先日にはNothingは新製品イベントを開催してNothing Phone (3)をついに正式発表。同社CEOによると真のフラッグシップモデルになるとアピールしていたことからも注目度は高かった印象を受けますが、正式発表後のリアクションはイマイチに感じます。
今回9To5Googleがアメリカ市場にNothing Phone (3)は適した機種なのか言及しているので簡単にまとめたいと思います。
スペック上は悪くはない。
もちろん賛否両論があるとはいえ同サイトによるとNothing Phone (3)のスペックについてはそこまでのネガティブではありません。
この電話には必ずしも問題はありません。デザインについて何を言っても、スペックシートは完全な災害ではありません。これは、良くも悪くも、サムスンとアップル製品の海の隣で目を引くのに十分なベルとホイッスルを備えた、完全に素晴らしい-おそらく高値の-疑似フラッグシップAndroid携帯電話です。表面の下に何か恐ろしい秘密が泡立ちない限り、それはほぼ確実に良いスマートフォンです。
ただ販路に問題があることを指摘しており、日本と同様にキャリアに取り扱ってもらえるかが重要だと指摘しています。とはいえキャリアに取り扱ってもらえたとしても成功が保証されないとしています。
少なくともアメリカのキャリアショップにおいてはAppleやSamsungが販売奨励金を出している可能性があり、店頭のスタッフはiPhoneやGalaxyを積極的に売るように教育されている可能性があります。
Nothingに関しても売り上げを拡大したのであれば販売奨励金で積極的に投資することで、店頭で売ってもらえるメーカーの仲間入りしないと厳しいとの判断になります。
安さだけならカルト的な存在に。
また以下のようにコメントしています。
Nothingが米国内で安価なスマートフォンを完全にサポートしている世界では、カルト的なフォロワーを育む会社を想像するのは簡単だと思います。予算スペースは超競争力があります、誤解しないでください。サムスンとモトローラはどちらも、予算に関係なく、誰もが買えるものがあることを保証するために、実質的にすべての価格帯で市場を氾濫させています。
少なくとも「安さ」で勝負している限りは熱狂的なファンを増やすことは可能です。ただ現状だとキャリアに積極的に取り扱ってもらえるわけでもなく、直販市場においてはGoogleとOnePlusが絶対的な強さを見せている状態です。
OnePlusがそれなりに成功しているからか勝機を見出したのかまでは不明ですが、結局はOnePlusの時に抱えていた時と同じ問題に直面していることになります。
最後にもう一度言いますが、米国のモバイル市場はイライラするほど難しいものです。しかし、本当に良いAndroid携帯電話を注目を集める価格で提供することは、ビジネスを構築するのに役立つといういくつかの証拠があり、その証拠はPixelです。Googleのメインラインの携帯電話は、私のような技術報道機関からすべての注目を集めていますが、一貫してかなり売れているのはAシリーズです。
Nothing Phone (3)はGalaxy S25やiPhone 16など他社のフラッグシップと同じ土俵に上がった最初の機種となっており、成功になるのかは現時点で判断することが出来ません。
ただ良くも悪くもNothing Phone (3a)の延長線という感じで、フラッグシップモデルとして何か際立った特徴を、特に他社と比較した時に持っているかといわれると難しいところです。
少なくともやすいモデルを作るのは上手かったように感じますが、高いモデルは安いモデルの延長線に感じるからこそ物足りなさを感じてしまうのかもしれません。その結果$799という価格以上に高いというべきかコスパが悪いと感じてしまうのかもしれません。
技適を通過していることからも日本で発売される可能性が高く、国内ではどのような評価になるのか気になるところです。