マジでGalaxyのことを勘違いしていた。シリコンカーボンを採用しなくて正解

中華メーカーを中心に昨年からシリコンカーボンバッテリーを採用した機種が一気に増えた印象を受けます。一方で一部噂によると薄型化に特化したiPhone 17 AirやGalaxy G Foldも採用するとの話です。

今回はシリコンカーボンバッテリーについて色々と勘違いしていたので主観的にまとめたいと思います。

シリコンカーボンバッテリー。

スマホの電池持ちの改善は長らくの課題でメーカーはディスプレイやSoCの電力効率の改善によって電池持ちの底上げを強化していますがバッテリー容量の増加自体もかなり重要になってきます。

もちろん容量が多いバッテリーを搭載すれば電池持ちを改善できますが容量が多いということはバッテリーが大型化するのでスマホ自体を大きくする必要もあり重くなります。

少なくともユーザーは電池持ちの改善のためにスマホ自体があまり大きくなることは望んでいないのかなと思います。その中でバッテリーのセル密度を上げることでバッテリーサイズは変えずにバッテリー容量を増やすという流れとなっており最新技術とも言えるのがシリコンカーボンバッテリーかなと思います。

そして先日より一部市場で発売されたGalaxy S25 Edgeで話題となったのがバッテリー容量です。ざっくり言ってしまえば本体を薄型化するために電池持ちを犠牲にしてもいいのかという話です。

少なくとも中華メーカーのようにシリコンカーボンバッテリーを搭載すべきだったとの声が多いです。

Galaxy S25 Edgeのバッテリー。

そして今回ICE CAT氏によるとSamsungはGalaxy S25 Edgeでバッテリーの限界に挑んだことを指摘しています。自分は全く知識がありませんでしたエネルギー密度を表す単位としてWh/L(ワットアワー毎リットル)があります。

その上でGalaxy S25 Ultraが搭載しているバッテリーは727Wh/Lに対してGalaxy S25 Edgeは758Wh/Lでバッテリーの密度が上でバッテリーサイズに対して容量が多いことになります。

一方でシリコンカーボンバッテリーを搭載するとなった場合現時点で最大だと880Wh/Lとの話です。ただ放熱性や膨張応力を考慮すると最大値のバッテリーを搭載するのはリスクが高いとの指摘です。

ちなみにシリコンカーボンバッテリーを搭載しているOppo Find N5は810Wh/Lとなっており仮にGalaxy S25 Edgeのバッテリーを同じ密度にした場合で計算すると4170mAhになることを指摘しています。

もちろんOppo自体もOppo Find N5に対して同社が持てる最高の技術を採用したバッテリーを採用したとは限らずやはり安全性などを考慮した結果の810Wh/Lを選んだ可能性があります。

ただ薄型化という部分である意味似ているGalaxy S25 EdgeとOppo Find N5を同じ密度のバッテリーを搭載した場合だとGalaxy S25 Edgeはシリコンカーボンバッテリーを搭載してもバッテリー容量は大して増えずに得られるメリットよりもデメリットの方が大きかった可能性が高いです。

今回の情報通りであれば単純にバッテリーのための内部スペースが圧倒的に足りないことになります。また安全性に配慮するためかGalaxy S25シリーズは中国製のバッテリーを採用している個体が圧倒的に多い中でGalaxy S25 EdgeはSamsung製のバッテリーしか採用していないとの話です。

なんでもかんでもシリコンカーボンバッテリーを搭載すれば解決できると正直勘違いしていました。

品質の担保が重要。

折畳式機種の薄型化に消極的だった理由としてSamsungによると品質の担保が難しいとの話です。中華系はどちらかといえば十分な品質を担保せずどんどん製品化しているとも指摘していました。

Samsungは自社製品を少しでも長く使ってもらうことを前提にブランドロイヤリティの強化に尽力している印象をうけます。一方で中華系は長期利益より短期利益の方が評価されやすい傾向からもユーザーが興味をひきやすい新技術など分かりやすいスペックを中心に強化するなど目指す方向性がかなり違います。

そのため中華系はもちろんテストを繰り返して品質はある程度担保していると思いますSamsungほど慎重な感じではなくリスクをとってでも他社よりユーザーを奪うことを優先している可能性が高いのかなと思います。

その中でSamsungも革新性を追い求めるとされておりGalaxy Z Fold 7で薄型化するためにGalaxy Z Fold Special Editionを地域限定で販売してGalaxy S26シリーズで薄型化のためにGalaxy S25 Edgeを地域限定で出すなど市場テストを重ねて品質を高めようとしているように見えます。

直近の情報だとGalaxy S26シリーズではシリコンカーボンバッテリーは搭載しないとの話です。

事前情報だとスマホ以外の部分で採用するとの話で三つ折りタイプのGalaxy G Foldでも採用すると予測されています。おそらくGalaxy G Foldで市場テストをした上で早ければGalaxy Z Fold 8などで採用になるかもしれません。

とはいえコストの問題もあると思うので品質が担保されたからすぐに実装とはいかないかもしれません。また実装するとしても本体価格が高いGalaxy S27 UltraやGalaxy Z Fold 8などが中心になるかもしれません。

一方で品質の担保が優先とはいってもスペックを求めるユーザーからは言い訳にしか聞こえない可能性があります。

電池持ちをどの程度担保するのか。

その中でGalaxy S25 Edgeを発表した後にSamsungの幹部がスマホの電池持ちについて言及しています。同社においてGalaxyに求める最低限の電池持ちというのは1日充電なしで持つかどうかです。

ユーザー次第ですが仮に睡眠時間を8時間と仮定した場合待機状態含めて16時間程度持てばいいという感じになります。またスクリーンオンタイムで見ればもっと短くなる感じで自分であれば1日でどんなに多くても5時間程度です。

そして寝る時には必ず充電するようにしているので自分の使い方だと電池持ちがあまり良くない機種でも1日は持つ電池持ちを実現しておりSamsungの求めるハードルが低いといえばそうなるのかもしれません。

ただ合理的な考え方でコストをかけてまで99%のユーザーのニーズを満たせる電池持ちを実現するより80%近くのユーザーが十分だと感じれる電池持ちを実現していて少しでも価格が安い方がいいとなると思います。

ちなみに望遠を搭載しなかった理由として100倍ズームなんてほとんどのユーザーは年に数回も使わないので強力な望遠は要らないと判断したみたいで望遠よりもデザイン性を優先したとの話みたいです。

メーカーによって求める基準が違う。

少なくとも中華系はシリコンカーボンバッテリーの強化に努めており今や6.3インチ前後の機種でもバッテリー容量が6000mAhを超えておりGalaxy S25と比較すれば2000mAh近くの差があります。

さらに今年の後半にはフラッグシップモデルでも7000mAh前後になる可能性が高いと予測されています。少なくとも中華系らしいやり方というべきか分かりやすいスペックでゴリ押ししてくる感じです。

どこまでの電池持ちを求めているかはメーカー次第でSamsungでみればそこまでではないと判断が出来ます。直近の情報通りであればGalaxy Z Fold 6ではSamsungの求める電池持ちを実現しているからこそGalaxy Z Fold 7で薄型化する際にバッテリー容量を維持することが優先で増やそうとしていないように見えます。

またGalaxy S26シリーズに関しても薄型化が大きな特徴になると予測されていることからバッテリーの容量を増やすことよりは見劣りしないように維持することにフォーカスしている可能性があります。

少なくとも薄型化するにはバッテリーの密度を上げた上でバッテリー自体も薄型化する必要があります。またSonyでみても2日持つ電池持ちを実現出来ているからこそバッテリー容量の増加に積極的ではない。

GoogleやAppleは不明。

一方で不透明な部分としてGoogleでPixel 10シリーズでどこまで底上げしてくるのかなんともです。

少なくとも事前情報から安定性の改善に注力していることに違いはなくPixel 9aで見ても電池持ちの改善を見られバッテリー容量が増えたことに加え駆動時間もPixelで初めて24時間を超えた機種になりました。

なのでおそらくPixel 10シリーズも公式サイトでの表記では36時間を超えるようにしてくるかもしれません。またスーパーバッテリーセーバー状態で100時間以上に伸ばしてくる可能性がありますが現状だとGoogleが理想とする電池持ちがどの程度なのか不明なことに違いはなくとりあえず改善が優先に見えます。

またiPhoneに関してはフラッグシップモデルを中心に驚異的な電池持ちを実現している印象を受けます。むしろ中華メーカーと真逆で少ないバッテリー容量でありながら電力効率を最大化している印象です。

一方で気になる部分としては先日発表されたiOS26でデザインが刷新されるみたいですが消費電力が大幅に増加することがないのか気になるところでiOS26にすることで電池持ちが悪化する可能性もあります。

結局現状だとAppleが求めている電池持ちがどの程度なのかはGoogleと同様に不明という感じです。一方でiPhone 17 Airに関してはよほど内部にスペースがないのかシリコンカーボンバッテリーを採用すると予測されており噂通りであれば2800mAh前後のバッテリー容量になるとの話もあります。

少なくとも直近の情報によると2800mAhのバッテリーサイズと一緒でシリコンカーボンバッテリーの採用によってバッテリー容量自体は3000mAhを超えるとも言われていますが実際のところは何ともです。

ユーザーによって求める電池持ちが違うからこそメーカーはポリシーを持っていた方が分かりやすいです。

まとめ。

今回はリーカーがGalaxy S25 Edgeのバッテリー容量に言及していたのでざっくりまとめてみました。とりあえずユーザーからすればバッテリー容量が少なくても電池持ちが安定していれば十分だと思います。

バッテリー容量がかなり制限されそうなGalaxy G Foldでどうしてくるのか非常に気になるところです。

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