7月に入ってから中華メーカーを中心に折畳式機種を続々と発表している感じで先日にはSamsungもGalaxy Z Fold7やGalaxy Z Flip7を正式発表するなどまさに新製品ラッシュです。
また今後HONORやvivoもグローバル展開することが判明しているので折畳式機種市場はより活気付く可能性もあります。今回Phone ArenaがGoogle Pixel 10 Pro Foldの一部スペックに言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
新製品発表会を告知。
まず最初にGoogleはアメリカの現地時間の8月20日に新製品発表会を開催することを明らかにしました。日本時間でみると8月21日の午前3時からとなっているのでリアタイするにはちょっと厳しい時間帯だと思います。
またこのイベントではGoogle Pixel 10シリーズとスマホが合計で4機種発表される可能性があります。そして2サイズ構成となるPixel Watch 4シリーズに加え久しぶりの廉価版イヤホンとなるPixel Buds 2aに加えQi2に対応したPixel Stand 3が正式発表される可能性があります。
Pixel Watch 4が気になる。
リーク段階で見ても想定より新製品が多い印象で個人的にはPixel Watch 4シリーズが気になります。現行モデルの不満点の一つとしてマグネットタイプの充電方式ですがピンがあるので向きが固定されます。
本体にも向きを合わせやすいようにマグネットが内蔵されているとはいえ個人的には使いにくいです。ちなみにGoogleは充電時の発熱抑制と充電速度の改善のためにFitbitと同じピンありにしたとの話です。
一方でリークしているレンダリング画像をみるとピンがなくなっていることが判明しています。また搭載SoCは現行モデルから変わらずとの話なので3世代にわたって同じSoCを搭載する可能性があります。
ただ本体の厚みが増したとはいえバッテリー容量が45mmモデルは現行モデル対比で7%増加すると予測されています。おそらくですが電池持ちが改善している可能性があり充電時にピンが不要になったことを考えると充電時の発熱も抑制されている可能性がありあとはGeminiを標準搭載している可能性があります。
おそらくLTEモデルであればスマホなしでもGeminiを単体で使えるようになるので便利です。
Pixel Watch 3/45mmを使っていて自分の使い方だと睡眠計測ありでも電池持ちがかなり優秀に感じます。これがPixel Watch 4シリーズでさらに改善するとなれば期待値はかなり高いかなと思います。
何より今年のGoogleの新製品のテーマの一つはリークを見る限り電池持ちの改善かなと思います。
ディスプレイはほとんど変わらず。
そして今回海外サイトがPixel 10 Pro Foldの一部スペックに言及しているので確認するとまずメインディスプレイは8インチで可変式120Hz表示や表示解像度に特段変更はありません。
リークしているレンダリング画像からも本体を開いた状態でPixel 10 Pro Foldは現行モデル対比で横幅が0.2mm増しているとはいえベゼルなどはほとんど変わらないと思います。
あとは細かい部分で見ればUTGが改善されてディスプレイの折目が目立ちにくくなるか気になるところです。
そしてサブディスプレイに関して可変式120Hz表示は一緒ですが6.4インチに大型化と予測されています。現行モデルはヒンジ部分に向けてのフレーム部分が地味に太いですがヒンジの見直しによりフレーム部分がスリム化された結果ディスプレイが僅かに幅広になって大型化するとの予測です。
現行モデル対比で0.1インチの大型化になりますが表示解像度に変更があるかもしれません。
また今回の情報によるとピーク輝度が3000nitsとPixel 10シリーズで共通化される可能性があります。ちなみに現行モデルだとPixel 9 Proと同じピーク輝度になるので自動調節で2300nits前後になる可能性があり折畳式機種のサブディスプレイとしてみればかなり明るい方になると思います。
またおそらくですが現行モデルと同じくGorilla Glass Victus 2を採用している可能性もあります。あくまでも今回の情報でみると現行モデル対比でディスプレイはほぼ一緒のイメージでもいいと思います。
ただサブディスプレイだけ大型化した上で輝度の改善からも視認性が改善する可能性があります。あとは現時点で情報はありませんがメインディスプレイも輝度は底上げがされる可能性はあります。
安定性の改善。
そして基礎スペックに関してAndroid16を標準搭載でおそらく最大7年のアップデートサポートに対応する可能性があります。Google AIもおそらく強化されてくると思いますが現時点で詳細はほぼリークしていません。
256GB | 512GB | 1TB | |
ムーンストーン | ◯ | ◯ | ◯ |
ジェイド | ◯ | ◯ | – |
そして容量構成に関してストレージオプション関係なくRAMは16GBで統一されています。ただ現行モデルのようにAI Coreを常駐させている可能性があるので実質RAM12GBになるかもしれません。
一方で直近の情報によるとPixel 10 Pro Foldはジェイドとムーンストーンの2色展開になると予測されています。その上でジェイドのみ1TBモデルが用意されているとの予測ですが現時点だとアメリカやヨーロッパで販売されるとの話で国内でも1TBモデルが用意されるかは現時点で分からないです。
ただ大容量モデルを追加することを考えるとGoogleも折畳式機種にかなり積極的なのかもしれません。現時点でストレージ規格は不明ですがそろそろUFS4.0に対応してもいいのかなと思っちゃいます。
ベンチマークはそこまで伸びず。
また搭載SoCはGoogleにとって初となるTSMC製のGoogle Tensor G5を搭載する可能性が高いです。直近でリークしているベンチマークだとマルチスコアで6000ちょいで平均値ではないですがSnapdragon 8 Gen 3を搭載したGalaxy S24 Ultraのスコアに近いという印象を受けます。
なのでAnTuTuで見れば良くて180万点前後が一つの目安になり現行モデル対比では大幅改善になる可能性があります。
Galaxy S24 Ultra | Galaxy S25 Ultra | Oppo Find N5 | |
搭載SoC | Snapdragon 8 Gen 3 | Snapdragon 8 Elite | Snapdragon(7コア) |
シングルスコア | 2120 | 3060 | 3083 |
マルチスコア | 6650 | 9833 | 8865 |
ただ他社と比較すると1~2世代部分スコアが遅れているのでまた批判の嵐になる可能性もあります。一方で個人的にはGoogle Tensor G4の時のようにアプリの応答速度の改善など細かい部分をしっかりチューニングしてもらうことで日常使いにおいて快適に動作するようにしてほしいところです。
バッテリー容量は増加。
そして気になっている人が多いバッテリーですが現行モデルが4650mAhに対して5015mAhに増加するとの予測です。1割弱の改善となっていますがバッテリー容量の増加にGoogle Tensor G5で電力効率の改善と現行モデル対比で電池持ちの底上げに期待したいところで安定性が何よりも大事かなと思います。
またバッテリー容量の増加に合わせたのか有線は現行モデルの21Wから23Wに強化すると予測されています。そしてワイヤレス充電は現行モデルの7.5Wから15Wになるので大幅に底上げされることになります。
2つの世界初に対応する可能性。
今回の情報でもQi2に対応していることを指摘していますがマグネットを内蔵しているか不明です。ただ仮に内蔵しているのであれば折畳式機種としては世界で初めてQi2正規対応機種になります。
また今回の情報においてPixel 10 Pro Foldは世界で初めてIP68に対応する折畳式機種になるとの予測です。中華系と比較して防塵性能は優れているけどIP69には対応していないので水中撮影はNGです。
肝心のAIが分からないので何ともですが安定性の底上げが一番のメインになる可能性があります。ただ懸念点として事前情報と異なりExynos5400を継続採用の可能性があるので通信は不安です。
独自ISPでどこまで改善するか。
そしてカメラに関してメインカメラがPixel 9aと同じSamsungのGN8に変更との予測です。
Pixel 9 Pro Fold | Pixel 10 Pro Fold | |
---|---|---|
広角
|
Sony IMX787
64 MP (cropped) 1/1.73” |
Samsung GN8
50 MP (cropped?) 1/1.95” (cropped?) |
超広角
|
Samsung 3J1
12 MP 1/3.2” |
Samsung 3J1
12 MP 1/3.2” |
望遠
|
Samsung 3J1
12 MP 1/3.2” |
Samsung 3J1
12 MP 1/3.2” |
インカメラ(メイン) |
Samsung 3K1
11 MP 1/3.94” |
Samsung 3K1
11 MP 1/3.94” |
インカメラ(サブ)
|
Samsung 3K1
11 MP 1/3.94” |
Samsung 3K1
11 MP 1/3.94” |
ただ現行モデルと同じくクロップしている可能性があるのでセンサーサイズで見れば一緒の可能性があります。その他超広角や光学5倍に対応した望遠にインカメラは現行モデルとセンサーは一緒との話です。
ただ現時点でレンズ構成に変更があるのか不明でさらにGoogle Tensor G5は初の独自ISPを搭載していると予測されています。今まではSamsungのISPをカスタマイズしていたのでソフトでの処理が地味に変わる可能性があります。
またインカメラが一緒であれがクラス3に対応した2D顔認証に対応している可能性が高いと思います。少なくともハードで見れば現行モデルからほとんど変わらないのであまり期待しない方がいいです。
仮にソフトで進化したとしても実際に比較しないと分からない程度の違いしかない可能性があります。
ヨーロッパにおける価格。
また価格に関してヨーロッパにおける価格がリークしていますが現行モデルから据え置きです。
Pixel 10 | Pixel 10 Pro | Pixel 10 Pro XL | Pixel 10 Pro Fold | |
128GB | €899 | €1,099 | – | – |
256GB | €999 | €1,199 | €1,299 | €1,899 |
512GB | – | €1,329 | €1,429 | €2,029 |
1TB | – | €1,589 | €1,689 | €2,289 |
事前情報からもアメリカでは現行モデル対比で$100から$200程度安くなるとの予測がありました。もちろんアメリカでは違う可能性もありますがヨーロッパでは安いという感じではありません。
あとはPixel 10シリーズは8月28日より発売と予測されていますが4モデル全てが同時発売なのか不明です。昨年のように2回に分かれるのか現時点で不明ですが遅くても9月上旬には発売される可能性があります。
Galaxy Z Fold7との違い。
またこのタイミングになってくるとGalaxy Z Fold7とどちらにするか悩む人もいると思います。あくまでもスペックで判断する限り低照度撮影とソフトのカスタマイズ性はGalaxy Z Fold7が優秀だと思いますが一方でPixel 10 Pro Foldがアドバンテージがあるのは本体の耐久性です。
Pixel 10 Pro Foldは現行モデル対比で本体の厚みが開いた時に0.2mm増しているとの予測です。なので薄型化のためにコンポネートを変更している可能性が低くサブディスプレイの耐久性が違うかもしれません。
やはり日常を使う上ではGorilla Glass Victus 2の方がまだ安心感があるかもしれません。また防塵性能にも差がありGalaxy Z Fold7のIP48はちょっと不安が残るのかなと思います。
これが中華系のようにIP58であれば印象が変わりますがPixel 10 Pro Foldは完全防塵を実現しています。そしてパフォーマンスとトレードオフになる可能性がありますが電池持ちに差がある可能性もあります。
動画撮影時点でGalaxy Z Fold7のスコアが公開されていないためGalaxy Z Fold6を参考にすると11時間31分に対してPixel 9 Pro Foldは11時間54分と地味に電池持ちに差があります。
あくまでも自分の使い方だとGalaxy Z Fold7は前モデル対比で悪化しているように感じます。一方でPixel 10 Pro Foldはスペックでみれば改善している可能性があるので方向性は真逆かもしれません。
おそらく改善したとしてもPixel 10 Pro Foldの電池持ちがかなり優秀ということにはならないと思います。ただGalaxy Z Fold7対比で見れば電池持ちはまだまだ安定しているよねとなる可能性があります。
価格差もかなりあるかも。
あとは価格でアメリカにおいてGalaxy Z Fold7は値上げされたので$1999とかなり高いです。一方でPixel 10 Pro Foldはヨーロッパで据え置きならアメリカでも据え置きの可能性があります。
そうなると$1799と価格差が$200になる可能性があるので単純に安い可能性があります。国内価格は為替の影響かつSamsungはウォン建てとの話もあるのでそこまで価格差がない可能性もあります。
ただアメリカの価格で見れば単純に安くて耐久性が優れる上に電池持ちがいいよねとなるかもしれません。
まとめ。
今回はPixel 10 Pro Foldの一部スペックがリークしたのでざっくりとまとめてみました。デザイン全体で見ればほとんど変わらないので個人的にはカラバリが実機でどうなるのか楽しみです。
あとは本体の厚みが増えていることからも重さは増加していると思うので取り回しが気になるところです。