だいぶ先まである程度決定済み?今後のPixelとTensorで分かっていること

直近の情報においてGoogleはPixel 10シリーズを8月20日に正式発表する可能性があると予測されています。一方でリークをみる限りGoogleは複数の世代を同時に開発している可能性が高いと思います。

今回Android HeadlinesがGoogle Pixel 12シリーズのコードネームに言及していることが判明したのでざっくりとまとめたいと思います。

Google Tensorの開発状況。

Pixel 10シリーズが搭載するGoogle Tensor G5は同社にとって初のTSMC製を採用したSoCになると予測されています。ちなみに一部情報によるとコストをかけてでも効率性を優先してTSMC製に切り替えたと言われています。

現時点でGoogle Tensor G5の実力は不明ですが単純に考えれば安定性が改善する可能性があります。またGPUに関しても従来のARMがimagination technologyに切り替わる可能性が高いです。

現時点でGPUをなぜARMから刷新したのか不明で採用するGPUからレイトレーシングやGPUの仮想化にハード的には対応できるとされていますがGoogleが実際にスペックに活かすかは別の話になります。

また長年Pixelの問題となっていたSamsung製の5Gモデムからも卒業するとも予測されています。

先日リークしたプロトタイプではPixel 9シリーズと同じくExynos5400を統合しているとの話ですが事前情報ではMediaTekのT900を採用すると予測されておりここまできたら5Gモデムの刷新に期待したいところです。

何よりPixel 10シリーズはGoogle Tensor G5を中心とした安定性の改善にフォーカスしている可能性があります。一方でPixel 10シリーズは直近の情報通りであればマイナーアップデートに感じる可能性もあります。

買い替えのタイミングなどを考慮するとPixel 11シリーズまで待つことも考えているユーザーもいると思います。

当面はTSMC製を継続。

現時点でPixel 11シリーズに関して分かっていることは少ないですがGoogle Tensor G6はTSMCの3nmプロセスノードを採用すると言われておりプロセスノードで見れば他社より1年遅れという感じになるのかもしれません。

また超大型コアを1つ搭載した上でミドルコアを減らして全体で7コア構成とちょっと異質になるとも予測されています。さらにGoogle Tensor G5の時点でだいぶコストオーバーと言われておりGoogle Tensor G6ではダイ面積を小型化してコストカットするためにレイトレーシングやGPUの仮想化をカットするとも予測されています。

このことを考えるとGoogle Tensor G5でGPU的に対応したとしてもスペックとして実装しない可能性も考えられます。

また先日の情報からもGoogleの幹部は台湾のTSMCの本社を訪れて今後について話をしたとされています。この情報通りであれば最低でもPixel 14シリーズまではTSMC製を継続する可能性が高いとの話です。

何よりTSMC製に切り替えることで歴代Google Tensorが抱えていた問題がどこまで改善するのか不明でGoogle Tensor G5を使ってみることである程度の展望が見えてくるのかなと思います。

正直Google Tensor G5は失敗が許されないと思っており失敗してしまうと今後にも期待出来なくなります。だからといってTSMC以外に有力なサプライヤーがいるわけでもないので非常に難しいところです。

少なくともPixel 11シリーズが搭載するGoogle Tensor G6は良くも悪くも3nmプロセスノードを採用することからも他社が2nmプロセスノードを採用してコスト爆増の中で値上げを回避できるかもしれません。

ただGoogle Tensor G7のタイミングで2nmプロセスノードになるのであれば値上げ回避は厳しいのかもしれません。

Pixel 12シリーズのコードネーム。

そしてGoogleは世代ごとに共通のテーマのコードネームを採用することで知られています。ちなみにPixel 9シリーズは爬虫類から採用されておりPixel 10シリーズは馬科から採用されていると言われています。

また開発が進行している影響もあり来年登場するPixel 11シリーズは熊科から採用との噂です。そして今回の情報によるとPixel 12シリーズは霊長類からコードネームを採用しているとの話です。

機種名 コードネーム
Pixel 12 Galago(ガラゴ)
Pixel 12 Pro Sasquatch(ビッグフット)
Pixel 12 Pro XL Silverback(シルバーバック)
Pixel 12 Pro Fold Capuchin(オマキザル)

まずPixel 12はガラゴとなっており夜行性かつ木の上で昆虫などを食べて生活する霊長類です。そのため大きな目と大きな耳が特徴になっており動作としては素早く跳ね回る感じになります。

次にPixel 12 Proはサスクワッチで未確認生物であるビックフットの別名となっています。伝承だと身長は2mくらいと言われており2足歩行でゴリラと人間の中間的な見た目をしているとの噂です。

そしてPixel 12 Pro XLはシルバーバックで成熟したオスのゴリラのことを指しています。成熟したオスのゴリラは背中の体毛が灰色になることからもシルバーバックと呼ばれており成熟したオスのゴリラとは別に群れのリーダーやボスの個体を指す時にも使われているとしています。

なのでPixel 12 Pro XLはPixel 12シリーズの中ではボス的な存在であることを意味しているかもしれません。ただコードネームだけでみるとPixel 12 Proのビックフットの方がかなり強そうに感じます。

最後にPixel 12 Pro Foldに関してはカプチンとしておりオマキザルの一種とされています。

今後変更される可能性も。

注意点として機種名に関しては現時点での命名規則が継続した場合の話で今後変更される可能性もあります。また開発状況によってコードネームが変更される可能性があり例えば初代Pixel Foldは最初にリークした段階だとpassportでしたが開発の遅れから2回変更されており最終的にはフェリスです。

またPixel 9 Pro Foldも最初はCommetとフルハウスに登場する愛犬からコードネームを採用していました。ただPixel 9シリーズと合わせて発表されることからもコードネームが変更されたと言われています。

なので今回判明したコードネームはあくまでも現時点での開発状況に基づいたものになります。

あとは素人目線だとよく分からない部分として機種名とコードネームをどのように紐付けしているのか不明です。内部コードを見ればこのコードネームの他に機種を特定するための何かヒントがあるのか気になります。

ちなみにコードネームと世代ですが搭載しているGoogle Tensorの世代で区別すると分かりやすいです。単純に考えれば2025年に発売されるPixel 9aやPixel 10シリーズは同じ世代だと思うかもしれません。

ただPixel 9aはGoogle Tensor G4でPixel 10シリーズはGoogle Tensor G5と世代が違います。ナンバリングでも分かりやすいですがPixel 9aは昨年発売されたPixel 9シリーズと同じ世代です。

つまりGoogleにとって実質年度替わりになるのは下半期に登場するフラッグシップのタイミングです。

4モデル構成は継続する可能性が高い。

少なくとも今回の情報からほぼ確定的といえる部分としては4モデル構成であることです。ちなみにPixel 11シリーズに関しても現行モデルと同じく4モデル構成になると言われています。

一方で注意点としては同じ4モデル構成でも現在のラインナップと全く一緒かまでは断言出来ないです。例えばAppleのように同じ4モデル構成でもminiからPlusにAirと変更をかける可能性があります。

また売れ行き次第ではラインナップがより強化される可能性があり現時点で判明しているコードネームが全てというわけではなくあくまでも目安程度に捉えておくのがいいかなと思います。

例えば以前リークした2025年までの中期計画においてGoogleは無印にPlusモデルを追加と予測されていました。つまり従来通りの命名規則であればPixel 10 XLを追加するとの計画があったと言われています。

さらにPixel Foldを出したばかりのタイミングでしたがGoogle初のフリップ型を導入すると予測されています。あくまでも折畳式機種の売れ行きが良ければと前置きがありましたが現時点で全く動きがない感じに見えます。

少なくともヨーロッパでみるとSamsungやHonorが大きくシェアを落としている中でGoogleは大きくシェアを伸ばしており売れ行きも悪くないのかなと思いますが計画通りではないのかもしれません。

現時点でGoogleがどのような中期計画を立てているのか不明ですがPixel FlipやPixel 10 XLは現時点であまり期待出来ない状況で現行モデルの後継機種が今後も登場すると考えた方が無難です。

ちなみに直近の情報だとPixel 9 Pro Fold以降は世代を重ねるごとに値下げするとの噂もあります。仮に今回の情報通りであればブック型が安くなるならフリップ型を無理に出す必要はないと思います。

テコ入れは必要。

少なくとも海外の調査会社のレポートをみるとGoogleは2年連続出荷台数が1000万台を突破しています。ただ値上げの影響もあるのかここ2年で見ればほとんど成長していない感じでテコ入れは必要なのかもしれません。

少なくともPixel 9aの販売地域が拡大していることからも順当に伸びる可能性があるとはいえGoogleはAppleからシェアを奪うことを目標にしていることからフラッグシップモデルの強化がやはり必須となってくる中で今後ラインナップを含めてどう強化してくるのか気になります。

直近の情報をみる限りGoogleはまず既存ユーザーの満足度を高くすることを最優先にしている印象を受けます。セールで安売りをして手にとってもらっても電池持ちの悪さや発熱のしやすさからもアメリカでは返品が多いとされておりユーザビリティが低ければ使ってくれているユーザーも次は選ばないかもしれません。

なのでGoogle Tensor G5で安定性を強化することで基礎的な部分を強化したいんだと思います。Pixel 10シリーズでスマホとしての土台をより強化した上でPixel 11シリーズから顔認証やズーム機能の強化とユーザーのニーズに合わせて進化を重ねていくのかなと思います。

まとめ。

今回はPixel 12シリーズのコードネームがリークしたのでざっくりとまとめてみました。実際に発売されるのはだいぶ先の話になりますがそれだけ開発期間でみるとずれていることになります。

なので自分含めて後継機種でこうしてほしいと声を上げても開発期間のずれを考えると実際に反映されるとしても2世代後の後継機種のタイミングにどうしてもなってしまうのかもしれません。

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