初代Galaxy Foldはその当時のiPad miniのディスプレイサイズを意識したとも言われています。そのせいか他社と比較して筐体サイズが小さかったことが良くも悪くも進化の足枷だった可能性があります。
今回Samsung JapanさんからGalaxy Z Fold7をお借りすることが出来たので開封レビューをしたいと思います。
開封。
まず開封をしていきたいと思いますが毎度お馴染みとなる黒を基調とした化粧箱です。
ただ前モデルと比較すると化粧箱自体が僅かに大きくなった上でデザインも変更と新鮮味があります。
アクセサリーを確認。
そして個人的に嬉しい部分としてGalaxy Z Fold Special Editionはサブディスプレイ用のフィルムの選択肢がなくて本当に苦労しましたがGalaxy Z Fold7用は大好きなSpigenから発売されています。
中華系と異なりサブディスプレイにスクリーンプロテクターが標準装着されていないため気になる人は別途購入した方がよく自分は迷わず貼り付けが簡単なSpigen製を購入しました。
専用のガイド枠が一体化したEZ Fitタイプとなっているので装着は非常に簡単でストレスがないです。
自分のGalaxy Z Fold Special Editionの動画をみてくれた人は分かると思いますが気泡だらけだったのが非常にストレスでやはり自分の不器用さだとTPUタイプは相性が悪いです。
借り物だからこそ余計に傷をつけたくないので発表とほぼ同時にAmazonでの発売は良かったです。ちなみにメインディスプレイの表面にはフィルムが装着されていますが剥がすのは完全にNGです。
スクリーンプロテクターではなくディスプレイの一部だと思ってもらった方がよく貼り替えが必要な場合はドコモのリペアショップやSamsung Store原宿に持って行く必要があります。
今後折畳式機種の敷居を下げるためにもこのフィルムはユーザー自身で貼り替え可能にしてほしいところです。
デザインを確認。
そして最大の特徴となるデザインを確認していきたいと思いますが一気に世界トップクラスに進化しました。まず本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットにスピーカーグリルにSIMトレイを搭載しています。
次に本体側面を確認すると音量ボタンに指紋認証が統合された電源ボタンとお馴染みの配置です。
最後に本体下部を確認するとマイクにUSB-Cにスピーカーグリルと基本的に大きな変更はないです。
サイドフレームはフラット形状であることに加えマット仕上げを採用しているため質感は高めです。またサイドフレームに僅かな丸みをもたせた影響もあるのか前モデルと比較しても片手で持った時に手に刺さるような感覚はなく何より物理ボタンに対して限界までスリム化された印象を受けます。
おそらくですが電源ボタンなどは本体の薄型化に合わせて作り直した可能性が高いと思います。
そしてバックパネルはGorilla Galass Victus 2を採用した上でマット仕上げとスッキリしています。また国内版で見るとおサイフケータイのロゴすらないのでデザインを邪魔するものは全くないです。
カラバリはシルバーシャドウ/ブルーシャドウ/ジェットブラックに加えオンライン限定としてミントが用意されており合計4色展開で今回お借りすることができたのはシルバーとカッコいいです。
本体を開いた状態で比較。
そしてここからはデザインがどのように進化したのか直近のモデルと比較したいと思います。まず本体を開いた状態だとGalaxy Z Fold7は前モデル対比で1.4mmの薄型化とちょっと衝撃的です。
数字だけでみると1.4mmは大した違いがないと思うかもしれませんが実際に比較すると別物です。
本体サイズを確認すると縦幅は0.5mmに横幅は10.6mmとGalaxy Z Fold7は全体的に大型化しています。とはいえ薄型化する上で従来のサイズでは限界があったからこそ大刷新した可能性があります。
ちなみに物理ボタンの大きさは一部変更されていますが配置に関してはSIMトレイのみ変更されています。
そしてGalaxy Z Fold Special Editionと比較すると本体を開いた状態で0.7mmも薄型化しています。流石にGalaxy Z Fold6と比較した時のインパクトはありませんが違いは一目瞭然という感じです。
ちなみに現時点で世界で最も薄いのはHONOR Magic V5のホワイトで僅か4.1mmとなっています。とはいえOppo Find N5やvivo X Fold 5と同じ厚みであることを考えると一気に進化したことを実感できます。
そして本体サイズを確認するとGalaxy Z Fold7の方が縦が5mmに横幅が0.6mm大型化しています。とはいえ実際に比較している感じだと本当に僅かに大型化した程度で気になるような差ではないです。
ちなみにGalaxy Z Fold Special Editionと比較した場合物理ボタンの配置は基本一緒です。
本体を閉じた状態で比較。
そして筐体サイズの違いをより実感しやすいのは本体を閉じた時でGalaxy Z Fold6と比較すると縦幅は5mmと先ほどと一緒ですが横幅は4.7mmと片手で持った時の印象はかなり違います。
もちろん横幅がスリムなGalaxy Z Fold6の方が持ちやすいですが本体の厚みも実感しやすいです。
一方でGalaxy Z Fold7は片手で持ちにくくなっているとはいえ本体の厚みに3mmも差があります。さらに本体の重さも24gも差があることからも結果的にGalaxy Z Fold7の方が取り回しがいいです。
何より横幅が73mm以下であれば多くのユーザーはギリギリ片手操作する際の許容範囲かなと思います。
そしてGalaxy Z Fold Special Editionと比較すると縦幅は0.5mm増していますが横幅は一緒です。一方で本体を閉じた時の厚みは1.5mm薄型化された上で21gも軽量化されたことで取り回しが改善しています。
ちなみにGalaxy Z Fold Special EditionはサイドフレームにバックパネルとスリッドがありましたがGalaxy Z Fold7ではなくなったためちょっと滑りやすくなった印象を受けます。
カメラデザインを確認。
またカメラデザインに関して昨年頃から太めのカメラリングを採用する流れになりましたがGalaxy Z Fold7では廃止となったこともあり今回の3機種の中ではかなりスッキリした印象を受けます。
ちなみに実測値になりますがカメラバンプ込みで計測してみるとGalaxy Z Fold6は16.8mmでGalaxy Z Fold7は15.4mmでGalaxy Z Fold Special Editionは15.9mmです。
Galaxy Z Fold7は実測値上だとカメラバンプだけで6.5mmと本体を開いた時よりも分厚いのがネックです。これはケースを装着してもおそらく一緒ですがあまり分厚いものを着けてしまうと元も子もないです。
何より大型化したのはデメリットですが実際に持ったところ取り回しは改善しているので問題はないかなと思います。ちなみにバックパネルはGorilla Glass Victus 2にIP48と耐久性の部分は変わっていません。
メインディスプレイを確認。
そして次にメインディスプレイを確認していくと筐体サイズとリンクしますが一気に大型化しています。折畳式機種にとって0.4インチの差はかなりの差でディスプレイの視認性が大幅に改善します。
まずベゼルに関してGalaxy Z Fold6と比較するとほとんど変わってないことを確認できます。一方で地味に視認性に直結する部分としてUnder Display Cameraの搭載をやめたことです。
またパンチホールが本体上部右寄りとなっているため中途半端にコンテンツに被ります。
コンテンツの表示を確認。
合わせて本体縦向きでYouTubeを再生してみるとやはり横幅の差からもGalaxy Z Fold7の方がコンテンツが大きく表示されていますが一度に表示できる情報量は僅かに少なくなる印象を受けます。
次にそのまま全画面表示にしてもやはり横幅の差がある分Galaxy Z Fold7の方が大きく表示されます。
そして本体横向きで表示してみるとGalaxy Z Fold7の方が大きく表示されますがパンチ部分がちょっと気になる感じで特に歴代Galaxy Z Foldユーザーほど邪魔に感じる可能性があります。
最後に全画面表示してみると本体縦幅+横幅の差からもGalaxy Z Fold7の方が大きく表示されていることを確認できます。
次にマンガUPで無料で読める部分を表示してみるとコンテンツ部分の大きさはそこまで変わらずの印象を受けます。やはりGalaxy Z Fold6の方が縦長のアスペクト比であることからも無駄が少ない印象を受けます。
次に本体縦向きの状態で見開き表示に変更すると横幅の差からもGalaxy Z Fold 7の方が大きく表示されます。
そして本体横向きで一枚表示をすると横幅の差からもGalaxy Z Fold 7の方が大きく表示されます。
最後に横向きのまま見開き表示にすると意外にもそこまでコンテンツの大きさに差がないです。パンチホールに関してはオプションで変更可能でここは完全にユーザーの好みかなと思います。
そしてGalaxy Z Fold Special Editionに関してはGalaxy Z Fold 7とパンチ部分の位置やディスプレイサイズにアスペクト比が一緒であることからも表示に全く差がないです。
そのため今回は改めて比較しませんがGalaxy Z Fold6と比較すると地味に差がある印象です。
ディスプレイ輝度を確認。
またディスプレイの視認性に直結する部分として輝度ですがスペックで見れば全く一緒です。ちなみに海外サイトのテスト結果を参考にすると自動調節で1630nitsと十分な明るさです。
実際に屋内で比較した感じだとほとんど差がなく僅かにGalaxy Z Fold7の方が明るい印象を受けます。屋外で確認した時も曇りだったとはいえGalaxy Z Fold7の方が僅かに明るい程度でした。
また合わせてGalaxy Z Fold Special Editionと比較してみるとスペック上では一緒です。そして屋内で比較してみるとGalaxy Z Fold7の方が僅かに明るいという印象を受けました。
晴れた日に屋外で試す必要があるとはいえ今回試した感じでは明確な違いはなかったです。
Galaxy Z Fold7のメインディスプレイは正方形に近づいたことでマルチタスクとの相性も良いと思います。一方でスマホ用のコンテンツを表示する場合は最適化次第ですが逆に余白や黒帯が出来やすいです。
少なくとも自分が使っているアプリでみればデメリットより恩恵の方が大きいのかなと思います。
S-Penは非対応。
あとはユーザーの評価が分かれる部分としてGalaxy Z Fold7はS-Penに非対応となりました。Galaxy Z Fold Special Editionで廃止されていたので個人的には特段驚きはないです。
Samsungによると薄くて軽い折畳式機種が欲しいというニーズに応えることを最優先したとの話です。その結果S-Penを使う上で重要だったデジタイザーがカットされて非対応になった可能性が高いと思います。
ちなみにリークだとデジタイザーなしでも使えるS-Penを開発中との話でしたがどうなったのか不明な状態です。あとGalaxy Z Fold Special EditionもそうですがS-Penで書いても全く反応しないです。
サブディスプレイを確認。
次にサブディスプレイを確認していきたいと思いますがGalaxy Z Fol6と明確な差があります。本体横幅が増したことによりGalaxy Z Fold7のアスペクト比は21:9と折畳式機種の中では一般的になりました。
またディスプレイサイズが大型化したことに合わせたのか表示解像度もFHD+と底上げされています。
コンテンツの表示を比較。
そしてYouTubeを再生してみるとGalaxy Z Fold7の方が横幅がある分コンテンツは大きく表示されます。一方でコンテンツがより大きく表示された分Galaxy Z Fold6より一度に表示できる情報量は減少しています。
次に全画面表示にしてみると本体横幅の差からもGalaxy Z Fold7の方がコンテンツが大きく表示されます。
また先ほどと同様にマンガUPを表示してみると本体横幅の差がある分Galaxy Z Fold7の方がコンテンツがより大きく表示されておりスマホ用アプリは特に恩恵を受けやすいのかなと思います。
ちなみにGalaxy Z Fold Special Editionはコンテンツの表示に関して全く一緒です。
ディスプレイ輝度を確認。
そしてディスプレイ輝度においてGalaxy Z Fold6は海外サイトのテスト結果を参考にすると自動調節で1559nitsとめっちゃ明るいわけではありませんが十分な視認性を確保しています。
実際に屋内で比較してみるとGalaxy Z Fold7の方が僅かに明るいという印象を受けました。ただ曇りの日でもカメラのサンプルを撮影している時は明確にGalaxy Z Fold7の方が明るいです。
詳細はテスト結果を待つ必要性がありますがサブディスプレイだと視認性が全然違います。
また合わせてGalaxy Z Fold Special Editionとも比較してみると屋内ではほぼ一緒です。一方で屋外で比較した時はGalaxy Z Fold6ほど明確な違いがあるという印象は受けませんでした。
何よりGalaxy Z Fold6対比で見ればサブディスプレイが大型化したことで視認性が大幅改善しています。さらに本体の横幅が増したことでキーボードもより大きく表示されるため操作性も改善しています。
耐久性を確認。
あとは耐久性の部分としてGalaxy Z Fold7はGorilla Glass Victus 2ではなくGorilla Glass Ceramic 2に変更されており主な違いとしてはまず単純に薄くなっています。
さらにGorilla Glass Ceramic 2はガラスセラミック素材に結晶を埋め込み特に粗い表面でのドロップ性能を向上させながら優れた光学的透明度を維持していると言われています。
一方でGorilla Glass Victus 2はコンクリートのような粗い表面での耐落下性の向上に重点を置いているなど日常のシーンでみればGorilla Glass Victus 2の方が安心かもしれません。
何より現時点だとGalaxy Z Fold7以外に採用しているのはGalaxy S25 Edgeのみで本体を薄型化するにあたって薄いガラスが必要になるからこそ新たに開発された素材という感じです。
基礎スペックを確認。
そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがAndroid16をベースにしたOneUI8.0を搭載しています。アップデートサポート期間は一緒であくまでも国内版に関しては対応バンドなども特段変化はないです。
Android15の配信が遅れたこともありGalaxy Z Fold7は一気にジャンプアップした印象です。またGalaxy AIに関して当初は2025年までが無料としていましたが今後とも無料を継続するとの話です。
ただ今後永久に無料で使えるかは不明なのでいつか有料化される可能性があるので注意は必要です。
Galaxy AIの進化。
そしてOneUI7.0で多数の新機能が追加されましたがOneUI8.0では細部がより進化した印象です。例えば写真の編集に関して編集前と編集後の写真を同時表示で確認することが可能になりました。
さらに音声消しゴムに関して今まではAIが6つのカテゴリーから自動識別した上で表示していました。その上でユーザーが任意で調節する流れでしたがOneUI8.0ではワンタップで調節が可能になりました。
またGemini Liveとクロスアプリの組み合わせを強化しており例えば会食の予定が入った時にGalaxy Z Fold7のカメラを利用して服をコーデしてもらいつつ会食の予定をカレンダーに追加した上でリマインダーにも合わせて登録などとカメラを使うことでさらに幅が出た印象です。
容量構成を確認。
そして容量構成に関してGalaxy Z Fold Special Editionは512GBモデルの一択でしたがGalaxy Z Fold6と比較した場合ストレージオプション自体に変更はありません。
ただGalaxy Z Fold7の1TBモデルのみRAM16GBとなっておりゲームをやるユーザーには嬉しいところです。そして搭載SoCに関してGalaxy Z Fold7のみSnapdragon 8 Elite for Galaxyを採用しています。
とりあえず発熱とパフォーマンスの持続性を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。
パフォーマンスの持続性と発熱を確認。
スコアでみるとギリギリ200万点を超える一方でGalaxy Z Fold6はなぜか正常に計測できませんでした。
Galaxy Z Fold Special Editionは正常に計測できましたがスコア差が地味にあります。
また計測終了ごとに外部温度を計測してみたところGalaxy Z Fold6は41.2/39.6/.37.9度でGalaxy Z Fold7は38.5/42.1/40.8度で最後にGalaxy Z Fold SEは38.2/39.6/37.9度となっています。
カメラサンプルを撮影している時にGalaxy Z Fold7だけは地味に発熱している印象でした。ただベンチマークで負荷をかけた感じだと気になるような発熱ではなく割と安定しているのかもしれません。
次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wildlife Stress Testをしてみました。開封初日と悪条件の中でGalaxy Z Fold7はスコアが最も高い上に最も安定率も高いです。
ちなみに計測終了後に外部温度を計測したところGalaxy Z Fold6は38.3でGalaxy Z Fold7は38.7度でGalaxy Z Fold Special Editionは40.7度とGalaxy Z Fold7は意外と抑えぎみです。
ゲームをやるとまた変わってくるのかもしれませんが想定していたより抑制されている印象です。
バッテリー関連を確認。
バッテリー関連を確認すると3機種とも同じバッテリー容量となっておりちょい物足りないです。本体の薄型化に合わせてバッテリーの形状も変更されている可能性がありバッテリー容量を維持することを優先した結果の可能性がありますが電池持ちはちょっと不安が残ります。
ちなみに海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとGalaxy Z Fold6は11時間31分となります。一方で体感になりますがGalaxy Z Fold Special Editionは自分の使い方だと寝る前の電池残量が10%以上悪い感じなのでGalaxy Z Fold7は今後使って様子見をしたいところです。
OneUI8.0とSnapdragon 8 Eliteで最適化されていない限り電池持ちは期待しない方がいいのかなと思います。
そしてGalaxy Z Fold6は充電開始30分で49%でフル充電に要した時間が86分と遅めです。バッテリー容量が一緒で充電速度も一緒のためフル充電に要する時間もほぼ一緒かもです。
ちなみにGalaxy Z Fold7はQi2.1に対応していますが本体にマグネットは内蔵していないです。
その他を比較。
そして生体認証に関してインカメラを利用した2D顔認証に加え側面式の指紋認証を搭載しています。電源ボタンがかなりスリム化されていることから認証がしにくくなっているかと思いきや問題ないです。
ただ自分の手のだと横幅や本体の厚みの違いからもGalaxy Z Fold6とGalaxy Z Fold7は何気なく持った時に親指が音量ボタンあたりで指紋認証の搭載位置がちょっと低く感じてしまいます。
一方でGalaxy Z Fold Special Editionに関してはマジでピッタリという印象です。
そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。今回試した感じだとGalaxy Z Fold6対比で僅かに悪化している印象を受ける一方でGalaxy Z Fold Special Edition対比では改善が見られると薄型化した影響を最小限にした印象を受けます。
折畳式機種特有機能を確認。
そして折畳式機種特有機能を確認していくと一つ目はディスプレイの折目で1年近く経過したGalaxy Z Fold6対比でみるとGalaxy Z Fold 7は折目は目立ちにくい印象を受けます。
ただ今後使っていけば折目は悪化する可能性があるので手放しで改善したとは言い切れない状態にあります。
そしてGalaxy Z Fold Special Edition対比でみるとほとんど変わらない印象を受けます。Galaxy Z Fold7のUTGは前モデル対比で50%分厚くなったことに加えヒンジ構造を刷新したとしています。
とはいえGalaxy Z Fold Special Editionが採用しているUFGの方が目立ちにくいのかなと思います。何より世代を重ねるごとに改善していることに違いはなく普段使っている時は全く気にならないです。
ヒンジを確認。
そしてヒンジに関してGalaxy Z Fold6は90度あたりから180度に向けて一気に硬くなる印象を受けます。一方でGalaxy Z Fold Special Editionは全角度でGalaxy Z Fold6と同程度のかたさでGalaxy Z Fold7は全角度で共通の硬さですがGalaxy Z Fold Special Editionより緩い印象を受けます。
とはいえフレックスモードの時でも好みの角度調整はしっかりできる上に開閉時のストレスも減少します。
他社と比較すればフレックスモードのオプションやタスクバーなど基礎的な部分はもちろんメインディスプレイからサブディスプレイの連携性やメインディスプレイとサブディスプレイでアプリの配置を異なるように設定できるなど流石Galaxyのカスタマイズ性という感じです。
ただ個人的には中華系のように折畳式機能と一つのカテゴリーにまとめてくれた方が助かります。
カメラを確認。
最後にカメラを確認したいと思いますがメインカメラセンサーは200MPのHP2に刷新されています。そして間違っていたら申し訳ないですが望遠は1/3.94インチの3K1を採用している可能性が高いです。
次に超広角に関しては1/2.55インチのIMX564でGalaxy Z Fold6の3LUから変更されている可能性があります。その結果なのか地味な進化ポイントとしては超広角でのマクロ撮影に対応したのかなと思います。
またインカメラに関しては1/2.5インチのIMX825を2つ搭載しているのかなと思います。ちょっとIMX825を調べても出てこなかったので何ともですが前モデル対比で変更されている可能性が高く、とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはGalaxy Z Fold6/Galaxy Z Fold7の順番になっているので予めご了承下さい。
センサーが変わったことも影響したのかGalaxy Z Fold7は今までのような加工感強めの色味が低減されています。
広角で撮影。
ただ広角になるとGalaxy Z Fold7も割と派手目の印象を受けます。
やはりGalaxy Z Fold7の方がセンサーサイズが大きいことも影響しているのか接写しにくい印象です。
ただ取り込める光量が多いことも影響しているのか薄暗い日でも割と明るめに補正されていることを確認出来ます。
ポートレートで撮影。
フォーカスがずれたのかボケ感はGalaxy Z Fold7の方が弱めです。
やはり1倍だとGalaxy Z Fold7は被写体に寄りにくいです。
次に2倍で撮影してみました。
色味が全然違うことを確認することができGalaxy Z Fold7は不自然です。
そして3倍で撮影してみました。
ズーム倍率が上がるほど被写体との距離感は同じ感じになります。
またGalaxy Z Fold7はポートレートでも5倍撮影が可能です。
さらに超広角を利用したマクロ撮影にも対応しています。
望遠で撮影。
最初に両機種とも光学となる3倍で撮影してみました。
次に5倍で撮影してみましたがほぼ変わらずです。
そして10倍で撮影してみましたがGalaxy Z Fold7の方が僅かにノイズが少ない印象を受けます。
20倍で撮影してみると両機種とも厳しい印象を受けます。
最後に最大となる30倍で撮影してみましたが僅かにGalaxy Z Fold7の方がノイズが少ない印象で、ズーム性能は僅かに底上げされているように見えます。
ズームで接写。
次に光学となる3倍で接写してみました。
何気なく撮りましたがGalaxy Z Fold7の方が明らかにフォーカスを合わせやすいです。
そして3倍のままで中距離撮影をしてみました。
本当に僅かにGalaxy Z Fold7の方がノイズが少ない印象を受けます。
次に10倍にして接写をしてみました。
Galaxy Z Fold6の方が滲んだように見える一方でGalaxy Z Fold7はノイズが多いです。
10倍のまま中距離撮影をしてみましたがGalaxy Z Fold7の方が解像感が高いです。
10倍だと接写と中距離撮影ではかなり印象が変わります。
超広角(低照度)で撮影。
次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。
Galaxy Z Fold7は何かバグったのか空にシミみたいなのが入っています。
広角(低照度)で撮影。
意外と明るさにそこまでの差がない印象を受けます。
ただシーンによってはより明るく補正されている印象を受けます。
ちょっとGalaxy Z Fold7は手ブレが発生したのかも。
望遠(低照度)で撮影。
まずは2倍で撮影してみました。
次に3倍で撮影してみました。
最後に5倍で撮影してみましたがGalaxy Z Fold7の方が安定している印象を受けます。
まとめ。
今回はGalaxy Z Fold7をお借りすることが出来たのでざっくりと開封レビューをしてみました。直販版に関してRAM16GBモデルが欲しいところですが約33万3000円なのでかなりお高い感じです。
おそらく自分は256GBモデルを購入予定でカラバリはちょっとまだ決めかねています。国内においては7月17日から予約開始なのでカラバリはじっくりと悩みたいところです。
何より先行イベントで触っていたとはいえ実際にじっくり触ってみるとマジで良くなったと思います。これでおサイフケータイなどローカライズも完璧であることを考えると隙がない折畳式機種だと思います。
製品貸与: Samsung Japan