直お情け程度の仕様です。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはXperia 1Ⅶ/REDMAGIC 10S Proの順番になっているので予めご了承下さい。
広角で撮影。
超広角と比較するとREDMAGIC 10S Proはまだ広角の方がノイズは少ないと思います。ただ色味はXperia 1Ⅶと比較していることもありかなり派手目に感じます。
接写してみましたがREDMAGIC 10S Proはセンサーサイズの割には寄れないです。
ポートレートで撮影。
まず24mmで撮影してみました。
次に33mmで撮影してみましたが、REDMAGIC 10S Proはプレビュー画面だと全然フォーカスが合わなくてかなりストレスに感じました。なので半ばなげやりに撮ったら意外と撮れていた感じです。
望遠で撮影。
最初に2倍で撮影してみました。
次に5倍で撮影してみました。
最後に10倍で撮影してみましたが、カメラは望遠もなく最低限は撮れるよって感じです。ただセンサーサイズがデカくてQRコードが読み取れないみたいなストレスは低いのかなと思います。
まとめ。
今回はREDMAGIC 10S Proを購入したのでざっくりと開封レビューをしてみました。パンチホールが嫌い/イヤホンジャックがほしい/カメラ部分はできればフラットがいい/カメラはそこまで使わないからパフォーマンス重視で少しでも安くしてほしいとの声をよく聞きます。
そのニーズを見事拾っているのがREDMAGIC 10S ProでXperia難民にはおすすめだと思います。カメラが本当最低限であることに加えSDカードスロットがないため物足りない部分もあります。
そしてREDMAGIC 10S Proの何よりの懸念点は個人的に防水防塵に全く対応していないことです。ただトップクラスのパフォーマンスを実現しておりベースモデルが7月30日までであれば11万7800円から購入可能で自分が購入したムーンライトの512GBでさえ14万7800円です。