先日正式発表されたNothing Phone (3)はリーク段階から真のフラッグシップモデルになると言われていたからこそ実際に正式発表された際のスペックシートでがっかりしたユーザーが多いという印象を受けます。
一方でやはりネックになるのが「フラッグシップ」という言葉です。今回9To5GoogleがGoogle Pixelのフラッグシップ戦略について言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
フラッグシップの定義。
やはり難しい部分として「フラッグシップ」の定義で同サイトはまず以下のようにコメントしています。
何も電話(3)を最初の「真のフラッグシップ」として販売していません。そのキャッチフレーズは、ティーザー、ローンチ、そして基本的にどこでも使用されています。簡単に言えば、私はそれが全く真実ではないと思います。Pixelのように、スペック戦争を脇に置く確かな体験を提供するものはありませんが、その「真の」フラッグシップタイトルを奪う方法でそうしています。
中華系でよく使われることからも「フラッグシップモデル」の定義としてSoCで判断されることが多いです。ただ難しい部分としてフラッグシップモデルとハイエンドモデルをどのように区別化するのか。
今回Nothing Phone (3)によってユーザーが混乱している原因の一つはSnapdragon 8s Gen 4を搭載していることです。一方でフラッグシップモデルはそのメーカーの機種の中で最も優れた機種のことを指すことが多く、この場合だと他社との比較は関係ないです。
フラッグシップは、必ずしもあなたが紙の上で得ているものについてではなく、全体的な経験における妥協の欠如についてです。そうでない場合、たとえば、ベースとなるGalaxy S25をフラッグシップと呼ぶことはできません。
何よりマーケティングによって使い方がバラバラだからこそ混乱しやすいのかなと思います。
Googleのフラッグシップ戦略。
一方でGoogleのフラッグシップ戦略は他社との競争から避けているように見えると指摘しています。つまり本来の意味通りGoogleがやりたいことが最も反映されているかどうかが重要で、他社との比較を考慮していない。
Googleのアプローチは、私にとってNothing’sよりも妥協的ではないように感じます。そして、それは本当にマーケティングに帰着します。Googleはハイエンドの旗艦とボール遊びをしていますが、そのタイトルを要求していません。むしろ、Googleは長い間、Pixelシリーズを低価格で販売することで「真の」フラッグシップと直接競争しようとはしていないことを長い間静かに認めていました。
多くのメーカーは他社からユーザーを引き込むために他社との比較をアピールしていることが多いです。また多くのユーザーは一つのメーカーの機種の中で選ぶよりも、多数の選択肢の中から一つを選ぶ流れのため他社との比較が重要になります。
そのため「フラッグシップモデル」同士での比較においてスペックに拘りを持っていないGoogleは見劣りしてしまうことになります。メーカーが最新機種に対してどのような思いをこめたのかまではユーザーに伝わりにくいです。
またメーカーの方向性を理解している人も少なく、結局はスペックでの比較が一番わかりやすいので、スペックで見て一番優れているかが重要と考えられることが多いです。
ただ今後はコスト上昇どとまらずスマホの進化も分かりにくいからこそ、メーカーのコンセプトに共感できるかが重要で、わかりやすいスペックや価格だけで選ぶとより失敗しやすくなる可能性が高くなってくるのかなと思います。