事前情報からもGoogleはPixel 4aに配信した「死のアップデート」をGoogle Pixel 6aに対しても準備しているとの話です。単純に考えるとバッテリーをこのままの状態を継続して使うにはリスクがあると判断することも出来ます。
今回9To5GoogleによるとPixel 6aの過去全てのOTAとファクトリーイメージが削除されたと報告しているので簡単にまとめたいと思います。
ユーザーへ告知。
まず以前よりGoogleは対象のPixel 6aユーザーに対して今後配信されるアップデートについて告知を行うことを明らかにしていました。その上で今回Redditにおいて以下のように投稿されていることが判明しました。
Pixel 6aの必須ソフトウェアアップデートは2025年7月8日に開始され、特定の6aデバイスで重要なバッテリー管理機能を有効にします。このアップデートにより、デバイスのバッテリー容量と充電性能が低下し、バッテリーの過熱のリスクが軽減され、ユーザーにリスクが生じる可能性があります。すべてのPixel 6aデバイスがこのアップデートを受け取るわけではありませんが、デバイスは影響を受けます。
この必須の自動ソフトウェアアップデートは、ロールアウト日以降に携帯電話に存在しますが、携帯電話のバッテリーが400回の充電サイクルを完了した後にのみ、これらの新しいバッテリー管理機能がアクティブになります。それまでは、デバイスのバッテリー容量に変化はありません。デバイスが375回と400回の充電サイクルで、新しいバッテリー管理機能のリマインダー通知を送信します。
アップデートの内容としてはPixel 4aの時と同じで対象のPixel 6aに関してはアップデートをすることで強制的に電池持ちが悪くなる仕様になっています。アップデートでユーザビリティが改善するというよりは基本悪化するアップデートです。
おそらくPixel 4aの時と同様にバッテリーのサプライヤーが2種類存在しており、その片方が今回のアップデートの影響を受ける可能性があります。
全てのOTAが削除。
Googleが死のアップデートの配信準備を進めると同時に、今回の情報によるとPixel 6aの過去全てのOTAやファクトリーイメージが削除されたことが判明したとしています。
一部ユーザーは最新のバージョンにアップデートした際に、何かしらの不具合が発生して不満に感じた場合に、前のバージョンに戻すこともあります。ただ今回の情報からもPixel 6aは死のアップデートを適用してしまうと後戻りが出来ないことになります。
なので後戻り出来ないように完全に道を塞いだことになります。それだけGoogleとしては最新のアップデートを適用してほしいと思っているはずですが、ユーザー視点でみればやり方が汚いと思われても仕方ないです。
アップデートをしないもリスクがある。
少なくともGoogleがバッテリー容量を制御するアップデートを配信することを考えるとバッテリーにリスクがあると判断することが出来ます。おそらく経年劣化によってバッテリーのリスクが高まることが判明したからこそGoogleも対処していると判断することが出来ます。
なのでアップデートをしないで継続利用すると、今後発火や爆発のリスクも出てくる可能性がないとは言えないです。ちなみにGoogleはアップデートを提供して制御するだけで終わりというわけではなく以下のように告知しています。
この変更に関する詳細は、こちらをご覧ください。お客様に製品で最高の体験をしてもらいたいため、購入国、場所、保証状況に基づいてサポートオプションをユーザーに提供しています。一部のお客様は、拠点や在庫状況によっては、無償でバッテリー交換の対象となる場合があります。無料でバッテリーを交換する資格があるかどうかを確認するか、登録ページにアクセスして他のサポートオプションを確認してください。
少なくとも対象の機種は全てではないにしろサポートに問い合わせることでバッテリーを交換してもらえる可能性があります。なのでアップデートをしないことを考えるよりもバッテリーを交換してもらえるかどうかを先に確認した方がいいのかなと思います。
何より該当のユーザーの満足度は劇的に下がると思うので、今後品質が高くないバッテリーを廉価版とはいえ採用しない方向に持っていってほしいところです。それこそaシリーズに不信感を持つユーザーが増えればPixelの売り上げは一気に縮小傾向になる可能性もあります。